米山維斗(よねやま ゆいと)/1999年5月11日生まれ
photo by : http://nyusokuropedia.ldblog.jp
『ケミストリー・クエスト』というカードゲームをご存知でしょうか?
カードゲームと言っても、いわゆるモンスターやキャラクターを戦わせるゲームとは違い、 ケミストリー・クエストは『元素記号』のカードで遊ぶという、科学をテーマにしたユニークなゲームです。
48枚の元素記号のカードを組み合わせ、対戦相手より分子を多く作れば勝ちという、遊びながら化学結合が学べる対戦型ゲームとして人気を博し、1万セット売れれば御の字という業界にあって、現在ケミストリークエストは実に8万セットを売り上げています。
さらに人気は国内のみに留まらず、シンガポールでも1万セットを販売し、同様のiPhoneアプリは世界中でダウロードされています。
そして当時何よりも世間の注目を誘ったのは、「元素記号」というテーマのユニークさよりも、 ゲームを開発したのが、当時9歳の小学生だったことです。
その少年の名前は、米山維斗くん。
米山くんは9歳の時にケミストリークエストを考案し、ゲームを世に広めるため、12歳・小学6年生にして『ケミストリー・クエスト株式会社』の社長に就任してしまいました。
まさに神童と呼ぶに相応しい天才少年について、その生い立ちから現在に至るまでをまとめてみました。
4歳でサイコロを作った・・・だと?
その類いまれな天才性を見せたのは、米山くんが4歳の時です。
お友達とゲームをして遊ぼうとしていた米山くんは、遊ぼうにもサイコロがないことに気づきました。
すると4歳の米山くんは、なんと紙に展開図を書いてサイコロを自作してしまったのです。
しかし真に驚くべきは、展開図を作ってサイコロを組み立てたことではありません。 米山くんの作ったサイコロは、対面の数字の和が7になるように完璧に作られていました。
米山くんは対面の和が必ず7になるサイコロの特徴を知っていたようです。
米山くんのお母さんによると、米山くんは1歳の頃から両親との会話が成立し、3歳になる頃にはひらがなやカタカナ、さらにパソコンの操作をマスターしては、興味を持ったことを図鑑で調べたりネットでググっていたそうです。
米山くんのお母さんは早くから息子の特異性に気づき、 「この子は将来、世界を動かす人物になるかもしれない・・・(ゴクリ)」と震えたそうです。
それもそうでしょう。 ハイハイをしてママのおっぱいにすがりついて然るべき3歳児が、興味を持った元素記号や古生物・化石鉱物をネットでググりたおしていたのです。
仮にも私が親なら驚くどころか若干引きます(汗)。
「友達に元素結合の感動を伝えたかった」からゲーム考案
現代ビジネスの記事で米山くんは、ケミストリー・クエストを作ったときのことをこう答えています。
「約100種類の元素が結合して、世の中の物質が作られることに感動したんです。それを友達にも伝えたかった」 (現代ビジネスの記事より引用)
仮に小学3年生のころの私が、米山くんに上記のようなことを言われていたら、恐らくこうです。
「おい磯野、野球やろうぜ」
米山くんは本当に友達に恵まれており、プロトタイプとして作ったケミストリー・クエストは友達の間でも好評だったようです。
「YOU、社長なっちゃいなYO!」
さて、友達にも好評だったケミストリークエストを本格的に世に広めようとした米山くんは、お父さんの康さんと一緒に、科学技術分野の教育関連商品を扱う「株式会社リバネス」の代表取締役・丸幸弘氏にケミクエの商品化の相談に行きました。
「ケミクエを世界に広めるにはどうしたらいいですか?」と率直に問いかける米山くんに、丸氏はこう答えました。
「米山くんが社長になっちゃえばいいんだよ」
この回答には驚きを隠せなかったお父さんの康さんでしたが、「維斗が考えたゲームだから、別の会社に版権を渡して商売するのではなく、維斗の思う形で商品化してやりたい」という想いもあり、父と子で会社を設立することに決めました。
こうして作られた『ケミストリー・クエスト株式会社』。 当時まだ12歳であった米山くんは取締役社長に就任し(代表取締役は16歳以上の規定があった)、父の康さんが代表取締役になりました。
中学に進学した神童の成績は、まさかの「中の下」!?
実は米山くん、バリバリに勉学が出来る飛び級天才タイプではなく、 興味を持った事柄にひたすら没頭し、飽くなき探究心で知識を吸収しまくる才能の持ち主だったようです。
そんな気まぐれの天才は興味のある事柄もその時々で変わり、中学に入ってからは京王電鉄(鉄オタ)にハマったり、デバイスにハマったりしてしまったそうで、 学校での成績は中の下辺りだったそうです。
現代ビジネスの記事で、科学の天才ガリレオ少年はクールにこう答えています。
「(定期試験の勉強の仕方が)さっぱり分からない」
「集中させすれば、もの凄いんだけど・・・」 という悩みは、やはり天才といえど思春期の子どもらしい面もあるようですね。
将来は社長を続ける気はないぜ
さて、現在もケミストリークエストを世に広めようとPR活動をしたり出版社と組んだりと、学生生活と平行して立派な社長業に勤しんでいる米山くん。
「いずれはケミストリークエストで世界大会を開く!」と大きな目標も掲げているようですが、 実際には将来にわたって社長業を続けていく気はないようで・・・ 米山くんの将来の夢はあくまで「研究者」だそうで、素粒子物理学や宇宙工学などの工学分野で新しい発見がしたいと仰っております。
「かつての神童、ハタチ過ぎればただの人」とよく言われるように、 幼少期に天才と騒がれた子どもが、大人になったら「あの人はいま!?」送りの刑に処されてしまうことは少なくありません。というかほとんどがそうなります。
しかし、そんな子たちと違い、「株式会社の社長」という目に見えるカタチで活動を表明している米山くんは、 その恵まれた才能を埋もれてしまうことなく、将来の科学の発展に役立てて欲しいものです。
【おまけ診断テスト】自分の「才能」に気づいていますか?
仕事ができるビジネスマンと出来ないビジネスマンの差は、意外と「自分の才能・資質を知っているかどうか」だけの差だったりします。
仕事ができる人ほど「自分が得意なこと」を仕事にし、仕事ができない人ほど「自分が好きなこと」を仕事にしようとします。
仕事が非常にできる2割の人間は、自分が得意なことを仕事にしている人。
仕事を普通にこなす6割の人間は、自分が得意なことを仕事にしていない人。
仕事ができない2割の人間は、自分が苦手なことを仕事にしている人。
「好きなこと」と「得意なこと」は違います。残酷なほど違います。一流と三流を分ける海より深い隔たりがあります。
世界最高のサッカー選手であるリオネル・メッシは、FW(フォワード)というゴール前20m四方のエリア内でのみ世界最高の選手でいられます。彼は誰よりもディフェンスをしません。なぜか? その仕事場以外では平凡な選手だからです。
つまり「仕事ができる人間」とは、「得意な場所で、得意な仕事をしている人」なのです。
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