20代フリーターの平均月収・平均年収がエグい・・・月収20万以下が7割という悲惨な状況

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フリーター

正社員の平均年収がどんどん下がっていることが問題視されているが、実は正社員なだけでまだマシな方で、もっと悲惨でヤバいのがフリーター・アルバイトの人たちだ。

転職エージェントを運営するレバレジーズの調査によると、20代フリーターの7割が月収20万円以下であるという衝撃の事実が明らかになった。

フリーターの平均月収

https://leverages.jp/news/2019/0718/447/

フリーターの平均月収

  • 10万円以下:15.8%
  • 11〜15万円以下:19%
  • 16〜20万円以下:33.8%
  • 21〜30万円以下:27.3%
  • 31〜40万円以下:2.8%
  • 60万円以上:1.3%

一番多いのが月16〜20万円以下で33.8%。時給1000円ちょっとの飲食やコンビニスーパーで週5〜6回ほど働いて大体このゾーンに入る人が多いのだろう。

逆に言えば、週5〜6日みっちり働いても月収20万円以下、年収240万円にも届かないのがフリーターの実態である。

これはなかなかエグい。

人生100年時代なんて言われるが、将来を考えるとはっきり言って「詰み」に近い。

どれくらいヤバいか、まずは正社員の平均年収と比べてみるとわかる。

 

目次

正社員とフリーターの月収・年収差は2倍以上、生涯賃金は3倍以上!

厚労省の賃金構造基本調査によると、正社員の平均賃金(月収)は以下の通りだ。

男性正社員の平均賃金 女性正社員の平均賃金
348,400円(年収487万) 263,600円(年収370万)

年収については、ボーナスを控えめに月給2ヶ月分として仮計算している。大手だと4ヶ月分以上出ることも普通だが、ここでは多数派である中小企業の正社員をイメージしておく。

上記は新卒から定年まで全年代の正社員平均なので、年齢別の平均月収を見てみると以下の通りだ。

男性正社員の平均賃金 女性正社員の平均賃金
20〜24歳 212,900円 206,300円
25〜29歳 252,000円 232,500円
30〜34歳 294,600円 252,700円
35〜39歳 331,200円 269,400円
40〜44歳 366,900円 283,000円
45〜49歳 404,900円 295,100円
50〜54歳 437,300円 300.500円
55〜59歳 428.700円 293,300円

上記は月収なので、正社員の場合はこれにボーナスが加算される。ボーナス2〜4ヶ月と想定して、上記月収の14〜16倍で掛け算すると年収の目安だ。

ざっくり比較しても、

正社員の年収はフリーターの2倍以上ということになる。

 

ほりっく
ちなみに、世間では「サラリーマンの平均年収400万円」よく言われるが、この場合の「サラリーマン」とは契約社員や派遣社員も含めた「すべての社員(給与所得者)」を指しているので、正社員のみの平均年収ではないので注意。

上記の通り、正社員のみの平均年収は500万円近いのである(男性の場合)。

 

さらに絶望的なことを言うと、フリーターと正社員の生涯賃金の差は3倍以上の差になる。

https://matome.naver.jp/odai/2141023436482934001

生涯賃金の比較

  • 正社員(全体):約2億円弱
  • 大卒正社員:約2億5000万〜3億円
  • 社員1000人以上の大企業正社員:約3億円〜4億円
  • フリーター:約6000〜8000万円

※生涯賃金(=生涯年収)は、一生で稼ぐお金のこと

関連記事フリーターと正社員の生涯賃金の差は3倍以上!収入が変わらないはウソである証拠

ご覧の通り、正社員とフリーターで一生のうちに稼ぐ金額はケタが違う。

なぜこれほどの格差が生まれるのか?

サラリーマンはボーナスに加えて退職金ももらえるし、何よりも年を重ねるほど年収が上がっていく性質がある(正社員の年収ピークは50代)。

一方でフリーターは、何年経っても給料が上がることはなく、むしろ年を取るほど体力は衰えるので長時間の肉体労働ができなくなったり、そもそも高齢になる程バイトに採用すらされなくなるので、年を取るほど年収を稼ぐのが難しくなる。

それが分かりやすいグラフ↓

確かに20代前半のうちはフリーターと正社員でとそこまで大きな差はない

しかし、20代後半から正社員との収入差はどんどん上がりはじめ、30歳を超えてくるころにはフリーターの手が届かない差にまで広がることがわかる。

関連記事フリーターと正社員の生涯賃金の差は3倍以上!収入が変わらないはウソである証拠

フリーターの年収だと将来は生活保護か老後破産の可能性・・・

老後2000万円問題が騒がれて久しいが、年収200万円前後のフリーターが一生フリーターを続けたとして、老後までに2000万円の貯金を作るのはほぼ不可能だろう。

さらにフリーターは国民年金なので、月15万くらいもらえる正社員の厚生年金とは違い、国民年金だけだと月5〜6万円程度しかもらうことができない。月15万円で慎ましく生活するにせよ年金だけだと月10万円近く足りなくなる。

この不足分をなんとかするために働き続けるしかないが、老後の身体で働ける仕事なんてそうそう簡単には見つからない。

結論を言うと、

 

フリーター人生の老後は生活保護か老後破産になる可能性が結構高い。

 

以前にNHKスペシャルで「老後破産の現実」が放送されていたが、独身高齢者の貧困は言いようのない悲惨さに包まれていた。申し訳ないが、正直「あーなりたくない」という気持ちでいっぱいだった。

おじいさんおばあさんになって、1日300円で暮らす生活を想像できるだろうか?

