評判悪いダメ転職エージェントの見極め方|比較ポイントを経験者がアドバイス

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転職成功率を上げるために利用しておくべき転職エージェントですが、2000年代以降、転職が当たり前の時代になってから雨後のタケノコのように乱立したので、どこを利用すれば良いのかわからない人が多いと思います。

基本的にはどこも無料なので「まず一通り何社か使ってみて、感触の良かった所を残す」というスタンスでOKなのですが、何社もアポを取るのは手間も時間もかかるしなるべくハズレは当たりたくない。

ということでこの記事では、評判が悪いダメ転職エージェントの特徴と見極め方を紹介していきます。

私も転職時に数社のエージェントを利用しましたし、採用側として関わったこともあり色々なタイプに遭遇したので、それなりに役立つ知見があると思います。

※「そもそも転職エージェントってなに?」という人は先に下記記事を読んでおくと理解しやすいです。

参考初めての転職エージェントの使い方|サービス内容から選び方までまとめ

目次

【大前提】転職エージェント利用する際の心構え

これから転職エージェントを利用する上で最初に言っておきたいことが2つあります。

転職エージェントは”会社”ではなく”担当者”で決めること

転職エージェントは「どの会社を選ぶか」よりも「どの担当者にあたるか」の方が重要です。

所詮は個人対個人の商売なので担当者によって当たりハズレが大きく、会社より担当者単位の力量に左右される部分が大きいです。なので一概に「この会社は絶対おすすめ!」とは言えません。どの会社にも優秀なコンサルタント/無能でダメなコンサルタントがいて、どっちにあたるかによります。

もし相性の悪い担当者にあたった時は担当変更を申し出ることもできますが、なかなか面と向かって「担当変えてくれ」とは言えません。なので、転職エージェントは最初から一社に絞らず、かならず複数登録して何人かの担当者に会ってみましょう。

転職エージェントもビジネスであり、悪どいコンサルタントもいる

転職エージェントは成果報酬型(求職者を転職成功させたら採用企業から報酬を得られる)なので、多くの担当者はあなたが転職成功するよう親身にサポートしてくれます。しかし、エージェント側もあくまで営利企業でありビジネスとして仕事をしていることを忘れてはいけません。

社員一人ひとりにノルマがあり、「月に何人転職させたか」という数字に追われているのは普通の営業と同じです。中には毎月厳しすぎるノルマを課している相当ブラックなところもあります。

当然、数字(売上)のためだけに無理やり転職させようとする悪質な担当者もいます。

悪どい転職エージェントだと、できるだけ多くの求職者を効率よく転職させるために(つまり効率よく「数字」を上げるために)、求職者の希望など話半分に、手当たり次第ぶち込めそうな企業に面接を通そうとしてきます。

(一部の悪どい)彼らにとってあなたの話などどうでもよく、あなたがどこからしらに早く転職してくれればそれで良いという腹づもりです。

向こうもビジネスなので、100%あなたの利益だけを考えて寄り添ってくれるわけではありません。エージェントの言うことはあくまで「アドバイス」として取り入れ、意思決定をエージェントに委ねないようにしましょう。あくまで最終判断するのは自分です。

優秀 or ダメ転職エージェント見極めるポイント

以上を踏まえた上で、ここからは具体的に転職エージェントの優劣を見極めるポイントを4つ紹介します。

どれも私の実体験を踏まえた上で感じたポイントであり、あくまで私見ではありますがそれなりに精度は高いと思います。

1:面談すらしないエージェントは即NG

大前提ですが、面談すらしない転職エージェントはやめてOKです。中には職務経歴書だけ預かってそのまま企業に流れ作業のように送っていく人もいますが、そんな所はお世話になるだけ時間の無駄です。

これはまず大前提。
しっかり面談を設けてあなたの話やビジョンを聞いてくれるエージェントが絶対です。

その上で、できれば模擬面接までしてくれる人を見つけた方が良いですね。想定される質問を向こうが用意してくれるので、それにどう答えるか? という部分を模擬面接形式でコンサルしてくれるカタチです。場慣れしていない人にとってはめちゃくちゃ助かります。

