私は、せどりを始めたばかりの初心者には一貫してCDせどりを勧めています。その理由を含めこの記事ではCDせどりを語り尽くしていくわけですが、あえて一言でまとめるならば「リスクに対するリターンのバランスが最も良い」ということに尽きます。
本せどりの薄利多売に疲弊しきった人、家電やゲームのような高単価商品が売れなくて秒速で赤字廃業に追い込まれる人、いろいろな人を見てきました。
かくいう私自身も、本せどりで辛酸を舐め、CDせどりに転向してから月商200万/利益ベース40〜50万円と花を咲かせた人間です。だからこそ当時の私のように、上手くいかず、一度失敗した人にこそCDせどりというジャンルを試してほしい。
そんなわけで、この記事は「CDせどり完全ガイド」と称して、
- CDせどりのメリットとデメリット
- CDせどりの仕入れ基準・Amazonランキングの目安
- CDせどりの狙い目やコツ
- CDせどりの有力な仕入先
- CDせどりのおすすめ教材
といった内容を全てまとめていきます。
先に言っておくと、かなり長い記事になります。
ミニ情報商材を書くくらいのつもりで記事を書いていきます。
その代わり、「コレを読めば今日からすぐ動ける」くらいの内容を揃えていきますので、CDせどりに挑戦したい人はぜひ読んでみてください。
知っておきたいCDせどりのメリットとデメリット
実際にCDせどりに取り掛かる前に、どんな特徴つまりメリット・デメリットがあるのかを把握しておくことは非常に大事です。
CDせどりのメリット
まずはメリットから。
大きくいうと、CDせどりには以下のメリットがあります。
- 単価・利益率・利益額のバランスが良い
- 「売れない」と思われがちだが全然売れる
- ライバルが非常に少ない
- プレミア価格がつきやすい
- 小さくて軽く、扱いやすい
- 研磨やディスク交換で品質をワンランク上げやすい
それぞれ解説していきます。
1:仕入単価、利益率、利益額のバランスがもっとも健康的
わかりやすく主要ジャンルの「仕入れ単価」「利益率」「利益額」を表にまとめてみましょう。
仕入れ単価 | 利益率 | 利益額 | |
本 | 安い | 高い | 安い |
CD | 普通 | 普通 | 普通 |
DVD/ゲーム | やや高い | やや低い | やや大きい |
家電 | 高い | 低い | 大きい |
基本的に上のジャンルほど「リスクが少なく安定しているけど、そのぶん利益も少ない」であり、下に行くほど「リスクは高いけど、一つ売れた時の利益は大きい」です。
ゆえに初心者が本せどりに手を出すと売っても売っても儲からなくて消耗……という状況に陥りやすく、逆にゲームや家電に手を出すと大金かけて仕入れたのに売れなくて資金ショートで廃業……という状況に陥りやすくなります。
ちなみに、DVDとゲームはバランス的に似たジャンルなので一緒にしたのですが、どちらかといえばゲームの方が平均単価は高い印象です。
見てわかる通り、リスク(仕入れ単価)とリターン(利益)のバランスが最も良いのがCDというジャンルです。
私がまだ仕入れ資金10万円とか20万円とか少なかった時は、 だいたいの平均800〜1500円程度のCDを仕入れ、2000〜3000円程度で売るスタイルでした。利益額でいうと、だいたい1商品につき500〜800円前後の利益がとれる商品が主力でしょうか。
本ほど薄利多売ではなく、家電ほど一発勝負でもない。経験の少ない初心者にとって、CDせどりの健康的なバランスは最も大きなメリットです。
2:実は回転率もよく問題なく売れる
「今の時代にCDなんて売れないでしょ……」
という不安を持っているなら、全くもって心配要りません。人気CDはバンバン売れていきます。
ある程度の経験を経れば自ずと分かることですが、 結局、CDに限らず本・DVD・ゲームどんなジャンルであろうと、 「売れるモノは売れる」し「売れないモノは売れない」という、至極当然の結論にたどり着きます。
本だろうとCDだろうとDVDだろうと何だろうと、そのジャンルのランキング上位数%の商品は同じように売れますし、ランキングがある一定の割合より後ろになれば、同じように売れにくくなります。
なので正確に言いますと、「CDは回転率が良いか、悪いか」という問いは正しくありません。「回転率の良し悪しは、ジャンルではなく、ひとえにジャンル内のAmazonランキング(厳密にはランキングのみではありませんが)」によります。
また、音楽業界の波を受けて中古CDを扱うリアル店舗が軒並み潰れていったので、いま中古CDを安く買おうとしたらAmazonが主流になっています。CD買いたい層の人はブックオフ行かないですからね。
なので、Amazonは今もっとも「CDを買いたい人たち」が集まってくる場所なんです。
3:ライバルの数が少ない
とりわけ実店舗の仕入れにおいて、CDせどらーは絶滅危惧種ではないかと疑うほどライバルがいません。
「ライバルが少ないニッチで勝負する」はビジネス戦略のメリットでもありますが、それ以上にライバルがいないと精神的にラクです。
これが本せどりだったらどうでしょう?
