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フリーターと正社員の生涯賃金の差は3倍以上!収入が変わらないはウソである証拠

投稿日:2018年11月19日 更新日:

フリーターの人の悩みや話なんかを聞いていると、

 

「フリーターも正社員もそこまで稼ぎ変わらなくない?

今フリーターでも十分稼げてるし、それなら責任少ないフリーターの方がラクだしよくない?」

 

という考えを持っている人が結構いて驚く。

別にフリーターでいることを否定はしない。だが、「フリーターも正社員も稼ぎはそこまで変わらない」は生涯を通してみると明確に間違いであり、そこを心のより所にしていると10年後にマジで絶望して詰む。

事実、フリーターと正社員の生涯賃金(一生で稼ぐお金)は3倍以上違う

https://matome.naver.jp/odai/2141023436482934001

生涯賃金の比較

  • 正社員(全体):約2億円弱
  • 大卒正社員:約2億5000万
  • 社員1000人以上の大企業正社員:約3億円強
  • フリーター:約6000万円

※いずれもあくまで平均値。

ご覧の通り、人生3回分もの差があるのだ。

「フリーターでも十分稼げてるし、正社員になるメリットってそこまでなくない?」

と主張するフリーターの9割は20代の若者である。

では30代、40代の中高年フリーターで、

「フリーターで十分!正社員になるメリットないよ」

なんて言っている人はいるだろうか? いやほとんどいない。

なぜか? フリーター人生の”キツさ”は30代以上から地獄になるからだ。

この記事では、下記のような20代のフリーター↓

ほりっく
おれ今フリーターだけど全然稼げてるし、今の時代は正社員もブラックで稼ぎはほとんど変わらなくね?

無理して責任重い正社員になるメリットってある?

と考えている人に向けて、フリーターと正社員の収入格差について厳しい現実を書いていく。

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多くのフリーターが勘違いしている「正社員の平均年収」

フリーターは収入面でのコンプレックスから、同年代の正社員の年収を異常に気にして比較してしまう習慣を持つ。「正社員も案外稼いでないな」と分かると、心が少し救われるのだ。

だが残念な事実を言うと、フリーターの多くが気にしている「サラリーマンの平均年収」は、”正社員”の平均年収ではない。サラリーマンというのは「給与所得者」の意味で、そこには派遣社員や契約社員といった非正規社員も含まれている。

よくサラリーマンの平均年収420万とか言われるが、あれも「正社員」ではなく、非正規社員も含めた社員全体の数字である。繰り返すが、”正社員”の平均年収ではない。

”全年代”の正社員の平均賃金(月給)

では、”正社員のみ”という条件での平均収入はどうなるだろうか?

厚労省の賃金構造基本調査(平成29年度)がデータを出している。

▼正社員の平均賃金(月給)▼

正社員の賃金(月給)の総合平均
321,600円(年収450万)
男性正社員の平均賃金 女性正社員の平均賃金
348,400円(年収487万) 263,600円(年収370万)

年収については、ボーナスを控えめに月給2ヶ月分として仮計算してみた。大手だと4ヶ月分以上出ることもザラだが、ここでは多数派である中小企業の正社員をイメージしておく。

これはあくまで、20代新卒から50代まで全年代の正社員平均年収である。

年代ごとの正社員の平均賃金(月給)

年齢別で平均賃金を見てみると次の通りだ。

  男性正社員の平均賃金 女性正社員の平均賃金
20〜24歳 212,900円 206,300円
25〜29歳 252,000円 232,500円
30〜34歳 294,600円 252,700円
35〜39歳 331,200円 269,400円
40〜44歳 366,900円 283,000円
45〜49歳 404,900円 295,100円
50〜54歳 437,300円 300.500円
55〜59歳 428.700円 293,300円

