千秋(ちあき)――1971年10月26日生まれ
photo by : http://official.ameba.jp/
マルチタレントとして活躍する千秋さん。芸能界以外でもたっぷりお稼ぎのようで、今やママタレの女王(?)、デザイナーとしても注目されています。
千秋さんは、年商50億と言われる子供服、パワーストーンなど、3つのオリジナルブランドを展開しています。
また、雑誌等で多数の連載を抱え、料理本・子育て本も続々と出版されて、まさにマルチな才能を発揮していますね。
というのも実は「実業家の血筋」ということのようで、千秋さんの商才をまとめてみました。
エリート族に囲まれた幼少時代
千秋さんの父は、大企業・日本板硝子の元会長で、平のサラリーマンから会長にまで登りつめた厳格な人物。
伯父は三菱電機の元会長・谷口一郎氏で、親族は社長や大学教授など、エリートばかりの環境でした。
母は英語の教師で、両親が家庭教師になり、当然のように「東大に行け!」と言われ過ぎたせいで、勉強嫌いになってしまったそうです。
千秋さんが好きになったのは、音楽とファッション。バンド活動を始め、短大時代は雑誌の読者モデルになった時期もありました。
その後、大反対されながらも芸能界入りし、互いにとってイメージダウンにならないように、と家族・親族のエリート話は長年封印されていたようですが・・・。
今となっては、やはり優秀な一流ビジネスマンの血筋だと、周りも認めていそうですね。
初のブランド展開は1点ものの「チロル社」
千秋さんが最初に始めた洋服ブランドは「チロル社」。
こちらはポケットビスケッツ時代、1995年から1人で、趣味の延長として展開していました。 雑誌連載で千秋さんの服を欲しがるファンの声に応え、着ていた服を原宿の友達の店に置き始めたのです。
けれど、1点ものですぐに売れてしまうため、オリジナルのTシャツや小物を作り始めました。 元々、既製服も自分流にアレンジしたり、手作りするのが好きだった千秋さん。
パンクっぽさを出した「チロル社」は人気になり、代官山やNYのイーストビレッジに期間限定で出店したこともありました。
この経験が千秋さんのデザイナーとしての原点になりました。
今では常設店はありませんが、時々、千秋さんの別ブランドのイベント時に、「チロル社」の服が登場するようです。
子供服ブランドで年商50億に!
千秋さんが本格的に副業をスタートさせたのは、長女を出産した翌年の2004年。
ベビー&キッズウェア「コンビミニ」から、新ブランドとして「Ribbon Casket(リボン キャスケット)」を立ち上げ、本名の藤本千秋で、デザイナーとしてデビューしました。
天野ひろゆきさんとの対談「天野人語」で、千秋さんはこう話しています。
「(「コンビミニ」は)素材や機能もすごく良くて元々安く作ってるとこだったから、そこに私がデザインしているんだから良いに決まってる!勝つ要素しかない」(詳細はこちら)
千秋さんがが学生時代からずっと感じていたこと。
それは「私がかわいいと思うものは、まず皆に笑われる」。でも、その1年後か1年半後には、その目をつけていたものが流行るということが何回もあったそうです。
ポケビ時代から衣装デザインを手掛けていたこともあり、いよいよデザイナーとしてのチャンスがまわってきた訳です。
赤ずきんとコラボした柄など、とにかく“かわいい”と評判の「Ribbon Casket」。
また、従来のいかにもキッズ向きなデザインだけではなく、ママとお揃いで着られるワンピースなど、親もターゲットにした商品展開が成功へと繋がりました。
当初は通販でスタートし、今では「コンビミニ」が全国に10店舗を展開しています。
バラエティ番組で、千秋さんのブランドは年商40~50億と紹介され、千秋さんはバックの会社に差し引かれる(?)ため、そんなに自分には入らないと茶化していたそうですが、かなり……儲かっていることでしょう。
年商8億のパワーストーンでも大成功
子供服のデザイナーとして大成功した千秋さん。次に目をつけたのは、パワーストーンでした。
友達とパワースポットの本場・セドナへ行った時、パワーストーンを買おうとしたところ、かわいいのがないな、と感じた千秋さん。
「数珠みたいなのじゃなくて、私がやったらいいのにって思って。それで、1回買って分解して、自分で作り直したの! そしたら超かわいくて! “こんなのが売ってたら良いのに”って言ってたらこういう話に・・・」
千秋さんは、日本での『パワーストーン=スピリチュアル』というイメージを覆し、ファッション色を強く出したいと考えたのです。
この商売を始めるにあたって、さすがの千秋さんも「急にスピリチュアルなことを始めて変なイメージを持たれたらどうしよう」とも考えたそうですが・・・。
「怪しい商売始めた」と言われても、クイズ番組とかで当たった時に「パワーストーンのおかげ!」ってすべてギャグっぽく使える、ツッコまれても大丈夫、と開き直ったそうです。
この辺りは数々のバラエティ番組をこなしてきた千秋さんならではの発想ですね。
早速、ラスベガスで、ストーンの問屋やネイティヴアメリカンの店をまわり、試作品を作り始めました。
ストーンと一緒に小物を盛り込んだデザインが多いのが、千秋流のこだわりのようです。(公式ブログはこちら)
そして、2012年2月に、パワーストーン・アクセサリーのブランド「Love Stone(ラブ ストーン)」を立ち上げます。
