私は少額資金でCFDトレードを実践・勉強しているのですが、数あるCFD商品の中でもよく取引しているのが「原油」です。
なぜかというと、原油CFDには以下のような特徴があるから。
- 値動きが大きい
- 少額の証拠金でトレードできる(2000円〜3000円程度)
- レバレッジが大きく、少額で初めても楽しめる
私は5万円程度の軍資金で原油CFDトレードを始めましたが、少額でもそれなりに大きく資産額が動くので、たった5万円でも「トレードしがいがある」んですよね。
上手く勝って2倍になったら+5万でいいお小遣いですし、負けて1/2になっても−2万5千円くらいなのでまぁ勉強代として割り切れます。
そんな感じで、原油をトレードしたい、あるいは少額でトレードできる良い取引商品はないかと探している人に、この記事では原油CFDの取引について分かりやすく紹介したいと思います。
また先に言っておくと、原油CFD取引は長期保有には不向きです。あくまでデイトレ〜スイング(数日程度)でトレードする商品としておすすめしたいところ。その辺も含めて詳しく書いていきます。
原油CFDの基本情報
CFD銘柄 | 原油 |
参照原資産 | WTI原油先物 |
呼値 | 0.01ドル |
通貨 | ドル |
取引単位 | CFD価格の10倍 |
レバレッジ | 20倍 |
必要最低証拠金 | 数千円程度(※その時点の価格により変動) |
価格調整額 | 発生あり |
取引時間 | 月曜〜金曜の8:00〜翌7:00 |
上記の基本情報は、私が取引しているGMOクリック証券CFDを参考にしています。
後述しますが、GMOクリック証券CFDは国内CFD取引高でシェアトップなのでCFD口座を開くならココがおすすめです。
原資産は「WTI原油先物」
原油CFDは、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場されている「WTI原油先物」を元に作れた商品です。要するにWTI原油先物と同じ値動きをするようになっています。
このWTI原油先物は国際的な原油の指標となっており、CFDだけでなく原油ETFなんかもWTI原油先物を元に作られたりしています。
原油CFDにとってのWTI原油先物のように、元となる金融商品のことを「原資産」と言います。
原油価格のチャート推移|世界経済の動きに影響を受ける
原油の特徴として、国際情勢に大きく影響されることが挙げられます。
中東各国をはじめとする産油国の生産動向や情勢はもちろんのこと、紛争やテロといった有事にも敏感に反応しますし、世界景気や為替にも影響を受けます。
WTI原油先物の過去の価格推移を見てみると、2001年の米国同時多発テロ以降から変動が大きくなっているのがわかりますね。
(GMOクリック証券CFDより)
ダウ平均のように長期的に右肩上がりなわけではなく、上下動を繰り返しています。
チャート見てわかる通り、国際情勢によって比較的綺麗にトレンドが形成されるので、日足レベルでのトレンドを見極めて基本的に順張りするスタイルで私はトレードしています。
原油CFD取引のメリット
原油CFDはココが良い
- 最低証拠金が安く、レバレッジ20倍なので少額でもトレードしがいがある
- 他の商品CFDに比べて値動きが大きい
- ほぼ24時間取引できるので会社員でもトレードできる
大きくはこの3つですね。それぞれもう少し詳しく書いてみます。
【メリット1】最低証拠金が安く、レバレッジ20倍なので少額でもトレードしがいがある
まず、原油CFDは最低必要証拠金(取引するのに最低でも必要な資金)が非常に安いのが特徴です。
必要証拠金はその時々の原油CFD価格によって変動しますが、記事執筆時点の87.8ドル付近だと最低証拠金は6485円程度。これはめちゃくちゃ安いです。
CFD取引自体が先物などに比べて少資金から始められるのがメリットですが、それでも一番人気の日経225CFDで最低必要証拠金は2万円程度します(これでも安いですけどね)
参考【株価指数CFDとは?】株式指数トレードはCFDをおすすめする理由・メリットデメリット
それに比べて、原油CFDならたかだか数千円程度から始められるというのは初心者には特に嬉しいですよね。トレードの実践練習としてはもってこいです。
また、GMOクリック証券CFD
レバレッジ20倍というと危険なイメージがあるかもしれませんが、少額資金で始めれば別に問題ありません。最悪ゼロになっても5万円程度なら勉強代として割り切れます。
私は5万円からトレード開始しましたが、証拠金5万円でレバ10倍の日経225CFDを2枚ポジっても1日に数百円儲かったり損したりという感じで、正直そこまでやる気がでません。