いざ仕入れに行った時に周囲に同じせどらーが何人もいたら、その時点でモチベーションがダダ下がりしませんか? ライバルが多すぎて「今日はやめとこうかな……」と引き返したくなりませんか?
もれなく、かつての私です。
CDせどり中心に転向してから、ライバルせどらーとバッティングすることはほとんどなくなりました。棚どころかお店を独り占めして、ストレスなく仕入れできるようになりましたよ。
4:プレミア価格がつきやすい
「プレミア価格」とは、定価より高くなっている価格のこと。CDは初回限定版や廃盤が多く、中古商品でもマーケット価格が定価を超えてプレミア化することが非常に多いです。
簡単にいうと「お宝商品」を比較的見つけやすいジャンルということですね。この点についてはあとでもう少し詳しく語ります。
5:小さくて軽い、これ重要!
実店舗メインで仕入れをしていれば、商品の持ち運びがめちゃくちゃ重労働なのは痛いほど分かると思います。
本は重すぎ、家電はでかすぎ。
これだと大量仕入れが難しいですし、車でももってなければ持って帰るのも大変です。
私は本せどりの頃、仕入れた重い本を両手に持ってクタクタになって帰るのがしんどくて仕方ありませんでした。
その点、CDは基本薄くて小さくて軽いので、持ち運びも扱いも非常にラク。大量に仕入れても背中のリュックに収まるし、部屋のスペースも占領しません。
本せどりや家電せどりを経験した人にしたら、CDせどりは天国ですよ。
6:ケース交換や研磨で品質を上げられる
ケースにスレが多かったりディスク盤面にキズがあるCDは、当然そのぶん安く販売されています。それらを安く仕入れて、
- ケースを新品に交換し、
- ディスク盤面は研磨する
これを行うだけで、大抵の商品は「非常に良い」で出品できるほど綺麗になります。CDケースなんてAmazonで安く大量に買えますし、研磨機も一回買ってしまえばずっと使えます。
本来コンディション「良い」の商品を、ちょっとした一手間で「非常に良い」で出品できれば、それだけで10%は高く売れます。
これは本や家電ではできない、ディスク系せどりだけのメリットですね。
参考CD/DVD/ゲームせどりは研磨機とケース交換で10%高く売ろう
CDせどりのデメリット
私自身ながくCDせどりをしていてデメリットを感じることはほぼないのですが、強いていうならば「ケース破損のリスク」でしょうか。
CDはやはりプラスチックケースが多いので、仕入れの移動中や商品の発送中に何かの拍子でケースが割れたりヒビが入る事件がたまに起きます。
「非常に良い」で出品した商品が、購入者への発送中にヒビが入ってクレームになる。なんてことが過去に2回くらいありました。
とはいえ、多分1万商品くらい売って2回くらいなので、実際にはほとんどないといって良いレベルの問題であり特別気にすることではありません。
FBAに関していえば、万が一自分の手を離れてからCDが破損して返金やクレームを被った場合は、「Amazon側の保管や発送の際に発生した過失」として、Amazonに損失補填してもらえるケースも多いです。
万が一こういった事態になったら、FBA利用者でこういったことが起きた場合はとりあえずAmazonテクニカルサポートに連絡してみましょう。「これ、私の責任じゃないと思うんですけどぉ……」と下手に出ると、補填してくれる可能性高いです。
狙い目!私が初心者にCDせどりをおすすめしたい理由|メリット・デメリット
CDせどりの仕入れ基準とAmazonランキングの目安
さて、CDせどりのメリットデメリットを理解したところで、ようやく実践的な話に入りましょう。
せどりで利益をあげるのに最も大事だと言っても過言ではないのが「仕入れ基準」です。
仕入れ基準については本当に人それぞれで、そこにはその人なりの資金量や目標レベルや戦略などが密接に関わっているため、万人共通の「仕入れ基準」というものは存在しません。
なので、基本的に他人の言う仕入れ基準をそのまま鵜呑みにしてはいけません。