こちらはラスベガスが拠点の通販ですが、オープン1日目にして大盛況だったとか。
また、芸能界で交友関係の広い千秋さんは、ブログで、どの芸能人がラブストーンをつけてくれていた、とこまめに自身の商品を紹介することも忘れません。(一部で、宣伝し過ぎ!との声もあったようですが・・・)
新作も続々と発売し、「Love Stone」の年商は約8億とも言われています。
ぶっちゃけ、こちらのビジネスの方が子供服ブランドより事務所やバックの会社が絡んでいない分、売上から個人に入る割合がいいのではないか、なんて噂もあります。
さらに、手作り雑貨プロジェクトをスタート
子供服とパワーストーン・アクセサリーで商才を発揮した千秋さんですが、その後も活動を広げていきます。
2013年、ママ友応援プロジェクトとして、完全プライベートで始めたのが「HELLO!CIRCUS(ハロー サーカス)」。
千秋さんやママ友による、ハンドメイド雑貨を扱っています。(公式ツイッター)
元々、子育てなどに協力してくれたママ友たちに、何か恩返しができないか、と考えていた千秋さん。
専業主婦だと働きたくても今からの就職はしづらく、ルートもなかなかみつかりません。
千秋さんは、周りにハンドメイドが得意な人が多いことに気がつき、「自分のブランドを作って売ればいいじゃん」とアドバイスを始めました。
そして、千秋さんが率先して「サーカスみたいにいろんなものを置く」という不定期な店の企画を考え、ママ友たちの雑貨を売ることにしたのです。 主婦がいきなり就職するのは無理なら、物が売れるようにしたい、との思いからでした。
まず3日間限定でハンドメイドの雑貨販売を行ったところ、店に入るのに2時間半待ちという人気ぶりで大評判になりました。
そこで、千秋さんは2回目からはバザー感覚ではなく、どの売り手にも「ブランド作り」を義務化しました。 「
どんなブランドなのか?」それを考えれば、コンセプトを元に必死でロゴやタグも作るようになり、今まで以上にモノ作りを通して、売る喜びが出てくると考えたからです。
「ハンドメイドのスターを作りたい」と言う千秋さん。 アクセサリー作りで話題になった光浦さんや、公式ツイッターやイベントで募集・スカウトした雑貨作家なども参加し、「HELLO!CIRCUS」はその後も続々とイベントを開催しています。
誰でも出品できる訳ではなく、腕のある人だけ、と間口を狭くしているのも千秋さんのプロデュース力が優れている点かもしれません。
ある番組で「ハンドメイドで“誰でも作れそう”なら商売にはならない」と鋭い線引きのコメントをしていたのも印象的です。
自身も公式本を出したり、雑貨作家とコラボ商品を販売するなど、着々とママたちの心を掴んでいっています。
成功の秘訣とは?
千秋さんは、服や雑貨ブランドの他にも、アメーバピグとのコラボ(芸能人で初めてのコラボ着せ替え)や食品メーカーとのコラボ商品など、幅広い活躍をみせています。
インタビューではよく“自分が欲しいものを作る”と答えていますが、ただ自分がいい!と思うだけでなく、「商品を売る=ヒットの要件を掴む」ことに長けている千秋さん。
もの作り精神は、子育てにも繋がるようで・・・。
「おもちゃはあんまり買わないようにしてます。ひとつの遊びしかできないようなおもちゃは特に。 代わりに自分でおもちゃを作るんです。こういう遊びをしたいっていうのがあったら、そのためにはどういう風にしたらいいか、何もないところから考える」(Webの子育てインタビューより)
また、芸能界での自分のポジションについては、こう話しています。
「ママタレントだと、リカコさんとか、三浦りさ子さんみたいな、綺麗な憧れる人はいっぱいいるんだけど、「千秋もできるなら私もできるかも!」っていう踏み台みたいな感じ。(略)そういうママタレントはいないなって思った。私は多分そこだなって」
自分のいるべき場所を見い出し、芸能界、更にはビジネス界でも、“身近な”キャラを前面に出して成功を収めている千秋さん。
ブランドのコンセプトにもなっている「秘密の宝箱」から、次はどんなビジネスが飛び出してくるのでしょうか。
【おまけ診断テスト】自分の「才能」に気づいていますか?
仕事ができるビジネスマンと出来ないビジネスマンの差は、意外と「自分の才能・資質を知っているかどうか」だけの差だったりします。
仕事ができる人ほど「自分が得意なこと」を仕事にし、仕事ができない人ほど「自分が好きなこと」を仕事にしようとします。
仕事が非常にできる2割の人間は、自分が得意なことを仕事にしている人。
仕事を普通にこなす6割の人間は、自分が得意なことを仕事にしていない人。
仕事ができない2割の人間は、自分が苦手なことを仕事にしている人。
「好きなこと」と「得意なこと」は違います。残酷なほど違います。一流と三流を分ける海より深い隔たりがあります。
世界最高のサッカー選手であるリオネル・メッシは、FW(フォワード)というゴール前20m四方のエリア内でのみ世界最高の選手でいられます。彼は誰よりもディフェンスをしません。なぜか? その仕事場以外では平凡な選手だからです。
つまり「仕事ができる人間」とは、「得意な場所で、得意な仕事をしている人」なのです。
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