ココイチ創業者・宗次徳二の壮絶すぎる半生がもはや映画化レベル……

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宗次徳二(むねつぐ とくじ)/1948年10月14日生まれ
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皆から愛され、カレーチェーンでは一人勝ち状態を続けている”ココイチ”こと「カレーハウスCoco壱番屋」。

現在は世界各所に1000店舗以上を展開し、「最も大きいカレーレストランのチェーン」としてギネスにも認定されています。

そんなココイチは、2015年10月にハウス食品グループに買収されたことで大きなニュースになりました。

創業者である宗次徳二さんは、株の売却益で220億円もの資産を手にしたと言われていますが、 その圧倒的な成功を紐解いてみると、その裏にはちょっと想像を絶するような半生があったので、今回紹介させていただきます。

目次

「千円札なんて見た事もなかった」少年時代

孤独

宗次さんは、1948年に石川県で生まれたと戸籍上ではされていますが、両親は不明です。

生後間もなく兵庫県尼崎市の孤児院に預けられ、3歳になるころに宗次福松・清子夫妻の養子となりました。

しかし、不運なことにこの養父が「最悪」でした。

養父は働きもせず、数百円でもあれば競馬やパチンコに行くほどのギャンブル狂で、掃除をしていないだけで宗次さんを殴りつけるほどの暴力男でした。

家族は生活保護を受けて貧しく暮らすも、養父がギャンブルに使ってしまうために家賃が払えずに廃屋を転々とする地獄のような生活でした。
その後、愛想をつかした養母が失踪し、宗次さんは養父と2人で生活するようになります。

電気も水道も引けないので、廃屋でロウソクに火をつけて過ごしました。 道に生えている雑草を食べて餓えをしのぎ、学校には弁当を持っていけないので、お昼ご飯の時間は一人で校舎裏に隠れて時間をやり過ごしていました。

養父のためにパチンコ店で床に落ちている玉を拾ったり、道に落ちているシケモク(煙草の吸い殻)を拾って少しばかりの生計を立てていました。

「千円札なんて見た事もなかった」と宗次さんは言います。

吸い殻を拾わないだけで全裸にされて殴られるという虐待生活は、15歳のときまで続きました。

「15歳まで誰からも見向きもされなかったんです。本当に孤独な15年間でした」

 

養父の死。そしてアルバイト生活。どん底からの脱出。

お金がないので高校進学は諦めていた宗次さんですが、担任の強い勧めもあって進学を決めます。

ちょうど高校に入学したころ、暴力を振るっていた養父が胃ガンで亡くなりました。ほとんど栄養失調に近い状態だったそうです。

そのときのことを振り返って、宗次さんはこう仰っています。

そんな荒れた養父でも、私は大好きだったんですよ。暴力も振るわれましたが、私は大好きだった。職業安定所から年末に一時金として、少しだけお金をもらえたことがありました。その時に、そのお金で養父がリンゴを2つ買ってくれました。それくらいしか思い出らしい思い出はないんですが、その時の嬉しい気持ちは今でも覚えていますね。(ベンチャー通信より抜粋

生活費や学費を自分で支払わなければならない宗次さんは、同級生の実家が営んでいた豆腐屋でアルバイトをするようになりました。

初めて自分でお金を稼げたこと、食べたいものが食べられるということが、本当に幸せだったと言います。

15年間必死に耐え続けた、どん底人生からの脱出でした。

こうしてお金を得られるようになったことで、高校も無事に卒業を果たすことができました。

 

妻との出会い。夫婦でココイチを創業

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高校を卒業した宗次さんは、新聞広告を出していた不動産業の八洲開発㈱に応募して入社し、3年後の1970年に大和ハウス工業名古屋支店に転職します。

そこで、同僚であった現妻の直美さんと運命的な出会いを果たし、2人は結婚します。
結婚から2年後、二人は独立を決意し、自宅の一階に不動産仲介の岩倉沿線土地の看板を掲げました。

