空っぽな毎日がツラい。フリーターの後悔は30代までに大きくなる

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フリーターの後悔は、大体20代半ば〜後半になるとやってくる。そのくらいになると、周囲の同世代と如実に差がつき始めるからだ。

給料面でも実生活でも、自分が「平均以下」であることを肌で感じはじめ劣等感が生まれると同時に、将来への不安は日に日に大きくなっていく。

かといって何をすべきかも分からず、何か行動する勇気も気力もなく、同じことを同じように繰り返すだけの空っぽな毎日がただ淡々と過ぎていく……。

以前聞いた話だが、人間の悩みというのは大きく「過去への後悔」と「将来への不安」の2つに集約されるそうだ。どちらも併せ持ちやすいフリーターの悩みがいかに深いかが分かる。

20代前半ならまだしも、20代後半〜30代以上になってフリーター生活を謳歌している人は稀だろう。誰しも少なからず後悔を噛みしめることはある。

  • あのとき新卒を捨てるんじゃなかった……
  • 中退するんじゃなかった……
  • もっと早く動いていれば……
  • どうしてこんなに無駄な時間を……

この記事では、そんなフリーターの後悔について書いていく。

目次

空っぽな毎日に、膨大な時間を無駄にしてきた後悔

フリーターをしながら夢や目標を目指しているなら全く別だが、バイトしかしていないモラトリアム型フリーターの毎日は驚くほど単調だ。

毎日毎日、誰にでもできる単純労働を淡々とこなすだけの日々。スキルが身につくわけでもなく、経験が増えるわけでもなく、時給が増えるわけでもない。

それと同じ頃、サラリーマンとして働く同級生たちは仕事も大きくなり、全国や海外を飛び回って人生経験も豊富になり、年収もどんどん上がっていく。

一度しかない人生を謳歌している人たちを見ると、「人生の濃さ」が全然ちがう。

ぼくはこの数年、何をやってきたんだろうか?

そんなことを考えると、フリーターである自分の人生が恐ろしく空虚なものに思えてきてしまうのだ。

関連記事夜も眠れないほど劣等感に悩むフリーターに伝えたいこと

「あのとき逃げなければ……」という逃げグセや辞め癖による後悔

目的もなくフリーターになってしまった人は、逃げグセ辞め癖によるケースが非常に多い。

思い返してみてほしい。

  • あのとき就活から逃げなければ……
  • あのとき会社を辞めなければ……
  • あのとき中退しなければ……

あのとき「ラクな方」へ逃げなければ。

何かしら、思い当たるフシはないだろうか?

結局、何かと理由をつけて正当化しながら、実際にはラクな方・怖くない方へ逃げてきた結果が「今」の状況を作っている。

日本社会は仕組み的に「逃げる者」に厳しい。

正社員からフリーターになるのは誰でもできるが、フリーターから正社員は難しい。正社員の世界だって転職回数は多くなるほど採用では嫌われてしまう。バイトですら、短期間でバイトをいくつも転々としている人は採用率が下がるだろう。

つまり、逃げれば逃げるほど蟻地獄にハマって這い上がれなくなるのが日本の社会だ。

  • 怖いものからは逃げる
  • 面倒なことからは逃げる
  • 未知のことからは逃げる

下記の記事でも書いたが、こうした「逃げグセ」は、子供のころからの影響が非常に強い。部活動だったり、友達との遊びだったり、面倒なことやツラそうなことからすぐ逃げてしまう体質は子供のころから培ってきてしまっているのだ。

関連記事仕事が続かない。逃げ癖・辞め癖を治したい人向けのタイプ別の治し方

あっちに手を出しては辞めて、今度はこっちに手を出しては辞めて……結局なにひとつ続かないという人もこのタイプだ。

何も手につかないまま年月だけを浪費してしまい、気づけばもう抜け出せないほど深く蟻地獄にハマってしまう。

 

結局、フリーターが正社員に勝るメリットはほとんどない

20代前半くらいまでは、「(ブラック社畜に比べたら)フリーターの方が稼げるし」とか「フリーターの方が自由でラクだし」と考えていたかもしれない。

しかし30歳になる頃には、フリーターが正社員に勝るメリットはほとんどないことを実感し始めるだろう。

世間の目はどんどん冷たくなるし、結婚も当然厳しい。他人の目が気になるので交友関係も狭くなっていき、人生がどんどん孤独化していく。

給料だって20代半ばくらいまではサラリーマンもフリーターもそこまで差が出ないかもしれないが、マウントが取れるのは新卒社会人まで。正社員組は20代後半〜30歳にもなると年収はどんどん上がっていく。東京だと30歳時点で年収400〜500万は普通の感覚だ。