(年金収入の月6万円で暮らす高齢女性)

小さなワンルームに一人で住み、電気代がかかるからエアコンもつけられない。テレビもなく、唯一の楽しみはラジオだけ。1個100円のレトルトハンバーグを2食に分けて食べる……。

見てるだけで胸の奥が苦しくなる。

現在、独り暮らしの高齢者は全国600万人に及び、その半数300万人が生活保護水準以下の年金収入しかないそうだ。しかし、そのうち実際に生活保護を受けている人は70万人程度に留まるという。生活保護を受けられる条件もかなり厳しく、保護されるのはごく一部の人だけ。上の高齢女性は年金収入が月6万円しかなくても生活保護が通らないと嘆く。

他人事ではなく、一生フリーターで生きていくのであれば、こんな苦しい未来が待っている可能性が高い

フリーターの平均年収を見てもわかるとおり、「一生フリーターで生きていけるのか?」と聞かれれば現実はかなり厳しいと言わざるを得ないのだ。

参考一生アルバイト・フリーターで生きていくことはできる?老後破産や生活保護をリアルに考える。

フリーター人生から脱出するなら1年でも若いうちに

最後に、ネットで有名な2ちゃんねるのコピペを貼っておこう。

ネタのコピペだが、フリーター人生の怖さを想像させる名作である。

☆20代前半
Fラン大学卒業間近、まわりは正社員に就職出来た方が少なく、フリーターが多数というに環境に安心する
「不景気だから」「就職難だから」「これが普通だから」と自分に言い聞かせ納得する
フリーターもしくは派遣社員としてのスタートを「新社会人デビュー」「フレッシャーズ」と言い張る
零細企業で働いている高校時代の友人より収入が多く、少し天狗になる 
就職先を聞かれると迷わずバイト先の親会社の企業名を答える

 

☆20代後半
正社員雇用に関心を持ち始めるが、転職活動など具体的な事は何もしない
月収はそこまで差はないが、友人たちのボーナスの話がとても気になる
「まだ20代だから」「男は30代が勝負」とまだ余裕があるように自己暗示をかけ続ける 
クルマなどの大きな買い物をするとき、ローンが通りにくいと気付く

 

☆30代
バイト先が20代が多くなってきて居づらくなってくる
バイトから正社員登用を密かに期待していたのに、店長から「そろそろどこかに就職しないの?」と言われショックを受け退職する
重い腰をあげて正社員を目指して就職活動するが、「10年間職歴無し」とみなされどこも受からない 
友人たちは次々と役職に付き、結婚したりマンション買ったりしはじめる。が、式や新居に招待されることは無い
30代にして年収で友人たちと150万近くの差がつき、人生に不安を感じる

 

☆40代
転職、結婚、安定した将来、すべてが幻となった事にはっきり気付く
同じフリーター生活だった大学時代の友人たちが就職したり家業を継いだりという話を聞き、羨望と嫉妬と筋違いの怨恨の感情が芽生える
仕事の選択肢は夜勤と重労働ばかりの日雇い派遣労働しか残されておらず、それすら体力のある20代・30代に横取りされる

 

☆50代
もはや、人生のすべてを諦めた。日々を生きてゆくことが精一杯である
友人たちは子供が成人して一安心。老後の事が真剣に不安になってきた
高齢の為、派遣屋から仕事が来なくなってきた。やむなく遠方まで行く

 

☆60代
いざ路上へ・・・さらば人生

参考フリーター・ニートの将来が不安になる2ちゃんコピペまとめ【考察】

30歳フリーターの悲惨な末路」という記事でも書いたが、フリーター人生というのは30歳にエベレスト級の大きな壁がある。フリーターのまま30歳を超えてしまうと、その先の人生で再起をはかるハードルは格段に上がるからだ。

そして大抵、フリーターや非正規のままズルズルと40代になり、50代になり、老後貧困へと向かう。

こうした将来の不安を取り除きたいのであれば、人生のなるべく早いうちにフリーターを脱出しておくに越したことはない。

まだ20代フリーターであれば、正社員の道は腐るほどある。正社員になれないと思っている人はアプローチ(就活方法)を知らない・間違っているだけだ。20代フリーター専門の就職支援エージェントがあるので、まずは相談に行くこと。

最大手の「 ハタラクティブ 」なんかは利用者の半数近くが”社会人経験なし”のフリーターだが、1000件以上の求人を誇り、就職内定率は80%を超えている。

公式HP ハタラクティブ

こうした20代フリーターに特化した就職支援サービスがあるという時点で、20代のフリーターであればいくらでも正社員就職の道がある証拠だ。

逆に、フリーター専門の転職エージェントの多くは29歳以下限定である。つまりそれは、30歳以上のフリーターの正社員就職を支援するのは難しいということを物語っているわけだ。

【※30代フリーターに朗報】フリーター就職大手の「ジェイック」が対象年齢を29歳以下→39歳以下に拡大した。30代のフリーターにも希望の光が誕生…! ⇒ ジェイック公式サイトはこちら

もちろん、30代以上のフリーターでも諦めるべきではない。せめて リクナビNEXT くらいは最低限登録して就職口を探しておくべきだろう。多くは書類すら通らない厳しい現実に向き合うだろうが、それでも諦めずに動かなければ人生は変わらない。

20代フリーターが利用すべき転職サイト

もっと詳しく20代フリーターの正社員就職で利用すべき転職サイト・転職エージェントまとめ
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