給料をサイコロで!?柳澤大輔<面白法人カヤック>のユニークな理念と経歴とは?

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柳澤大輔(やなさわ だいすけ)/1974年2月19日生まれ
photo by : http://www.kayac.com/team/yana

『面白法人カヤック』というユニークな名前の会社を知っていますか?

1998年に設立されたIT企業では老舗の会社で(正式名称は株式会社カヤック)、「面白法人」という枕詞の通りとにかく面白いことをどん欲なまでに探求して、数多くのウェブサービスやアプリを提供しています。

「ART-Meter」「HOUSECO」「こえ部」などの独創性溢れるサービスや、「サイコロ給」というサイコロを振って報酬を決める驚きの社内制度など、ちょっと普通の会社には真似出来ない唯一無二のユニークさが最大の社風となっています。

その面白すぎるサービスや社内制度は後述しますが、まずは会社の成り立ちをカンタンに見てみましょう。

面白法人カヤックは、CEOである柳澤大輔さんと、学生時代の友人である貝畑政徳さん、久場智喜さんの3人で共同設立されました。

目次

学生時代に仲間と約束していた起業。一度社会に出て再集結へ

Unsplash / Pixabay

慶応義塾高校、慶応大学SFCと進学してきた柳澤さんは、高校時代に貝畑政徳さんと、そして大学時代に久場智喜さんと出会いました。

高校時代から意気投合した貝畑さんと「大人になったら一緒に何かやろう」と話していた柳澤さんは、大学1年で久場さんという超面白い人に出会い、

(久場さんと出会った時について)同じクラスで、遅刻して教室に入ってきた彼を一目見て、興味を持ちました。言葉にしがたいオーラを放っていたんです。特に髪型が奇妙で、「そのヘアスタイルは?」と尋ねると、「料理で使うボウルを頭にかぶって、そこからはみ出た部分を自分でカットしている」と言います。 (WEBインタビューより)

とすっかり意気投合した三人は、「一緒に会社をやろう」と夢を語り合っていました。

この頃、情報環境学部であった柳澤さんは、ゼミでインターネットの研究を始めるようになり、プログラミングを覚えてホームページを作ったり簡単なゲームを作ったりしながら、ITの知識とスキルを蓄えていきました。
その後就職活動の時期にさしかかったとき、3人は「一度社会に出てから、それぞれの経験を持ち寄って、また集まろう」と話し合いました。

その結果、柳澤さんはソニー・ミュージックエンタテインメントへ就職し、貝畑は大学院へ、久場はアメリカ放浪の旅へ出かけることになりました。

2年後の起業を目処に、新卒社会人としてソニーミュージックエンタテインメントで通信販売事業の仕事を始めた柳澤さんは、来る起業の日に向けて、役立つことは全て吸収してやろうと意欲的に仕事に取り組みました。

企画から、商品の買い付け、カタログ制作、顧客対応まで、通信販売事業の上流から下流までを一気通貫で経験し、自分のアイデアでオリジナル商品も開発しました。

そして、貝畑さんが大学院を卒業するタイミングで久場さんもアメリカ放浪から帰国し、いよいよ3人で会社を設立することになります。

「何をやるか」はそのとき全く決まっていませんでした。 しかし大切なのは、「誰とやるか」ということでした。

そうして1998年、柳澤の「や」、貝畑の「か」、久場の「く」、創業メンバー3人の頭文字を並べ変えて「合資会社カヤック」という会社が誕生しました。

創業当初は、江戸川橋のマンションの1室を仕事場兼自宅にしていました。 事業内容としては、受託仕事も自社サービスも両方やろうと決めていたそうですが、自社サイトを丁寧に作り込んでいたおかげで様々なクライアントから信頼を集めたことで、受託の仕事が多く取れるようになっていきました。

しかし受託にだけ終止することはなく、翌年の7月には「第1回777カヤック☆フェスティバル」と銘打って、7つの自社サービスをリリースしました。

以下、7つのサービスのうち「自信作」としていた3つのサービスを、カヤックHPから抜粋してみました。

「うん!国際命名部捜査課」 
名前の音をひらがなで入力すると、 各国語の達人たち(ボランティア)が、その名前の響きが どういう意味の言葉に近いのか教えてくれるサービス。  

「SOS(Site of Saving)」
サイトそのものの売買を仲介。 カヤックの今後つくるサービスそのものを売却する場が欲しい という発想で立ち上げたサービスです。 サイトそのものの売買を仲介するサービスは、 まだアメリカにもないサービスです。  

「思い込み倶楽部」
 人の思いを増幅させる機関。 思い込みの深さこそが人間の夢を実現してきたのだ、 という信念のもと、その原始的エネルギーをプラスの方向に 有効利用するためのカヤック的社会貢献プロジェクトです。

カヤックが掲げる「面白い」の定義とは?