一方、フリーターはどんなに頑張っても年収200万がせいぜいだろう。5年10年続けても時給は数百円上がるだけで。かろうじて社会保険に加入できても、ボーナスなんてものは存在しない。

一般的なフリーターがどんなに頑張っても、正社員の平均年収(※)すら稼ぐことは難しいだろう。

週6働いても年収200万のフリーターと、週5+残業代で年収500万の正社員ならどっちがブラックだろうか? 仮に時給1000円のバイトで年収500万(月給40万)稼ぐなら、月400時間の労働が必要だ。出勤30日×13時間労働になる。フリーターの方が超ブラックなのは言うまでもない。

「下手な正社員よりフリーターの方が稼げる」という主張は20代半ばくらいまでしか通用しないもので、人生単位で見ると明確に間違っている。その点については下記記事に詳しく書いた。

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「正社員よりフリーター・バイトの方が稼げる」という主張が間違いな理由 近年、アルバイトの最低時給が引き上げられる現象が起きている。 東京都は2019年には最低時給1000円の大台にのる見通しで、仮に1日8時間 × 22日働けば最低でも月18万程...

結局、フリーターが正社員に勝るメリットはほとんどない。強いてあげるとすれば「辞めやすい(=仕事を転々と変えやすい)」ことだろうか。

もちろん、そのメリットが大きいからフリーターを選んでいるという人を否定はしない。

※サラリーマンの平均年収って?

フリーターはよく「サラリーマンの平均年収」を気にするが、この場合の「サラリーマン(給与所得者=社員)」には、契約社員などの非正規社員も含まれている。

つまり、正社員の平均年収ではないので注意しよう。

正規社員のみ(とくに男性)の平均年収はもっとずっと高く、フリーターと正社員の生涯賃金は3倍〜4倍の差が開く。詳しくは下記記事を参照。

参考フリーターと正社員の生涯賃金の差は3倍以上!収入が変わらないはウソである証拠

人生を転がすことが大事。「やらない後悔」より「やる後悔」を。

この記事を読んでいるあなたは、少なからず「現状を後悔しているフリーター」として話を進めていく。

単調で空っぽな毎日に悩んでいるフリーターは、(今まで何してきたんだろう)とか(どれだけ時間を無駄にしてきたんだろう)とか、「何もしてこなかったこと」に後悔しているはずだ。

月並みな言葉だけど、「やらない後悔」より「やる後悔」を取れというのは真理だ。

なぜか?

行動することで、たとえそれが失敗に終わったとしても、そこに必ず何かしらの「経験値」や「出会い」が発生するからである。

 

私の友人で、面白い人生を歩んでいる元フリーターの男がいる。

簡単に経歴をまとめるとこうだ。

  • 高卒から25歳くらいまで居酒屋でバイト
  • 日本での就職を諦めて、海外での就職を考える
  • まず英語を勉強しようと、バイト代を貯めてフィリピンへ短期の語学留学へ
  • 現地のビキニバー(いわゆる風俗)で、客として来ていたキャバクラ(日本の)の経営者と知り合う
  • キャバクラ経営者に引き抜かれて、帰国後にボーイとして働き始めるが、ブラックすぎてキャバクラボーイから逃げる
  • 今度はツテで風俗店で働くことに。送迎の運転手から店舗のWEBサイトやプロモーションの仕事まで押し付けられる。
  • そこで培ったWEBのスキルを元に転職し、現在は一部上場のIT企業でWEBマーケティングの職に付いている(年収800万くらい)。

※余談だが、彼曰く、夜の仕事は人脈が広がるらしい。上場企業に転職できたきっかけも、夜の街での繋がりだったらしい?(詳細はよく聞いていないが)

もともとバイタリティ溢れる彼だったが、ここでの教訓は「行動するたびに何かしらの出会いや転機にぶつかっている」ということだ。これはもう運というかサイコロと一緒で、それが良い方向か悪い方向かどちらに動くかは分からない。

でも重要なのは、行動することによって「人生を転がす」ということである。

人生が転がりさえすれば、転がるたびにイヤでも経験が増え、出会いが増える。そうしたものがいつかスキルや人脈に代わり、良い方向へ転がる力となる。

単調な毎日が続くフリーターの懸念点は「人生が転がらない」ことだ。正社員と違って昇進もなければ異動もないし転勤すらない。同じ毎日が永遠に続く。サイコロを振らないので、今の現状からマス目が変わることがないのだ。

 

「自分が何をしたいか分からない。だから動けない」

 

というフリーターも多い。

それでも、今の現状に満足していないなら、とりあえず何かしら行動を起こして=つまりサイコロを振ってマスを移動してみることだ。

今まで通りを変えられない人間は、5年後も10年後も「今まで通り」だ。サイコロを降らないことには人生は一向に転がらない。

「やりたいことがないからフリーター」の未来が暗いことは下記記事で書いている。

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5年後に後悔しないために今行動すべきこと

「もし5年前のあの時に戻れたら……」と後悔することがあると思う。

変わらない毎日を送っていると、今から5年後の未来の自分も同じように「あの頃(つまり現在)に戻りたい」と後悔しているはずだ。

なら、今の自分は5年後から戻ってきた自分と仮定しよう。きっと未来の後悔を避けるためにすぐさま行動するはずだ。

具体的にどう行動すればいいか?