※数字は平均の月給。
※年収については、それぞれボーナス2〜4ヶ月と想定して、14〜16倍で掛け算してみてほしい。

20代後半〜30代前半の正社員の平均年収

この記事は20代フリーター向けに書いているので、一番知りたいのは20代後半〜30代前半までの正社員の「平均年収」だろう。

中小企業を想定してボーナス2ヶ月分(月給×14ヶ月分)で計算してみると

  男性正社員の平均年収 女性正社員の平均年収
25〜29歳 352万円 326万円
30〜34歳 412万円 354万円

(※)およその数字

大企業だと、ここにボーナス数ヶ月分(50〜100万くらい?)が上乗せされるイメージだろう。

一部上場企業クラスの男性正社員だと30歳で年収500万が目安というイメージなので、中小企業が大多数を占める「平均年収」で見れば上記の数字は納得できる。

フリーターと正社員の年収差は30歳時点で2倍以上に開く

さて、一方でフリーターの平均年収は200万円と言われている。ボーナスは当然ないので月給17万円くらいだろうか。それでも、私のバイト時代を振り返るとバイトで17万円は稼いでいる方なイメージだ。

それでも、”正社員”の年収には遠く及ばないことが分かっただろう。20代後半で1.5倍、30歳になる頃には2倍の収入格差になる。

「フリーターも正社員もそこまで稼ぎに差なくね?」と言うのが決まって20代フリーターな理由はシンプルで、20代のうちはまだ差がそこまで開いていないだけだからだ。

それが分かりやすいグラフ↓

正社員と非正規の賃金水準のグラフである。20代前半は近いところにいるが、歳を重ねるごとに両者の差はどんどん開いていく。100m走で、スタート直後は日本選手もウサインボルトも横並びなのと一緒だ。だが、時間が経つごとに差はどんどん開き始める。とくに男性は顕著に差がでる。

フリーターの人は、テレビで特集を組まれるような「月給20万円にも満たないブラック正社員」というごくごく一部の最底辺の正社員像と比較しがちだが、一般平均で言えば、世間の正社員は30歳で年収400〜500万くらい稼いでいるのが実態だ(男性の場合)。

なんとなく「サラリーマンは平均年収400万」とか、テレビや雑誌の特集で「年収200万円以下のブラック正社員」とかを見て安心しているのは、かなりピントがズレた勘違いなのである。

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さらに年金・社会保険料や各種手当を含めると、額面以上の差が開く

単純な手取り収入(現金)だけでも生涯で3倍以上の差が開くが、サラリーマンには年金など社会保険料や、住宅手当を始めとする各種手当の扱いが手厚いので、実際はその分でさらに差が開く。

まず社会保険料だが、フリーターは当然ながら全額自己負担だ。これがバカにならない負担になる。一方で会社員は、社会保険料の半分を会社が負担してくれるから自己負担は半分になる。

年金で比較しても、会社員は厚生年金なので老後はおおよそ月15万くらい支給されるが、フリーターは国民年金なので毎月6万くらいしか支給されない。6万なんかで生活できるわけもないから、老後で生活保護になったりして「老後破産」する老人もめちゃくちゃ増えている。フリーターの将来も多くがそこに行き着くだろう。

(フリーターの老後については下記記事で詳しくシミュレーションしている)

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また、有給や各種手当なんかも会社員の特権だ。とくに私のような自営業からすると住宅手当は羨ましい限りだ。周囲の会社員も月4〜5万は出るからいいマンション住んでいるし、うちの兄なんか地方だが3LDKのマンションに月6000円の自己負担で住んでいる(6万ではなく、6千円である。ありえない)

このように、社会保険料や各種手当も含めると、正社員とフリーターの差は見た目の収入額以上に大きいのである。

最後にもう一度繰り返しておくが、正社員とフリーターの生涯賃金は3倍以上に差が開くのが現実だ。

生涯賃金の比較

  • 正社員(全体):約2億円弱
  • 大卒正社員:約2億5000万
  • 社員1000人以上の大企業正社員:約3億円強
  • フリーター:約6000万円

※いずれもあくまで平均値。

 

