正直は損?転職面接で超大事な退職理由で嘘をつくのはありなのか

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転職のときに面接でも100%聞かれるのが「なぜ前の会社を退職されたんですか?」という退職理由です。

転職するということは、そこに必ず「前の会社を辞めてきた」というネガティブな事実を含んでおり、そのネガティブな部分をどうケアして示すかによって採用担当への印象は180度変わります。

厚生労働省の資料を見てみると正社員の退職理由というのは、

【男性(正社員⇨正社員への転職)の場合】

  1. 給料が安い
  2. 会社の経営方針や将来が不安
  3. 労働時間長すぎ。休みなさすぎ

 

【女性(正社員⇨正社員への転職)の場合】

  1. 会社の経営方針や将来が不安
  2. 給料が安い
  3. 労働時間長すぎ。休みなさすぎ

という感じで上位を占めており、99%の人は現職場に対するネガティブな理由で転職を考えます

「キャリアアップのため」とか「スキルを磨くため」とか「自分の市場価値を上げるため」なんてキラキラした理由を”本心”で持って転職する人なんて希少種ということですね。

ちなみに、「人間関係」という最大の退職要因がTOP3に入っていないのは、やはり「人間関係こじらせてます」とか「いじめられてます」とは自分からは言いにくいからでしょう。

試しにGoogle検索で「会社 辞めたい」とキーワードを打つと、「会社 辞めたい 人間関係」とか「会社 辞めたい うつ」とか予測キーワードが出てくるので、それだけ実際はパワハラや人間関係で悩んでいる人が大半です。

繰り返しますが、転職を考える99%の人の退職理由は今の職場に対するネガティブな不満です。

しかしそれでも、転職面接において前の職場の悪口を言ってはいけないというのはもはや常識です。

「じゃあ、退職理由は嘘でも前向きな理由をでっちあげた方がいいの?」

という結論が出そうなのは当然。

今回は、「ネガティブな退職理由」と「リストラされた場合の退職理由」の2点について少し掘り下げて書いていきます。

目次

退職理由でネガティブ発言は絶対NG

まず、転職おいて退職理由というのは非常に大事な要素です。

採用側としたら「辞めない人材」が欲しいのは当たり前なので、その人が「どんな理由で、どんなことが起きた時に辞める人なのか」という部分はかなり慎重に見ています。

当然、退職理由でネガティブ発言をするのは絶対に控えたほうがいいです。ここでいう「ネガティブ発言とは」とは、給料が安かったとか、上司と合わなかったとか、ブラックすぎてとか、いわゆる悪口に近いものですね。転職エージェントにもここは必ず指導されると思います。

まず、大前提として最初に言っておくと、

  • 給料に不満を持つ社員が一人もいない会社
  • 嫌われている上司が一人もいない会社
  • 一切の過剰労働が、一度たりともない会社

こんなユートピアみたいな会社はどこにも存在しません。

どんな会社にも給料に不満を持つ社員はいるし、どんな会社にもウザい上司の1人2人はいるし、どんな会社でも残業詰めになる時はあります。

面接官を経験してみるとわかるのですが、こうした「給料が安い」とか「上司と合わない」という不満を愚痴ってしまう人は、転職した先でもまた同じ理由で辞めていきます。だって、彼らが理想とするユートピアのような会社なんて日本中どこにもないのだから……。

こうした人を採用しても、また同じような顔して辞めていくことは目に見えているので採用するだけ無駄だよね……ということで落とされます。

もし本当に上司のパワハラや人間関係やブラック安月給が理由だとしても、それを馬鹿正直に言ってはダメ。「嘘をつく」というより、「事実をそのまま言わない」という柔軟性を見せましょう。

面接なんて要は「見せ方」で勝負するステージですから、ネガティブ要素は舞台裏に置いてあえて見せず、ポジティブな部分だけにスポットライトを当てて見せれば良いんです。

とにかく、前の会社の黒い部分をつつくような発言や姿勢は絶対にやめましょう。

  • 自分を正当化しようとするタイプ
  • 言い訳がましいタイプ
  • 話(遠回しの言い訳)が長く細かいタイプ

こういうのは最悪です。

全て「自分に非はなかった」ということを相手に理解させようとするあまり必死になるタイプです。自己防衛のことしか考えておらず、相手側(採用担当)には何のメリットもありません。

じゃあ、どういう退職理由が理想なの?