とはいえ、自分なりの「基準」というものは経験の積み重ねによってはじめて形成されるもので、 経験のない初心者のうちは、どうしても先人の背中を見てついていかないことには何も始まりません。
そんな意味でここでは、私なりの「仕入れ基準」というものを解説してみたいと思います。
そしてまず、とても重要なのであらかじめ言っておきたいことが2点あります。
- 「Amazonランキングは決して絶対ではない」
- 「大事なのはむしろ、モノレート(Amashow)のグラフ・波形データである」
Amazonランキングの変動基準を知っておこう
前提の知識として、 Amazonランキングというのはその商品が売れた瞬間に大きく変動します。
今までずーっと10万位だった商品が今売れると、一気に3万位とかに跳ね上がったりするんですね。 そしてまた3万位からずるずると落ちていき……売れたらまた跳ね上がり…… の繰り返しです。
つまり何が言いたいかと言うと、
「現時点での暫定ランキングは、あまり信用しない方がいい」ということです。
これも極端な話、 ここ3ヶ月一つも売れてなかった商品でも、つい昨夜たまたま売れてしまっていたら、次の日には瞬間最大風速のように「3万位!」とかにランキングが跳ね上がります。
要するに、Amazonランキングを見る際は、 「現時点での暫定ランク」ではなく、「3ヶ月または半年の平均ランク」を参考にしたほうが地雷を仕入れるリスクを減らせます。
この平均ランキングはAmazonのページでは見ることができないので、各種せどりツールを使って見る必要があります。「モノレート」での確認が一般的ですね。
画面下部のように、商品のランキング推移が「3ヶ月」「6ヶ月」「12ヶ月」のスパンでチェックできるようになっています。
デフォルトでは3ヶ月で表示されますが、3ヶ月平均の順位と売れ筋を見ておけば大体はOKです。
CDせどりのAmazonランキング目安
以上の前提をもとに、私なりに目安としているCDの仕入れ基準を解説します。これはあくまで私の戦略的基準なので、万人には当てはまらないと思います。あくまで参考程度に。
最低基準:Amazonランキング10万位未満
これがまず私の最低基準。CDに関してはAmazonランキング10万位以上の商品は原則として仕入れません。
相当のプレミア商品であれば、モノレートで過去6ヶ月程度の売れ筋を確認してみるかもしれませんが、原則として見向きもしません。
数千円程度の利益にしかならないのなら、それが売れるのを待つ間に、一瞬で売れる人気商品を10個売ります。
Amazonランキング6万〜9万位
この位のランキングになると、売価は最低でも仕入れ値の2倍以上は欲しいところ。できれば2.5倍以上だと良し。
モノレートでの実際の売れ行きの確認は必須です。
感覚的に3ヶ月で10個以上売れていなければ仕入れません。
このレベルだと、下手すると3ヶ月程度売れないこともあるので、仕入れた商品は1ヶ月以内に売り切りたい私はけっこう慎重になります。可能ならばあまり仕入れたくない……。
ランキング以外の判断要素として、「売れたらそれなりの利益が見込める」「過去に問題なく売ったことがある商品」という後押しが必要だったりしますね。
Amazonランキング3万位〜5万位(ここが主力)
仕入れ値の2倍で売れるようなら、問題なく仕入れたいレベル。けれど一応モノレートで過去3ヶ月程度の売れ行きは確認しておく。
回転率重視で勝負するなら、おそらくこのランキング帯の商品が主力になっていくはず。これほど人気の高い商品になると、色々なお店で置いてある定番商品になるので、「よく見る商品」としてとにかく出会いやすい。何度でも仕入れられます。
私の場合、仕入れたうちの半数以上は1ヶ月以内〜2ヶ月程度で売れていきます。
Amazonランキング4桁〜2万位(ここも主力)
利益が取れるのであれば、薄利になっても貪欲に仕入れていきます。だって、絶対売れますし。一瞬で売れますし。
次の決算日(2週間以内)までに売れると期待できるなら、利益が500円程度でも取りにいきますよ。だって目の前に500円落ちてるのに取らない人いないでしょう?