フリーターの現状を脱する策として王道は

  1. 正社員就活に挑戦してみる
  2. スキルを身につける(副業に挑戦)

この2つだろう。

正社員就活をする

まず最も確実かつシンプルな行動としては正社員になるべく就活することだろう。

フリーターから正社員になれるのなら誰も苦労しない……と思うかもしれないが、100%不可能なんてことはまずないし、まだ20代のフリーターであれば正社員就職ははっきり言って余裕である。

その証拠に、20代フリーター専門の就職エージェントは多数ある。

フリーター就職で最大手の「 ハタラクティブ 」なんかは、利用者の半数以上が”社会人経験なし”のフリーターだが、1000件以上の求人数を誇り、就職内定率は80%を超えている。

公式HP ハタラクティブ

こうした20代フリーターに特化した就職支援サービスがあるという時点で、20代のフリーターであればいくらでも正社員就職の道がある証拠だ。

こうした就職エージェントは無料で利用できる(※)上に、就職の相談から丁寧にのってくれる。就活の仕方が分からない人も、まずは無料相談してみるという軽い一歩から始めればいい。

経歴に不安があったり、やりたい仕事が分からないといった悩みも、まずは就職カウンセラーに相談してみると良い。人に話すことで見えてくることもあるはずだ。

(※)就職エージェントは、フリーターを就職成功させたら”採用企業側”から報酬をもらうビジネスだ。なので、求職者側は無料で使うことができる

しかし、こうしたフリーター専門の転職エージェントのほとんどは29歳以下限定である。つまりそれは、30歳以上のフリーターの正社員就職を支援するのはプロでも難しいということを物語っているわけだ。

フリーターは30歳が大きなラインになる。30歳を超えたフリーター人生がいかに厳しいかは下記記事を参考にしてほしい。

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もちろん、30代以上のフリーターでも諦めるべきではない。

ハローワークは基本ブラックなので、せめて リクナビNEXT くらいは最低限登録して就職口を探しておくべきだ。

【※30代フリーターに朗報】フリーター就職大手の「ジェイック」が対象年齢を29歳以下→39歳以下に拡大した。30代のフリーターにも希望の光が誕生…! ⇒ ジェイック公式サイトはこちら

20代フリーターが利用すべき転職サイト

もっと詳しく20代フリーターの正社員就職で利用すべき転職サイト・転職エージェントまとめ

スキルを身につけて副業に挑戦してみる

何かしらのスキルを身につけるというのも非常に有益だ。

ただし、この場合の「スキル」とは資格のような”企業に採用してもらうためのもの”ではない。むしろフリーターが片手間で取得できるような資格はほとんどが就職では使い物にならないのでおすすめしない。

ここでいう「スキル」は、腕一本でお金を稼げるようなスキルのことだ。例えば、プログラミングを覚えるとか、WEBライティングのスキルを磨くなど。

今の時代はクラウドソーシングがあるので、多少のスキルを持っていれば個人でも仕事を受注してお金を稼ぐことができる。副業として収入が得られるようになれば経済的・精神的な不安も多少は和らぐし、スキルを高めることで就職以外に独立起業という可能性も広がるだろう。

一応、私の持論として、フリーターこそプログラミングの勉強をおすすめしている。その理由としては大きく3つある。

  1. 向き不向きはあれど、誰でも習得できるスキルである
  2. IT業界の人手不足が深刻なので、フリーターからでも就職しやすい
  3. フリーランスにもなる道もあるし、個人でもアプリなどのヒットで一発逆転できる夢もあったり、とにかく可能性の幅が広い。

フリーターのプログラミング習得については下記記事に書いているので、興味がある人は読んでみてほしい。個人がプログラミングでアプリをヒットさせて億万長者になったケースも載せている。

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まとめ

結局、フリーターの後悔は、フリーターを脱出することでしか晴らせない。

就職するなり、自力で食べていけるスキルを身につけるなり、思い切って海外へ飛び出してみるなり。何かしら新しい行動を起こさないことには、人生が転がることはない。今日も明日も明後日も、「いつも通り」の空っぽな毎日が死ぬまで続くだけだ。

今まで通りを変えられない人間は、いつまで経っても「今まで通り」なのである。

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