ってところを考えてみましょう。

退職理由と志望動機は一貫性が必要。デメリットの解消こそポジティブになる

まず大事なのは、退職理由と志望動機は1セットで考えること。ここに一貫性があるかないかで印象は180度変わります。

そもそも、今の職場を退職して新しい職場に転職したいということは、「今あるデメリット(退職理由)を、解消したい(志望動機)」というのが根底のはずです。

ここのストーリーに一貫性がないと、採用担当としては、

「前職を辞めた理由は分かりました。で、そこから何でウチになるの?」

となるのは当然です。

これでは相手に「こいつ、大した志望動機もなく数打ちゃ当たるで受けにきてるな」と思われてしまいます。実際は数打ちゃ当たるだったとしても、形式上相手にそう思わせてはまず受かりません。

では、どんなストーリーなら一貫性があるのか?

出版社で1つ例を挙げてみます。

「以前の会社では40代ビジネスマン向けの雑誌を作っていましたが紙媒体はなかなか売上が取れない時代です。なのでデジタル化を進めようと提案したのですが、上層部はITといった分野に疎く旧態依然とした企業体質で、なかなかデジタル化への舵を切る意思決定は見られませんでした。

私はもとよりIT時代の編集者としてのスキルをより追求したいため、デジタル出版に力を入れている御社で一層の成長したく転職を決意しました。前職と読者ターゲット層も近いので、私の経験も活かせると自負しております」

まぁ手垢まみれのストーリーではありますが、要するにこういう感じです。

まず「デジタル化への時代の流れに対応できていなかった」という退職理由(不安要素)があり、それを解消すべく「いち早くデジタル進出してリードしている御社へ」という志望動機に繋げます。

さらに言うと「前の職場がダメだったから転職を決意した」ではなく、あくまで「御社で働きたいから転職を決意した」というニュアンスが大事。

  • 前職が不満だから転職 ← ×
  • 御社で働きたいから転職 ← ○

大事なので繰り返しますが、要は「見せ方」の問題です。

そして退職理由から志望動機への一貫したストーリー作りに重要なのが、企業情報から業界全体の動向まで綿密に情報をリサーチおくことです。

会社HPをざっくりと眺めてきただけの「ニワカ知識」だと面接官には一瞬でバレるので、最低でも企業IR情報は入念にチェックした上で、

  • その企業がどんな事業に力を入れているのか
  • この先5年10年を見据えてどんなビジョンを描いているのか
  • 業界の中で現在どういう立ち位置にいるのか

……などのポイントを押さえながら、自分がそこにどう入って行くのか筋道を立てましょう。

こうした企業の内部情報や業界情報を得るには、転職エージェントを利用するのが最適です。エージェントなら膨大な企業情報から業界情報まで持っていますし、企業の人事や役員とパイプも持っていたりするので、かなり深い情報まで探ってくれます。

転職なんてのは「情報戦」なので、転職エージェントの情報網は最大限に有効活用しましょう。

推奨 リクルートエージェント

退職理由にビジネス的なビジョンなんてない場合、嘘でも作った方がいいのか

退職理由なんて上司のパワハラやブラック環境に嫌気が差したのが全てで、一貫性が出せるような「ビジネスマン的なビジョンやストーリー」なんてないという人も正直多いです。というかそちらが多数派かも。

そんな人たちは、たとえ嘘でもビジネスマン的なビジョンやストーリーを作った方が良いのかというと、これはもう正直言ってしまうと嘘でも作ったほうがいいです。

嘘というと言い方に語弊ありますが、ビジョンがないなら今からでも一度真剣に考えましょう。

「仕事に対して野望やビジョンって全員が持たなきゃダメなの?」と言われればもちろんそんなことないですし、仕事は自己実現ではなくあくまで生活費を稼ぐためのものと割り切っている人もいて当然です。

が、あくまで採用側としてはそういう人よりも仕事熱心でビジョンがある人を採用するよね、当たり前だよねという話です。選ばれたいなら、選ぶ側の趣向に寄せていかなければなりません。

”嘘”をつくことに抵抗がある人もいるかもしれまぜんが、転職面接というのは「ありのままの自分」を見せる場ではなく、自分という商品を売り込む営業の場です。採用側も求職者が多少なりとも面接仕様に話を”作ってくる”ことなんて当たり前に分かっています

いま面接官の椅子に座っている人たちだって過去には応募側の椅子に座った時期があるわけで、そっちの気持ちは十分分かっていますよ。「3割増しで話盛ってるだろうなぁ」って分かった上で聞いています(もちろん全ての面接官がとは言わないですが)。