以上のように、このレベルの即売れ商品になると売価は2倍なくとも仕入れます。さすがに利益200円程度しか出ないようなら「面倒だな……」と思って無視しますが、基本的に確実に儲かるので利益が出るものは全部仕入れます。
ランキングと売れるまでの期間は必ずしも参考にならない
Amazonランキングと売れる期間の目安に関して。
上記でも「◯万以内 ⇒ ××日以内に売れる」と目安を書いていますが、 これは一概にして言えるものでは決してありません。
「人それぞれの売り方」によって変わるものなので、あくまで参考程度にしましょう。
例え同じ商品を出品していても、その人それぞれの「価格設定」や「コンディション」や「コメント文」「ライバルの数」「FBAか自己発送か」など様々な要素が複合的に絡み合って売れる早さは変わってきます。 決してランキングなど「商品のスペック」のみで推し量れるモノではないのです。
特に価格設定ですね。強気に価格を設定すればそれだけ売れるのは遅くなりますし、 最安値で設定すれば当然売れ足は早くなります。
理想的に売るのに重要なのは、「高過ぎず、安過ぎず、それでいて可能な限り早く売れる価格設定」をすることにあるのですが、これが人間の手だとなかなか難しい。
価格改定については、必ず専用の自動価格改定ツールを導入しましょう。現在では「プライスター」というツール一択ですね。せどりツールとしてはもはや独壇場です。
価格改定ツールは遅かれ早かれ、せどりを続ける上では必ず利用するツールになるので、できる限り早めに導入しておきましょう。
プライスターは30日間は無料でお試し利用できるので、どうも不安な人は1ヶ月無料で使ってみて威力を確かめてみると良いですよ。
プライスターの使い方やメリットなどは下記記事でも詳しく書いています。
参考記事評判高すぎ!人気せどりツール『プライスター』の魅力と使いかたを徹底解説します!
さぁ実践!CDせどりで稼ぐ仕入れのコツ
CDせどりの前知識も揃った、仕入れ基準やランキング目安も把握した。
ということで、いよいよ実践的な「戦略」の部分に目を向けてみましょう。
以下は、あくまで私が月商200万を超えるまでに重視してきた戦略です。
基本は利益率より回転率重視
まず何より大事なことですが、基本戦略として利益率よりも回転率を重視します。つまり、利益は少なくとも可能な限り早く売れる人気商品を中心に仕入れています。
もう少し分かりやすくいうと、利益率は少なくともAmazonランキングの高い商品を優先的に仕入れるということ。
5000円儲かるけど売れるのに3ヶ月かかる商品- 500円しか儲からないけど1週間で売れる商品!
こうした価値観をつねにベースにしておきます。
世界のビジネス界をリードする商売の天才ユダヤ人たちもこう言っています。
商品は、少ないマージンで、出来るだけ早く売りなさい。
by ユダヤの商法
一般的にAmazonマーケットプレイスにおけるせどりの回転率では、
【1日の売上個数が、全在庫数の1%】
が、おおよその標準値(最低限クリアしたいライン)と言われています。
つまり、在庫が500ある人は毎日5個程度売れていると回転率としては普通です。 1日の回転率1%(5個売れる)ということは、3ヶ月程度(100日)で全在庫が一回転(100%)する計算になります。
回転率重視のせどりでは、1日の回転率は最低2%を狙います。
在庫500個の人は最低1日10個の売れ行き、在庫100個の人は最低2個は毎日売れていくくらいの回転率でなければダメです。
初心者ほどどうしても「一発がでかいレアもの」ばかり仕入れようとしますが、この仕入れ感がベースにあると高確率で資金ショートします。
資金ショートとは、仕入れても仕入れても売れていくスピードが遅いため現金が回らなくなる、そしてやがて現金が底を突く(ショートする)……というものですが、リアルビジネスでも中小企業が倒産する原因のほとんどが資金繰りの失敗です。
資金の回転つまり回転率は、自転車を漕ぐときのタイヤの回転です。
自転車をスピードに乗せるとき、最初に1番大事なのはタイヤを回して回して回転を安定させることですよね? 回転が安定しさえすれば勝手にスピードにのり、漕ぐ力を弱めてもスイーっと走ってくれます。
初心者がまず目指すのはこの状態です。
ひたすら商品を回転させ、現金を回し、ビジネスを「軌道に乗せる」のが先決。 無事に回転が安定してくれば、ちょっと手を抜いたり失敗してもすぐに止まることはありません。