しかしレバ20倍の原油CFDなら、証拠金5万円でも1日に数千円動くことがザラです。値動きが大きい日には元手5万円に対して1万〜3万円も損益が出るので、ここまで来ると5万ぽっちのトレードでもテンションも上がってやりがいを感じます。
少額から始める場合は、まずは種銭を大きくしなければなりません。1万〜5万程度で始めるなら日経225CFD(レバ10倍)だと当ててもスローペースでしか増えないので、少額スタートの場合は最初リスクとってレバ20倍原油CFDくらいがちょうど良いです。
【メリット2】原油CFDは値動きが大きい
「少額スタートで資産増やすなら最初はレバレッジ20倍が良い」わけですが、原油以外でもゴールドやシルバーなど他の商品CFDも同様にレバレッジ20倍です。
では、その中でもなぜ原油CFDが良いかというと、原油の方が値動きが大きいからです。
ゴールドやシルバーも取引すると実感しますが、原油の値動きに慣れるとゴールドやシルバーは値動きが大人しく感じます。それだけ「安定している」というメリットでもありますが、資産を勢いよく増やしたいならボラティリティ(値動きの変動幅)は大きい方がいいです。
(原油CFDチャート:日足)
記事執筆時点の日足チャートですが、上下に値動きが大きいです。なので、上手くすれば資産が短期間で爆発的に増えていきます。ただもちろん、逆も然り。
私が5万円でスタートした時も、1日で一気に3万円の利益が出たことがありました。たった1日で資産が1.5倍に増えたということです。わずか数日で資産が2倍3倍、あるいは1/2や1/3になるポテンシャルがあるのが原油CFDの特徴。
正直100万円単位のお金突っ込むのは怖くてやりませんが、最悪失っても割り切れる金額をベットする分にはスリルも経験値も貯まるのでめちゃくちゃ楽しいです(笑)。
【メリット3】原油CFDはほぼ24時間取引できる
ETFなんかと違って、原油CFDはほぼ24時間取引できるので、日中は仕事をしているビジネスマンでも取引しやすいのが大きなメリットです。
原油CFD取引時間
月曜〜金曜の8:00〜翌7:00まで
とくに原油CFDは、ニューヨーク市場が開く22時30分〜(日本時間)深夜にかけて大きく動くことが多いです。なので私も原油CFDは夜間の値動きを見てからIN/OUTすることが多いです。
デイトレ派の人なら日中は触らず、夜間の動きだけでも結構な値幅取れると思いますよ。
原油CFDのデメリット・注意点
原油CFDのここには注意!
- ボラティリティ・レバレッジが高いということは、資産が減るスピードも早い
- 「価格調整額」が発生するので、長期保有(買い)するほどコストがかかる
メリットの裏には必ずデメリットがあります。
原油CFDを取引する際の注意点もしっかり理解しておくことが大事。
【デメリット1】資産が増えるスピードが早ければ、逆に減るスピードも早い
原油CFDは値動きが大きい上にレバ20倍なので、うまくすれば爆速で資産が増えていきますが、逆に失敗すると爆速で資産が減ります。
私も、原油CFDの50ドル〜53ドルのレンジが崩れて42ドルまで真っ逆さました時に、リバウンドを取ろうと何度も逆張りで貼ってはストップロスにかかるという愚行を繰り返した結果、10万円程度まで増やした資金がものの数日で3万円程度まで減ってしまいました。
とはいえ、元手5万円なので最悪ゼロになっても−5万、うまくすれば儲けは青天井なので、”少額資金で勝負するなら”必要以上に怖がることはありません。
ただ、トレードに自信がないのにレバ20倍原油CFDに大金を突っ込むのは絶対にやめた方がいいです。それならもう少しリスクリターンで安定が取れる日経225CFD(レバ10倍)の方がまだおすすめです。
【デメリット2】原油CFDは「価格調整額」が発生するので長期「買い」保有には向かない
まず結論として、原油CFDは長期保有には向きません。保有しているだけで月1回「価格調整額」というコストが発生するからです。
価格調整額については後述で詳しく書きますが、「原油CFDが価格を参照している先物価格とのズレを定期的に調整するためのコスト」のことです。FXでいうスワップ金利に近いものですね。
この価格調整額のコストは買いポジションと売りポジションで相殺するように発生します。ただ原油については性質上「買いポジション側がコストを負担する」ことが多いので、買いポジションを長期保有するほど毎月毎月、価格調整のコストを負担することになります。
この価格調整コストが結構バカにならないので、原油CFDは月単位の長期保有には向きません。
なお、価格調整日を跨がなければ問題はないので、価格調整日以外でのトレードなら価格調整コストを心配する必要はありません。
取引業者の原油CFDスプレッドを比較|どこで取引するのがおすすめ?