2:返信・レスポンスの速さは超大事

別記事でも何度も書いていますが、私の経験上、レスポンスの早さは概ねそのエージェントの質と比例します。レスポンスの早いところほど親身で丁寧ですし、レスポンスが遅いところほど仕事も投げやりな印象です。

というか、転職エージェントに限らずビジネスにおいてはどこも同じですよね。相手が「大事なお客」であるほど、レスポンスはなるべく早く返すはずです。レスの早い遅いはそのまま顧客に対する対応・態度にも現れるので、最も手っ取り早くその会社の姿勢を探るのに効果的な指標ですよ。

私の場合、最初に10社近く登録しておき、早くレスポンスが返ってきた所から選抜して面談に行っていました。やはり、迅速に返事をかえしてくれる所ほどサービスも親切丁寧だった印象です。

3:大量の求人をいきなり出してくるエージェントもNG

面談に行ってみたらいきなり20社近い求人案件を出してくるような転職エージェントもありますが、こういう所(というか担当者ですね)は基本的に「数打ちゃ当たるスタイル」の人なので避けた方が良いですね。

1件1件吟味するのではなく、「20社出しておけば5社くらいは応募してくれるだろう。そのうち1社受かってくれれば……」というような思考回路です。ノルマに追われてキツいんでしょう。事情は分かりますがそんな人に自分の人生を動かす転職は任せられません。

こういうタイプは大手の分業型エージェントに多いです。面談担当が法人営業とは別部隊なので、企業側の深い情報が伝わっておらず、表面的な情報だけ見て合いそうな案件を手当たり次第出してきます。

「数打ちゃ当たる」のタイプは漏れなく質が低いので避けましょう。「ダメもとでも……」というワードが出たらOUTです。

5:どの程度マッチした求人を出してくれるかがポイント

上記の3つのポイントはあくまでNG担当者を足切りする判定基準です。NGレベルを除いて、担当エージェントの優劣を測るにはやはり「どの程度自分にマッチした求人を出してくれるか?」で判断するしかありません。

自分の条件を全く汲んでいない「はい?」案件を出してくる

一応こちらの条件に沿った当たり障りない案件を出してくる

条件面だけでなく、こちらのビジョンや転職理由などを踏まえた上で最適な案件を「提案」してくれる

工夫とエージェントの腕次第で、本来の実力よりちょい上の案件まで自信を持って「提案」してくれる

この辺りの腕は担当者によって本当にピンキリです。良い担当者に巡り合うか悪い担当者に当たってしまうかで転職の成否は大きく左右されると思って間違いありません。

ただ、この点だけは実際に対面してみないことには判断できないので、最初はとにかく多くのコンサルタントに会ってみることが先決。直接会って話してみてNGレベルの人から順に切っていき、有能そうな人を残していけばOKです。

選ぶ前に知っておきたい転職エージェントの種類

転職エージェントには「片面型」と「両面型」の2タイプある

転職エージェント内部の仕組みですが、会社によって「片面型」「両面型」で大きく2タイプに分かれるのでここから説明していきます。

主に転職エージェントの仕事というのは下記の2つあります↓

  • 【法人営業】
    →企業から求人案件を獲得してくる
  • 【面談業務】
    →求職者と面談・コンサルティングして、企業の欲しい人物像に合致する人を送る

この2つの業務を、別々の人間(部署)で分担しているか、同じ人間が一貫して担当しているかでタイプが分かれます。

  • 【片面型エージェント】
    →法人営業部隊と面談部隊が別々に分かれている。大手総合型がこれ。
  • 【両面型エージェント】
    →法人営業から実際の求職者との面談まで同じ人が担当。中小の領域専門型がこれ。

片面型エージェントの特徴

法人営業と面談業務で分業体制を取っているのは膨大な案件を効率よく捌くためであり、必然的に取り扱い求人数の多い大手エージェントほどこちらのタイプです。

大手の分業型はあらゆる求人案件を紹介してくれる一方で、実際に対面する担当者(面談担当)と企業から案件を取ってきた営業部隊が別人なので、企業の情報や欲する人材像を担当者が深く理解していないケース(面談担当と営業担当の間での伝達不足)も少なくありません。