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歳をとるごとに収入が増えていくのが正社員。歳をとるごとに稼げなくなるのがフリーター。

先述の年代ごとの平均年収を見れば分かる通り、日本の正社員というのは基本的に年次が上がるごとに年収も上がっていく。正社員の収入ピークは50代で、平均年収600万円に到達する。

一方のフリーターは全く逆で、いくら歳をとっても時給(年収)は変わらないし、むしろオッサンになるほど採用すらされなくなるので、歳をとるごとに稼ぐのが難しくなるのがフリーターだ。

「今フリーターでも十分稼げているし、正社員になる必要なくね?」

と思っている20代フリーターは、そのバイトを50代60代になるまで一生続けるつもりなのだろうか? おそらく無理だろう。まずその店・職場が30年後まで存続している可能性が低い。

30代にもなれば周囲のバイトはほとんど年下になり、年下の正社員や大学生のバイトリーダーに使われることになる。やがて40代になり、50代になってプライドを捨てて働いても月18万円と収入は上がらない。どころか老化により20代のころのような肉体労働はしんどくなるばかりだ。

そもそも、中高年になるとバイトの採用率すら極端に下がり、高時給どころかまともにバイト先を選ぶことも難しくなるだろう。このように正社員とは真逆で、歳をとるごとに緩やかに転落しやすいのがフリーターなのだ。

  • 正社員:
    →20代はまだ給料も低いが、歳をとるほど年収が上がり権力も強くなる。50代がピーク。
  • フリーター:
    → 20代がピーク。30代以降になると周囲は年下ばかりになり、バイトの採用率も下がり働きづらくなる一方。40代を超えてくると肉体的にもキツくなる。

「なんとなくフリーターでもイケるだろ」は危険

この記事は、フリーターは絶対やめとけ!と全否定したいわけではない。事情や理由あるいは目的意識があってフリーターという働き方を選んでいるのなら全く問題ない。そういう人を否定したくない。

問題なのは、なんとなく世間の「社畜」とか「ブラック企業」みたいな言葉を真に受けて、現実のデータを知らないまま「フリーターでも正社員とそう変わらないくらい稼げるし、フリーターの方が楽でよくない?」と勘違いしてしまっている人だ。このタイプの人たちに警告を鳴らすための記事である。

こういう人は20代が圧倒的なのだが、この”なんとなく”の雰囲気のまま30代フリーターに突入してしまうと高確率で後悔することになる。30代フリーターの悲惨さは下記記事に書いているのでぜひ読んでほしい。

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公式HP JAIC(ジェイック)

例えば上記は20代フリーター向け就職支援サービスの最大手「 JAIC(ジェイック) 」。利用者のほとんどが20代かつ、半数以上が正社員経験すらなしで就職成功率も80%を超えという、フリーターの正社員就職には絶大なコネクションとパワーを持っている転職エージェントだ。

このJAIC(ジェイック)も、サポート対象は18歳〜29歳限定である。30代を超えたフリーターはもう転職エージェントを利用することもできない。

となると、より所はブラックの巣窟ハローワークしかないが、ハローワークの実態は下記記事に詳しく書いた。完結に言うと、まずおすすめできるところではない。

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もちろん、30代を超えてしまったら絶対に正社員になれないわけではない。

  • アルバイトからの正社員登用を狙う
  • 海外の現地法人での就職を狙う

など、色々と道はあるのも事実だ

→「フリーターを脱出したい!今踏み出せる具体的な脱出方法3つ

ようは「選択肢」や「可能性」の幅の問題だ。

20代フリーターなら転職エージェントに頼れば少なくない数の企業を検討できるし、20代のうちに中小にひとまず入って正社員になり、30代で大企業へ転職するという未来も描ける。

そうなればもう、同年代との収入や格差にコンプレックスを抱く日々とは完全にオサラバできるはずだ。

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