辞めたい!新卒で入社1年〜3年以内の短期退職は転職で不利になる?

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今の時代、新卒入社した人の3人に1人は入社3年以内に辞めると言われています。やや古いですが2013年の厚生労働省の調査結果では新卒社員(大卒)の3年以内離職率は31.9%。その内訳は、

  • 1年以内の離職が12.8%
  • 2年以内が10.0%
  • 3年以内が9.1%

となっています。

みんなどうしてこんなにも早く辞めたがるのか? 

労働政策研究・研修機構(JILPT)の資料によると、3年以内の離職理由については下記の調査結果が出ています。

  1. 労働時間・休日・休暇の条件が良くなかった
  2. 人間関係が良くなかった
  3. 賃金の条件が良くなかった
  4. ノルマや責任が重すぎた
  5. 会社の将来性がない
  6. 結婚・子育てのため
  7. 健康上の理由
  8. etc……

離職理由の上位は典型的なブラック要素が占めていますね。ついこの間まで自由な学生生活を謳歌していた新卒社員たちは社会的理不尽への耐性がゼロなので、余計にツラく感じるのは無理ありません。

しかし、中途半端で煮え切らない衝動に駆られて会社を飛び出してしまうのは危うい。というのも、一般的に転職マーケットでは短期離職の経験がある人を嫌うからです。

現状から逃げたくてレールを飛び出したものの、その後別のレールに乗り換えできずにフリーターやニートになってしまうようでは後々「あの時辞めなければ……」と後悔が残るかもしれません。

まだ新卒入社で3年以内、でも今すぐ辞めたいという人は、ちょっと立ち止まってこの記事を読んでみて欲しいと思います。

目次

新卒はやや例外? 転職で不利になる短期離職

新卒は1年未満の退職がイタく響く

一般的に転職マーケットでは「3年以内の退職」は✖(バツ)とみなされ、経歴書に✖が2つ以上つくと転職においてかなり不利になります。

この3年という目安は、新入社員が一人前に仕事を覚えて企業がかけた採用・教育コストを回収し利益をもたらし始めるのが大体3年目からと言われるため。つまり3年以内に辞められると企業は教育コストが回収できずに赤字になるので雇いたくありません。

ただし、これは一般転職の話です。

新卒の場合はこれと若干事情が異なり、新卒であれば若さと未熟さが考慮されるので短期離職においても比較的寛容にみられるケースが多いです。

新卒社員の場合、明確に転職でマイナス要素になるのは入社1年未満での退職です。1年も満たずに辞めてしまうとさすがに厳しい目で見られるので、最低でも1年、できれば2年程度は我慢したいところです。

 

新卒入社3年程度の「第二新卒(24〜27歳あたり)」はむしろ転職に有利

新卒入社後2〜3年目というのは俗に「第二新卒」と言われ、転職おいてはむしろ有利なゾーンになります。第二新卒というワードは最近生まれたもので明確な定義が曖昧なのですが、概ね社会人3年目あたりで25歳前後の若手社会人のことを指します。

企業が第二新卒を欲しがる理由としては、

  1. 社会人としての基礎は習得済みなので研修コストがいらない
  2. まだ一企業の色に染まっておらず柔軟性がある
  3. 新卒採用で取りこぼした優秀な若者を補強したい

といった「使い勝手の良さ」にあります。

社会人2〜3年経験していれば最低限のビジネススキルやマナーは習得しているので研修コストをかける必要もなく、それでいて3年前後であればまだ一企業の風土に染まりきっていないので柔軟性もある。

20代半ばであれば人件費(給与)も安く抑えられるので、第二新卒は企業からしたらコスパの良い買い物です。新卒で取りこぼした優秀な人材を再確保するにはココを狙うしかありません。

なので、もし新卒入社で2年から3年経っているのであれば、むしろ今がキャリアアップ転職の最大のボーナスタイムと言えます。今の職場に不満を抱えているなら今すぐ決断した方がいいでしょう。

とはいえ、いきなり退職届を出すのは危険なので、まずは転職エージェントに無料相談してみましょう。そこでキャリアアップを前提とした転職先が見つかれば迷わずGOサインです。

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1年・2年で辞めたい人は、その前に社内で問題解決できないか考える

新卒で入った会社をすぐ辞めたい場合、その先の転職を考えるならば第二新卒ゾーンになる25歳前後(最低でも2年勤務・24歳)までは粘った方が100%いいです。このボーナスチャンスを一時の衝動で棒に振るのはもったいない。

入社1年や2年で辞めたくなる理由はわかります。上司が気に入らない、仕事がつまらない、労働環境がブラックすぎる。。。つい最近まで学生を謳歌していた身としては、一層ギャップを強く感じるのは仕方ありません。

でも、新社会人はその会社の中以外の”社会”をまだ知らないため、ありもしない理想的なホワイト職場を想像しては「外に出れば(転職すれば)問題は解決できる」と思いがちです。