  • 【メリット】紹介してくれる案件数が非常に多い
  • 【デメリット】面談担当者と法人営業が別部隊なので、面談担当者が企業側の情報を細部まで把握できていないケースがある

両面型エージェントの特徴

「両面型」は専門領域特化型の中小エージェントに多いです。取り扱っている案件数は少ないものの、法人営業から面談まで一貫して同じ人が担当するので、コンサルティングの質は高く深い情報まで共有できるメリットがあります。

  • 【メリット】法人営業から面談まで同じ人が担当するので、企業側の深い情報までしっかり把握しており質の高いコンサルティングが期待できる
  • 【デメリット】取り扱いの案件数は少ない

片面型と両面型は両方使う

「片面型」と「両面型」どちらが良いか? ではなく、どちらも使います。

大手総合型は求人数が圧倒的なので、最初に登録して横断的に求人案件を物色するのに使います。見逃し案件がないよう複数登録は必須です。

で、ある程度自分の中で案件を絞れてきたら、その領域特化の両面型エージェントに話を聞きに行きます。「IT特化」「外資系特化」「営業特化」「人事特化」など様々な特化型エージェントがあり、それぞれに深く精通した担当者がいるのでコンサルの質は高いです。

こちらも数社登録して実際に会ってみましょう。

【片面型】大手総合型のおすすめ転職エージェント

というわけで最後に利用推奨のおすすめエージェントを紹介していきます。

まず片面型の総合型エージェントに関しては、迷わず最大手に登録しておけばOKです。国内最大手で登録必須の4社は下記の通り。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

業界最大手と言っていいリクルートエージェント。案件数も圧倒的ですし大企業との繋がりやコネも強いです。絶対に外せないエージェントです。

無料登録 リクルートエージェント

パソナキャリア

パソナキャリアも大手総合型エージェントですが、「IT・通信系」「メーカー」「医療・福祉医療」「営業」といった分野に専門特化したキャリアアドバイザーを置いています。

これらの分野を検討している人は登録必須です。

無料登録 パソナキャリア

type転職エージェント

type転職エージェントは非公開求人を多く扱っているのが特徴です。年収アップ率も高くて給与交渉が得意なエージェントですね。

こちらもリクルートエージェントの次に登録必須です。

無料登録 type転職エージェント

doda(デューダ)

インテリジェンスが運営する「doda(デューダ)」も最大級の求人数を抱えています。

dodaはエージェントサービスもさることながら、転職関係のコラムや調査データなどを記事コンテンツとして多数提供しているので、転職に関して知りたいことがあった時に便利です。

無料登録 doda(デューダ)

【両面型】専門領域型のおすすめエージェント

質の高いコンサルティングが望める両面型(専門領域型)のエージェントに関しては、各自で抑えておきたい業界や職種のものを登録しておけばOKです。

参考までに、いくつか有名どころをまとめておきます。

IT業界専門

WORKPORT(ワークポート) (IT総合)

レバテックキャリア (エンジニア向け)

GEEKLY(ギークリー) (ソーシャルゲーム)

外資系専門

外資転職.com

フリーター・既卒・第二新卒専門

ハタラクティブ

まとめ

最初も言いましたが、転職エージェントは会社ごとに比較検討してもそこまで意味がありません。あなたの転職を大きく左右するのは、会社ではなくあくまで「担当者」です。

どのエージェント社にも有能コンサルタントとダメコンサルタントがいるので、最初はとにかく多くの担当者に直接会ってみて、ダメだと思ったら切る、良いと思ったら話を進めていくという流れが効率的で良いかと思います。

良き担当者と出会えれば、将来的に再び転職するときやキャリアに悩んだ時にも相談できる関係が築けます。一回限りの出会いではなく、一生頼れるパートナーと出会うくらいの気持ちで選びましょう。

 

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