CFDは取引手数料が無料と言われることがありますが、スプレッド(買値と売値の差額)が実質的な手数料として存在します。
では、原油CFDをトレードするならどこの取引業者がいいのか?
大手各社の原油CFDスプレッドを比較してみると次の通り。
取引業者 | スプレッド(単位Pips) |
GMOクリック証券CFD | 3.0 |
DMM CFD | 3.9 |
IG証券 | 6.0 |
サクソバンク | 5.0 |
こうして比較してみると、原油CFDを一番安く取引できるのは「GMOクリック証券CFD
(GMOクリック証券CFD
確かに、BID(売り)とASK(買い)で0.03ドルの差(スプレッド)ですね。これくらいスプレッドが狭ければ許容範囲です。
GMOクリック証券CFDは、スプレッドの安さだけでなく、国内のCFD取引シェアでも業界No1です。原油に限らずCFDトレードするならGMOクリック証券CFDが一番おすすめですね。
アプリも圧倒的に使いやすいです。初心者でも直感的に操作できるので、初めてCFDを触る人でもめちゃくちゃやりやすいですね。
株式取引の注文より100倍簡単ですよ。
中〜長期投資では注意したい原油CFDの「価格調整額」とは?
原油CFDは長期保有には向かないと書きましたが、その原因が「価格調整額」の存在にあります。
原油CFDは、原油の先物価格を参考(原資産と言います)にして運用されている商品です。CFDの価格調整とは端的にいうと、「先物価格とのズレを修正するために行う月1回の価格のメンテ(調整)」のことです。
FXのスワップと似ていて、「買いポジション」の人と「売りポジション」の人で、調整額を受け取れたり支払ったりすることになります。
少し小難しい話になるなので、最低限知っておきたいことだけ先にまとめておきます。
原油CFDの価格調整額の要点
「価格調整額」の要点
- 価格調整は月に一回行われる
- 買いポジと売りポジで、調整額を受け取る/支払うことになる
- 調整額や、受け取り/支払いがどちらになるかは、その時々で変わる
- ……が、原油の性質上、「買いポジション側が負担する」ことになる機会が多い(なので長期の「買い」保有だと毎月のように支払うことになる)
私が利用しているGMOクリック証券CFD
例えば上記キャプチャ(記事執筆時点)を見ると、10月13日に発生した価格調整では「売りポジ」の人は調整額1810円が受け取れて、「買いポジ」の人は1810円を支払ったことが分かります。
そして、次回の価格調整日は「2022年11月14日」であることも分かりますね。ただし、この際にいくらの調整額が買いと売りのどちらに発生するかは、その日の先物価格によるのでまだ未定となります。
価格調整日を迎えた時期のチャートを見てみると↓
□で囲った部分、価格がワープしているのが分かりますね。ここで価格調整されたことを示しています。
価格が上にワープしたので、ワープした分は「買いポジ」側の人にマイナスの調整額を与えて相殺するようになります。
そして次項で詳しく書きますが、原油は性質上「買いポジ」の方が調整額を負担するケースが多いです。買いポジで価格調整日をまたぐ時は注意しましょう。
このように短期トレードの場合でも、価格調整日にはポジションを解消しておいたり、逆に調整額受け取れるポジションを取るなど意識はしておいた方がいいですね。
価格調整についてもう少し詳しく!