でも現実には、どんな会社にもウザい上司は必ずいるし、多少の理不尽は必ずあるし、つまらない仕事だって必ずあります。それを知らずに空想上の「理想の職場」を期待して転職しても、結局そっちでも「思っていたのと違う……」と不満が出てきて同じ悩みを繰り返し、最終的にジョブホッパー(転職を繰り返す人)になってしまうでしょう。

ウザい上司が一人もいない会社は存在しません。楽しくてやりがいのある仕事しかない会社も存在しません。まずはその現実を知り、「本当に転職しか悩みの解決策はないのか?」を考えてみてください。

上司と相性が悪いのであれば、別の先輩チームに移動できないか相談してみる。仕事がつまらなすぎるのであれば、部署異動をお願いして別の仕事に挑戦してみる。貴重な転職カードを切る前に、一度その悩みが社内で解決できないか模索してみる価値はあります。

本気で相談したら、意外とすんなり配置換えをしてくれるかもしれません。あなたの悩みを知った上司が態度を変えてくるかもしれません。

(ただし、転職の相談を同僚や上司にするのは逆効果なので注意しましょう)

それでも耐えられそうになければすぐに転職しよう

精神が疲労してしまう前に転職相談すること

どんな理屈を並べたところで、もし本当に肉体や精神が死んでしまうと感じたらその瞬間にすぐに辞めて転職しましょう。身の危険を感じるほどのブラック企業からは1日でも早く、今すぐに辞めるべきです。

長時間労働と低賃金の地獄のなかで、「仕事辞めたい」と思えているならまだ正常です。思考が正常に働いているうちに今すぐ転職活動を始めましょう。

腐っても先進国であり経済大国である日本においては、すぐに辞めたところで仕事が1件も見つからないなんてことはないし、「ここで辞めたら人生終わり」なんてことは絶対に100%ありません。本当に終わってしまうのは、身体や精神が壊れてしまったときです。

ブラック企業というのは、従業員を思考停止に追い詰めてから奴隷にするのが目的です。本当に大事なので繰り返しますが、あなたがもし今「仕事を辞めたい」と考えることが”できている”ならまだ正常です。思考が正常に働いているうちにすぐに転職エージェントなどに相談に行きましょう。

「仮にいま辞めたら、どんな企業に転職できそうなのか?」

といったことをプロのコンサルタントに聞いておくだけでも、その後の選択の手助けになるはずです。

転職成功率をあげる大手の転職エージェント

国内最大手で登録必須の4社は下記の通り。

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エージェントは会社よりも「担当者」が命

転職エージェントは所詮は個人対個人のビジネスなので、「大手」とか「業界トップ」みたいな会社のブランドよりも、担当者個人の力量に左右される要素が圧倒的に多いです。

「必ず複数社を使うこと」と言われるのも、なるべく多くの会社の担当者に会って最も優秀な人にお世話になるべきだからです。同じ会社でも担当者変更はできますが、なかなか言い出しにくいので。

なので、お世話になるエージェントは厳密には「会社」ではなく「担当者」を見て決めてください。優秀な人とダメな人の見極め方は下記記事を参考に。

参考記事評判悪いダメ転職エージェントの見極め方|比較ポイントを経験者がアドバイス

 

まとめ

一般的には3年以内の離職はアウトとされますが、新卒社員は事情が異なってきます。

1年や2年未満で辞めてしまうとリスクはありますが、社会人3年目前後の第二新卒はむしろ転職マーケットにおいて非常にニーズが高いので、キャリアアップ転職を図る最高の時期です。

企業が最も欲しがる人材は25歳〜28歳の若手なので、この時期は自分の望むキャリアについて真剣に考えた方がいいでしょう。

【おまけ診断テスト】自分の「才能」に気づいていますか?

仕事ができるビジネスマンと出来ないビジネスマンの差は、意外と「自分の才能・資質を知っているかどうか」だけの差だったりします。

仕事ができる人ほど「自分が得意なこと」を仕事にし、仕事ができない人ほど「自分が好きなこと」を仕事にしようとします。

仕事が非常にできる2割の人間は、自分が得意なことを仕事にしている人。

仕事を普通にこなす6割の人間は、自分が得意なことを仕事にしていない人。

仕事ができない2割の人間は、自分が苦手なことを仕事にしている人

「好きなこと」と「得意なこと」は違います。残酷なほど違います。一流と三流を分ける海より深い隔たりがあります。

世界最高のサッカー選手であるリオネル・メッシは、FW(フォワード)というゴール前20m四方のエリア内でのみ世界最高の選手でいられます。彼は誰よりもディフェンスをしません。なぜか? その仕事場以外では平凡な選手だからです。

つまり「仕事ができる人間」とは、「得意な場所で、得意な仕事をしている人」なのです。

あなたは、自分の才能がどこに向いているのか把握していますか? 本当はドリブルやシュートが得意なのに、なぜかディフェンスポジションで仕事をしているせいで「仕事ができない人間」になっていませんか?

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