ちなみに私は、『全在庫数』と『1ヶ月の販売個数』がほぼ同数です。
つまり、全在庫が1ヶ月で1回転、つまり総代わりしているという超高回転です。平均すると、仕入れた商品全てを1ヶ月以内に売っています。
ここまでの回転率を再現する必要はありませんが、回転率が高いとそれだけ毎月の売上は安定してきます。だって確実に売れる商品しか仕入れていないので。「売れないなぁ……」と感じることはほぼありません。
攻めるは王道!Jポップやアニメ・サントラ系
大事なのでもう一度言いますが、「レアもの」ではなく「王道の人気CD=ランキングが高くすぐに売れるCD」を仕入れるのが基本です。
攻めるジャンルは必然的に、ランキングが高いJポップやアニメ、サントラ系です。洋楽やクラシックなどはマニアなレアものが多いかもしれませんが、大衆向けではないので全体的にランキングが低いです。
改めて思い出しましょう。
5000円儲かるけど売れるのに3ヶ月かかる商品- 500円しか儲からないけど1週間で売れる商品!
この価値観です。
利益500円しか出なくてもいいから、誰もが知っていて出品したら1週間で売れていくような人気CDをどんどん売って、どんどん回転させていくのです。
仕入れ値の2倍で売ることを意識
あくまでイメージ的にですが、【ランキング3万位前後/仕入れ値の2倍で売れる】この辺りのCDが主力になってくる感じです。
基本は仕入れ値の2倍ぐらいで売れればOKです。
50%が仕入れ代、25%がFBA手数料で取られて、利益率20〜25%が残れば全く問題ありません。
私も月商200万の利益50万くらいがベースなので、利益率25%くらいです。これで十分。
「ランキング3万位/仕入れ値の2倍の売価」を基準に、もっと売れやすい(高ランキング)なら利益率はもう少し低くなっても許容したり、逆に仕入れ値の3倍で売れそうならランキングは5万位でも妥協したりと、臨機応変な判断をしましょう。
CDはプレミア価格が付きやすいので「お宝」は把握しておく
CDは、初回限定版や廃盤、イベント限定版など様々な要因で「プレミア価格」がついた商品が多いジャンルです。
- プレミア化している
- かつ、めちゃくちゃ売れている
という商品は仕入れサーチしているうちに沢山出会うようになるので、そういった商品は記憶して積極的に探すようにしましょう(というか、いやでも覚えますけどね)。
また、ドラマや映画化などのブームによって一気にプレミア化するCDも多数です。例えば2016年末〜2017年は「星野源」の初回限定版CDが軒並みプレミア化しました。
例えば、ドラマ「逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)」の恋ダンスが爆発的ヒットした主題歌「恋(初回限定版)」を見てみると、
2017.5.1のモノレートのデータですが、定価2000円の初回限定版が、新品最安5950円/中古最安4456円とプレミア化しています。
一番下の価格推移をみると、1月〜2月時点では新品・中古ともに7500円あたりをマークしていますね。Amazonランキングも874位なので、出品すれば即売れです。
ちなみに私、この「恋(初回限定版)」は10枚くらい売りました。当然ボロ儲けでしたよ。
そしてもう一つ、こちらは星野源のデビュー曲の初回限定版↓
定価2000円のCDが、新品15万円/中古7万円のプレミア価格です。2月以前は中古でも10万超えてますよね。逃げ恥ブーム真っ只中で星野源が紅白にでたのでピーク後のあたり。
記事執筆時点の暫定ランキングは10万位なので、やや売り切るのに心配なところですが、グラフで見てみると……
そこそこ売れてますね。3ヶ月平均だと4万位です。
私は年末商戦のタイミングで2枚ほど売りました。
仕入れで1枚6万弱くらいしたのですが、10万くらいで2枚とも売れたのでぼろ儲けです。
こんな感じでブームによってもCDの価格は大きく動くので、「いま何が美味しいか」は把握しておくと仕入れが捗ります。
毎年恒例でいうと紅白歌合戦なんかは鉄板なので、必ず歌われる曲をチェックしておきましょう。初出場の歌手がいたら、その歌手の過去のCDが一気に売れ出して価格高騰することも多いです。
仕入れはランキングだけでなく、モノレートも合わせて確認すること!