まず、原油CFDの元となっている原油先物の性質について理解が必要になります。
先物取引というのは、ポジションの”持ち時間ルール”として「期日(=取引期限)」が決まっており、この期日までにポジション解消(決済)を行わないといけないルールがあります。
この期日がある月を「限月」と呼び、例えば1月に期日が設定された原油先物は「1月限」、2月に期日が設定された原油先物は「2月限」として、期限が異なる別商品として取引されます。
当然、1月限の原油先物と、2月限の原油先物は価格も違うわけですね。
さて、原油CFDは先物価格を参考に価格が動いているわけですが、基本的に期日が一番近い先物の価格を元にしています。
しかし、例えば1月限の先物価格を参照していた場合、その先物が1月の期日を迎えてしまうとそれ以降は参照できなくなりますよね。1月限先物は期日にて取引終了してしまうためです。
では原油CFDはどうするかというと、参照する先物価格を「1月限から2月限の先物へ乗り換え」ということをします。
(GMOクリック証券CFD
期日が先に来る先物を「期近」、期日が遅い先物を「期先」と言います。1月限の先物(期近)のタイムリミット(期日)を迎えると、2月限の先物(期先)に価格参照元を変更するわけですね。
こんな感じで、現在元にしている先物が期日を迎えるたびに、1月限から2月限へ、2月限から3月限へ……といった具合に月1回乗り換え(ロールオーバー)が行われます。
そして前述の通り、先物は限月ごとに価格が違います。
例えば1月限の先物が52ドルで、2月限の先物が53ドルだったとしましょう。
この際、原油CFDが参照価格を1月限から2月限に乗り換えると52ドル→53ドルへCFD価格がワープしますよね。このままだと、乗り換えの価格ワープによって、買いポジションを持っていた人は1ドル分プラス、売りポジションを持っていた人は1ドル分マイナスを食らってしまいます。
この価格ワープの影響をなくす(相殺する)ために、「価格調整」ということで買いポジションにはマイナス1ドルを、売りポジションにはプラス1ドルを与えることで、価格ワープによる損益をプラマイゼロにするわけです。
これが「価格調整(額)」というシステムですね。
この価格調整は、CFDが参照する先物を乗り換えたときに、価格が上にワープするか下にワープするかによって、買いポジと売りポジで調整額のプラス/マイナスが変わります。
買いポジ | 売りポジ | |
期近の価格 < 期先の価格 ※ほとんどコレ (乗り換えによって価格が上がる場合) |
マイナス | プラス |
期近の価格 > 期先の価格 (乗り換えによって価格が下がる場合) |
プラス | マイナス |
そして原油先物は、期近の価格 < 期先の価格になることが多いです。
原油先物はほとんどの期間がコンタンゴゆえに、CFDでは高確率で買いポジションが価格調整コストを支払うことになります。
なぜ原油先物は、期限が遠い先物の方が価格が高くなるコンタンゴになりやすいかというと、原油は保管コストがかかるからです。
例えば1月に期限を迎える(受け渡す)原油と、6月に期限を迎える原油とでは、6月限の方が半年分多く保管コストがかかるので価格が高くなる……ということです。なので原油の先物市場では、期限が遠い原油ほど高くつきやすいのです。
原油の需給は紛争や世界情勢に大きく影響を受けるので、有事の際に原油需要が急激に上がると期限が近い先物の方が高くなる場合もあります。
このようなコンタンゴの逆、期近の先物の方が高くなることを専門用語で「バックワーデーション」と言います。
以上をまとめると、原油は先物が毎月ロールオーバー(限月の乗り換え)するたびに、買いポジション側がバカにならない調整金を負担するケースが多いため、価格調整日をまたいで買いポジションを持ち続ける=長期保有はあまりおすすめできないということです。
原油CFDと原油先物・原油ETFとの違いは?
最後に、原油に投資したい場合の別の選択肢も紹介しておきます。
原油に投資(トレード)したいとき、選択肢としては今回おすすめしているCFD取引を含めて3つあります。
- 原油ETF
- 原油先物
- 原油CFD
これらの取引の違いについて簡単に説明を加えておきます。
原油CFDと原油ETFの違いとは?