剣

さて、そんな面白法人という名前に恥じない面白サービスを次々に打ち出しているカヤックですが、そもそも「面白い」って何でしょう?

実はとても抽象的で曖昧な表現ですよね。 そんな「面白い」を、柳澤さんはこう定義しています。

『唯一であり、ユニークであること』

カヤックはこの理念を徹底して、社内には基本的に普通のことはやらないという雰囲気が出来ています。もし「あれ、どこかで見たことあるサービスだな?」なんて思われてしまっては、カヤックの価値が下がってしまうと柳澤さんは言います。

 

「天才じゃないなら、量で勝負する」

vait_mcright / Pixabay

カヤックは、売れたサービスから全く売れなかったサービスまで、実に多くのサービスを世に打ち出してきています。

とにかく「質より量」に徹底してこだわった行動基準が目を引くカヤック。 その理由は、天才じゃないからだそうです。

自分たちは天才じゃないと素直に認め、だからこそ量で勝負しなければならないというある意味潔いスタイルです。

これはハリウッドの有名な映画プロデューサーも言っていたことですが、 「ぶっちゃけ何がヒットするかなんて、誰にも分からない」そうです。

これについて柳澤さんもまさに同じことを言っています。売れると思っていたモノが売れずに、「これは無理だろ……」と思っていたモノが売れてしまうという現象は、もはやIT業界では当たり前の常識です。

ウェブサービスにおいては、「結局出してみないと(売れるかなんて)分からない」というのが答えに最も近いようです。

 

面白法人の面白すぎる社内制度とは?

さて、そんなカヤックが最も注目を集めるのは、「サイコロ給」をはじめとするユニークな社内制度ですよね。

いくつか有名なモノを並べてみたので御覧ください。詳しくは会社HPに載っています

サイコロ給

毎月の給料がサイコロによって変わってくるという非常にユニークな報酬制度。

もちろん基本給は「社員の相互評価」「上司の評価」で定められているのですが、 カヤックではそれプラス「運」の要素を加えて、基本給+サイコロの目%を上乗せして給与を支払っています。 まさにプチボーナスゲームですね。

プラスαにはなれどマイナスにはならないという所に優しさを感じます。

ぜんいん人事部

カヤックでは社員全員が人事部に所属しているそうです。 書類選考を免除する「ファストパス」、いきなり最終面接に招待する「ラストパス」を全社員が保持し、自分の判断で人材に配布できます。

“何をするか”より“誰とするか”を重視し、いっしょに働きたい仲間を全社員で探す取り組みです。

ライバル指名制度

「他人との競争を楽しむこと」を目的に、ある社員が他の社員1人をライバルとして指名。半年後に、全社員の投票で勝敗を決めるというものです。

この制度の目的は「他人との競争を楽しむ」ことで、勝った社員には賞金3万9000円(サンキュー)が授与されるようです。

旅する支社

1年に2~3ヶ月の期間限定で、国内外の働いてみたい場所に臨時オフィスを設ける制度。

行きたい場所ならそれは海外であってもどこでも、一時的に事務所を数ヶ月借りてしまい、社員で交互に仕事をフォローしあいながら、普段している仕事を別の場所でやってみるという、言わば臨時の支社設立制度です。

どこでも仕事ができることを証明するための実験的な試みであり、カヤックスタイル「24時間遊び24時間働く」を体現する制度です。
以上、まだまだユニークな制度が目白押しですが、全て書くと大変なことになるのでこの辺にしときます。笑

 

まとめ

面白法人をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

ちょっと一般的な会社では真似出来そうにない、ちょっと自由すぎる会社ですが、 実はバッチリ東証マザーズに株式公開している上場企業です。 現在ではウェブサービスのみならず、ソーシャルゲームにも一際力を入れているカヤック。 その面白すぎる発想力を活かして、「まだ世にない面白さ」をどんどんと送り出してほしいですね。

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