なので、全てバカ正直に話す必要はありません。そんなことで「正直な人だ」なんて評価されて採用されることなんてほぼありません。

「嘘をつけ」とは表立って言えませんが、適材適所、TPOに合わせた「柔軟性」が必要です。退職理由一つとっても、相手の求める(心を動かす)ストーリーを提供する柔軟性が求められるわけです。

なぜ「正直さ」より「柔軟性」が必要かって、営業の時だったり商談の時だったり、実際のビジネスの現場では話を上手く進めるために多少の嘘や建前が必要になるシーンは多いからです。取引先に対して何でも馬鹿正直に話してしまう人間なんて爆弾すぎて誰も採用したくないですよね。

長くなるのでまとめると、退職理由は志望動機と一貫性が出るように考えておきましょう。あなたが転職先でやりたいこと(つまりビジョン)が明確に伝わるようにストーリーを作るのがベストです。

リストラ(会社都合)で退職した人も、自己都合退職と言うべきか

中には、自己都合ではなく、リストラされたために転職を余儀なくされている人もいるでしょう。「会社都合退職」です。何かやらかしたか、業績悪化による人員削減の対象にされたか。

「リストラされた」と言うといかにも「ヤバい奴」「使えない奴」「問題児」みたいなイメージが持たれがちなので、リストラ退職であっても、面接時には「自己都合退職」と嘘つく人が結構多いようです。

全ての会社がとは言えないものの、「会社都合退職=リストラ」という要素だけでマイナスに取られることはそうないです。特に業績悪化による人員整理なんてのは本人に落ち度ないですし、一定規模のある企業なら珍しいことでもありません。

そんなことなら、下手に「自己都合により」と嘘ついて後からボロがでる方がよほど印象を落とすので、端的に会社都合によりと伝えてOKです。

もちろん、やらかした系のリストラはまた話が別ですが……。

説得力を持たせる技法「PREP法」

一つ、エピソードなどを相手に語るときに有効な技法として「PREP法」というものがあります。退職理由や志望動機を簡潔かつ説得力を持たせながら伝える時にPREPが効果的です。

PREP法とは、

  • Point……(結論)
  • Reason……(理由)
  • Example……(具体例)
  • Point……(最後のまとめ)

この順番で話を構築することです。

まず最初に結論から述べ、続いてその理由を簡潔に説明し、自分の具体例を提示し、最後にまとめの意見で締めくくる。

この構成を意識するだけで、要点が相手の頭にスムーズには入りやすいので、基本的な技法としてぜひ押さえておくといいでしょう。

まとめ

転職おいて退職理由というのは非常に大事な要因です。採用側としたら「辞めない人材」が欲しいのは当たり前なので、その人が「どんな理由で、どんなことが起きた時に辞める人か」という部分をかなり慎重に見ています。

当然、すぐ辞めそうな人や、どこの会社にでも多少はあるような要因で辞めてしまうような人と分かれば、採算が合わないので採用しません。

「前の会社は○○な要因で辞めましたが、御社ではその○○を解消できるので志望させて頂きました」という一貫性のあるストーリーを用意しておけば、採用側にも「ならウチでは辞めないな」という安心感を与えられます。

ただ、この辺のストーリーは長すぎると逆効果なので、短く簡潔にまとめておいた方が良いかと思います。

 

【おまけ診断テスト】自分の「才能」に気づいていますか?

仕事ができるビジネスマンと出来ないビジネスマンの差は、意外と「自分の才能・資質を知っているかどうか」だけの差だったりします。

仕事ができる人ほど「自分が得意なこと」を仕事にし、仕事ができない人ほど「自分が好きなこと」を仕事にしようとします。

仕事が非常にできる2割の人間は、自分が得意なことを仕事にしている人。

仕事を普通にこなす6割の人間は、自分が得意なことを仕事にしていない人。

仕事ができない2割の人間は、自分が苦手なことを仕事にしている人

「好きなこと」と「得意なこと」は違います。残酷なほど違います。一流と三流を分ける海より深い隔たりがあります。

世界最高のサッカー選手であるリオネル・メッシは、FW(フォワード)というゴール前20m四方のエリア内でのみ世界最高の選手でいられます。彼は誰よりもディフェンスをしません。なぜか? その仕事場以外では平凡な選手だからです。

つまり「仕事ができる人間」とは、「得意な場所で、得意な仕事をしている人」なのです。

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