手堅く原油に投資したいならCFDより原油ETFを購入する方がいいでしょう。
ETFとは株式と同じように取引所で自由に売買できる投資信託のことで、原油ETFは、世界の原油価格のベンチマークとなっている米国の「WTI原油先物」の価格と連動する商品を現物株式と同じ感覚で取引できるというわけです。
「WTI原油先物」の価格に連動するという点では、原油CFDと同じですね。
国内に上場されている代表的な原油ETFは以下の通り。
銘柄コード | ETF銘柄名 | 信託報酬 |
---|---|---|
1671 | WTI原油価格連動型上場投信 | 0.85% |
1690 | ETFS WTI原油上場投資信託 | 0.49% |
1699 | NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス上場 | 0.50% |
規模でいうと「WTI原油価格連動型上場投信」が国内最大規模であり、1口2500円程度(※記事執筆時点)と少額から購入が可能です。
原油ETFが、原油CFDと違う点は大きく3つです。
- 現物と同じ扱いなのでレバレッジがない
- 「売り」から入ることはできない
- 信託報酬がコストとしてかかる
まず、原油ETFの扱いは現物株と同じで、CFDのようにレバレッジはありません(言わばレバレッジ1倍)。なので原油CFDのようなトレードとしての爆発力はなく、ミドルリスク・ミドルリターンな投資になります。数万程度の元手だと短期間で一喜一憂するような動きはしないでしょう。
また、現物株と同じなので当然「売り」で入ることはできません。なので下落局面で儲けを狙うことは難しくなります。
さおして最後に大きな違いとして、原油ETFには信託報酬が0.5〜0.8%ほどかかってきます。これはETFの運営会社に払うコストなので、長期保有するほど信託報酬の支払総額は大きくなります。
原油CFD取引であれば、信託報酬はかかりません。
しかし、原油CFDであろうと原油ETFであろうと、参照元となる原油先物は長期保有するほど実際の原油価格より価値が下がる性質があるので、どのみち長期保有はあまりおすすめできません。
原油CFDと原油先物の違いとは?
CFD取引と先物取引は、性質としては似ています。
どちらも商品そのもの(現物)を売買するわけではなく、あくまでその商品価格が上がるか下がるかに証拠金をベットして(賭けて)、差額を稼ぐというマネーゲーム的な取引になります。このように差額を稼ぐだけの取引を「差金決済取引」と言います。
では、同じ差金決済取引でもCFDと先物で何が違うかというと「取引サイズ」です。先物取引の方がポジション1枚(に賭ける金額)が大きく、CFDは先物取引より少額で賭けられる「ミニ版」といったイメージです。
比較項目 | 原油先物 | 原油CFD |
---|---|---|
取引単位 | 50キロリットル | 10バレル(1590リットル) |
必要最低証拠金 | 約18万円 | 約7000円 |
レバレッジ | 約10倍 | 20倍 |
限月 | 6 | なし |
取引可能時間 | 08:45-15:15、16:30-05:30 | 8:00〜翌7:00 |
最低必要証拠金の額などは価格によって変動します。
まず、ポジション1枚取るのに必要な資金(最低証拠金)のケタが全然違います。原油CFDは3000円程度から始められるのに対し、原油先物は約18万円です。つまり「始めやすさ」が段違いです。
また、「価格調整額」の項目で説明しましたが、先物取引には「期日」という取引期限が存在します。要するにポジションの”持ち時間ルール”ですね。
例えば1月限の先物をポジった場合、1月の決まった期日までにポジションを決済しないといけません。期日をまたいでポジションを持ち越すことはできないので注意しましょう。
【まとめ】原油CFDはこんな人におすすめ
原油CFDがおすすめな人
- 原油を短期〜中期でトレードしたい
- 少額からCFDトレードを初めてみたい
- 少額でリスクをとって種銭を短期間で増やしたい
トレードに自信のある人以外は、まずは少額で始めてみることをおすすめします。
私はCFDトレードは趣味 兼 トレードの勉強としてやっているので5万円から始めました。たった5万円程度でもフルベットすると1日数千円から万単位で評価額が動くので、十分ドキドキ感がありますし真剣になれますよ。
原油CFDは3000円程度からできますが、あまりシケた金額でやっても身が入らないので、3万〜10万程度で始めてみるのがいいと思いますよ。