仕入れの際に最も危険なのは、Amazonランキングの数字だけをみて仕入れてしまうケースです。
ランキング3万位以内くらいのレベルならOKかもしれませんが、基本的にランキングを絶対的に信頼するのは止めた方がいいです。必ずモノレートで「過去に実際いくつ売れているか」をチェックしましょう。
モノレートで見るのは特に「3ヶ月の折れ線(波形)グラフ」です。 折れてる箇所が売れた痕跡となっているため、その商品がここ3ヶ月でいくつ売れているのかを実際に確認することができます。
たとえ検索上では「平均ランク5万位」となっていても、いざモノレートのグラフを見てみると、
「あれ? 直近でトトンと立て続けに売れただけで、それ以前ずーーっと売れてねぇじゃん・・・」
みたいなことが結構あります。
また逆に、平均ランク9万位であるのにグラフを見ると、定期的にグラフが折れていて「あれ、思ったより売れてない?」ということも割とあります。
(先ほどの星野源のデビュー曲なんかはまさにこの例ですね)
あくまでサーチしているのは人が作った機械(ツール)なので、アルゴリズムが完璧ではなかったり、人間のような綿密で器用な判断はできなかったりするわけで、完璧に信じるに値するモノサシではありません。
極論ですが、上述の場合の「5万位」と「9万位」の2例を比べた場合だと、9万位の方が売れる見込みは高いと判断した方が良いと思います。
この判断が出来るのは人間であるあなたであって、ツールには出来ません。 つまり、仕入れ基準として大切なことは、 「一つのモノサシを全面信用をせず、色んなモノサシから総合的に(あなたが)判断すること」です。
私の場合はだいたいランキングと推定売値のフィルターにかけて、かかったものをモノレートで最終チェックしますが、 もっと手慣れた方は、さらにライバルの数や商品のレビュー数はもちろん、プライスチェックや他のサーチツールを使って確証を高めたり、ヤフオクなどの市場相場も調べて総合的に判断します。
ここまでくると人それぞれですね。
CDせどりのおすすめな仕入先
ブックオフ
王道のブックオフですが、仕入れのハードルは年々確実に上がっています。
これは、ブックオフの「単品管理化」が進んでいるからです。
単品管理を簡単に言うと、ブックオフの商品はAmazonマーケットプレイスの相場を意識して個別に値付けされているということです。ブックオフの商品は概ね「Amazonマーケットプレイス(中古)の最安値のさらに10%オフ」くらいを基準に値付けされています。
Amazonの中古品と同額だとみんなAmazonで買っちゃうので、わざとAmazonより10%くらい安く売ろうとしているんですね。
ただ、最安値ではなく、商品の適正相場を見ればブックオフでもまだまだ仕入れできます。
CDの場合200円均一や500円均一などのコーナーがありますが、そちらは基本無視でOKです。あくまで仕入れるのはプロパー商品(普通の棚に並んだ商品)です。800円〜2000円弱で仕入れて2倍程度で売れるものをイメージ。
まんだらけ
まんだらけはアニメ系と特撮系の中古DVD/CDが中心ですね。値付けは間違いなくブックオフより安いです。端的に言ってオタク知識がある人なら最強の仕入先になります。
CDはアニメ系・声優系・ゲーム系が豊富に揃ってます。
私はよくコナンのサントラとか仕入れてましたね。めっちゃ安く売られてるのにAmazonだと高いうえに即売れなのでコナンは定番です。
TSUTAYA(ツタヤ)
TSUTAYAで狙うのは「レンタルアップ品」ですね。その名の通り、レンタルで使われていた商品を在庫処分として売っているモノで、当然「激安」であります。
Amazonでレンタルアップ品は出品する時は必ず「レンタルアップ品です」とコメント表記のうえ、「可」で出品するのがマナーですが、実際には「良い」で出品している人もいますね……。
私はディスク盤面キズの研磨が面倒なのでレンタルアップ品はほぼ扱っていませんが、せどらーの中にはレンタル品だけで莫大に儲けている人もいますので戦略次第ですね。何より超安く仕入れられるので、初心者向けとは思いますが基本薄利多売です。
売っているTSUTAYAと売っていないTSUTAYAがあるので動ける範囲のTSUTAYAは確認しておくといいでしょう。