しかし、独立起業がそんなに上手くいくわけはなく、不動産業の収入は不安定で生活が成り立ちません。

そんな状況を打開するべく、宗次夫婦は現金収入を得る手段として喫茶店「バッカス」(のちのココイチ)を開店させました。

するとなぜか、オープン初日からお客が入るようになり、宗次さんは喫茶店こそが天職だと直感し、不動産仲介業からは手を引くことを決断します。

喫茶店が繁盛したことで珈琲専門の2号店まで展開した宗次さんですが、お客さんから一番人気があるのが直美さん手作りのカレーであることに気づき、カレー専門店へのシフトを決断します。

こうして1978年、愛知県にCoCo壱番屋1号店は生まれました。

Myカレー戦略で人気を博す

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ココイチと言えば、豊富なトッピング、辛さ、ご飯の量などを自分で選べることが特徴ですよね。

このように”Myカレーを作れる”という密かな楽しみを価値として提供することで、カレーとしてはやや高めな価格設定(平均800〜850円)を可能としています。

そのため、ココイチは値下げをしません。

低価格競争に乗らずとも売上を右肩上がりに出来ているのは、お客さんからの指示の高さの現れです。

また、複数のトッピングが重なってくることを前提として作られているルーは、シンプルさを徹底しています。お客がどんなカスタマイズをしても味を崩さないように研究されているようです。

 

独特のフランチャイズ戦略で店舗を急拡大

ココイチは、ブルームシステムと呼ばれる独特なフランチャイズ戦略・暖簾分け制度で急速に店舗を拡大しました。

ココイチの店舗はもちろんフランチャイズ方式で運営されていますが、実はフランチャイズオーナーに一般人は採用していません。 オーナーになれるのは、”ココイチ社員”からの独立組だけです。

つまり、一般人を外から募集してのれん分けするのではなく、自社で修行を積んだ社員たちにのれんを分けて独立させるというシステムなのです。

FCオーナーを目指す人はまず「独立候補生」として入社し、2〜5年の間、繁華街や駅前、ロードサイドなどさまざまな立地の店舗を約10店経験します。

その後、満を持して独立する際には、開業資金を本社が負担してくれるという高待遇ぶり。 さらにスゴいのは、FC店は、本社に対するロイヤリティを支払う必要がないという点です。

これは、金銭的な面でFC店舗の完全な独立を意味しています。(FCのコンビニなんかは、本社に売上の70%近くを吸い取られるとも聞きます)

これまでにも400人を超える社員がFCオーナーとして独立し、平均年収は1000万にもなると言います。

まとめ

今回のココイチ買収による売却益で220億の資産を手にした宗次さんですが、その金銭感覚は幼少期の頃から何も変わっていないようです。

着ているシャツは980円、時計も9800円。小さい頃のトラウマ的経験から、「お金を自分のために使うのは恥ずかしくてできない」と、億万長者になった今でも言います。

キャピタルゲインで得た莫大な資産は、財団の基金にするなどして社会に役立てようとしているようです。   『なによりも顧客第一主義』という信念を貫いて、寝る間も惜しんで人生の全てをココイチに賭けてきた宗次さん。

その信念は、「人から必要とされるような人間になりたい」という少年期の孤独・恐怖・トラウマの裏返しだと言います。
あの地獄のような日々を送っていたころ、”誰からも見向きもされない”という絶望を体験したからこそ、人から認められてみたい、感謝されてみたいという一心だけを胸に邁進してきました。

創業期、ちょっと成功を手にした起業家たちがすぐにパーティに繰り出していくのを横目に、ひたすら顧客へのサービスだけを考えて、地道に、そして猛烈に仕事に取り組んできた結果、今のココイチがあります。

2002年に経営からは引退しましたが、宗次夫妻の意志を継いだ後継者たちによって、ココイチの一強時代はまだまだ続きそうです。

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