レンタルアップ品については下記記事も参考に。
ディスクユニオン
音楽好きと言えばディスクユニオン。個人的には、東京都心に行ける人なら一番おすすめの仕入れ先です。東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪に店舗があります。
なぜディスクユニオンが最強かというと、とにかくセールを常に行なっているからです。ほぼいつ行っても何かしらの割引セールをやってるくらい。
ディスクユニオンの中古品には値札に色がついていて、色ごとに割引が適用される「色別割引セール」を頻繁に行なっています。
大体色ごとに10%オフ〜40%オフくらい。タイムセールだと最大60%オフくらいになるときにもあります。60%オフ商品なんて、割引前の価格とAmazon価格が同額でも利益が出せるので超美味しいです。
セール内容は店舗ごとに違うので、私は行ける範囲の全店舗のメルマガに登録して、各店舗のセール内容を毎日のようにチェックしては足を運んでいました。
ディスクユニオンの仕入れについては、下記記事で詳しく書きました。
ドラマ(DORAMA)
ドラマはCDもDVDも売っていますが、いかんせん値付けが高い印象です。店舗によるかもしれませんが。
RARE(レア)
都内に数店舗展開している老舗のレコード屋(CD屋)ですね。個人商店レベルの小ささなので、たまたま近くに来た時による程度です。
たまに20%オフや50%オフセールをやっているので、その時はガッツリ仕入れられます。ただ、RAREは「サンプル品」がかなり多いので注意が必要です。値札に「サンプル品」と表記があるので必ずチェックして仕入れましょう。
「サンプル品」は、レコード会社などが関係各所に見本品として送るときに作るサンプル版です。見た目や内容物は同じですが、CD盤面にsampleの文字が入っています。
Amazonは規定でサンプル版の出品を禁止しているのですが、実際には多く出品されています。そこは自己責任で。
もっと詳しくは下記記事を参照。
電脳せどり(中古ショップから仕入れ)
リアル店舗ではなく、ネットショップから仕入れる手法を「電脳せどり」と言います。
電脳せどりの仕入れは、店舗というよりサーチツールを使って仕入れします。Amazonとの価格差がある商品と店舗を検索してくれるツールですね。
この電脳せどり専門のサーチツールとして代表的なのが「セドリオン」。
”電脳せどり専用”の仕入れツール「セドリオン」は、リアル店舗に仕入れにいけない・行きたくない人には必須のツールになります。
Yahooショッピングや楽天市場とイった大手ネットショップの商品の中からAmazonと価格差のある商品を自動で検索してくれる神ツールです。検索結果に出た商品を該当ショップから購入し、Amazonで売れば利益が出るというわけですね。
電脳せどりができるようになると仕入れもネットで完結するので、「24時間」「完全に在宅で」せどりをすることができるようになります。せどりで一番労力のかかる店舗仕入れが不要になるので、専業の人はもちろん、副業の人や女性にはぜひおすすめしたいせどりスタイルです。
電脳せどりは検索ツールを持っていないとほぼ不可能なので、電脳せどりをやっていきたい人は必ず購入しておきましょう。
セドリオンは月額定額ではなくライセンス購入ですが、以前まで1ラインセンス5万円程度していたのが
サービス1周年記念で今だけ19,800円(60%オフ)
になっているので、キャンペーン価格期間中にぜひ購入しておきましょう。
さらにセドリオンは5日間は無料でお試し利用できるので、まずは無料で触ってみて使えそうか否か確かめてみてください。
まとめ
CDせどりは本当に「リスク(仕入れ額の高さ)に対するリターンのバランスが最も良い」と思っています。その上でモノ自体が小さくて軽いので、大量に捌くのも本やDVDに比べて圧倒駅にラクです。
「今の時代にCDなんて買う人いるの?」
と思う人もいるかもしれませんが、全然います。やってみれば分かります。人気CDはバンバン売れていきます。
今の時代でもCD屋さんには大量のレコードが並んでおり、レコード収集家にかなり人気の商品になっています。同じようにCDを購入する人もまだまだ大勢いるので安心しましょう。