ダメな転職エージェントの見極め方|選び方と比較ポイントを経験者がアドバイス

転職を成功させるために利用必須な転職エージェントですが、2000年代以降、転職が当たり前の時代になってから雨後のタケノコのように乱立したので、どこを選べば良いのかわからない人が多いと思います。

基本的にはどこも無料なので「まずは全て使ってみて、良かった所を残す」というスタンスでOK。転職エージェントも所詮は個人対個人の関係なので、「どの会社か」よりも「どの担当者か」が重要です。当然、同じエージェント社の中には超優秀な担当者もいれば、まるで使えない担当者もいるので。

つまり転職エージェント選びとは、「色々なエージェントを使ってみて、出会えた中からダメな担当者を切り、有能そうな担当者を探すこと」と捉えておきましょう。

下記では「ダメな転職エージェントの見極め方」を中心に書いていきたいと思います。

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知っておきたい転職エージェントのタイプと事情

まず、転職エージェントを利用する上で知っておきたいエージェントのタイプと事情について。

転職エージェントとは?」という人は、基本的なことは下記記事に書いてあるので先に参照下さい。

無料で使える転職エージェントのメリットとは?複数利用必須なのでおすすめ比較は必要なし

2017.03.25

転職エージェントに「片面型」と「両面型」の2タイプある

転職エージェントには「片面型」「両面型」で大きく2タイプがあります。まずはこの違いと特徴をざっくりとで良いので知っておきましょう。

転職エージェントの仕事というのは、大きく分けると2つあります↓

  • 【法人営業】企業から求人案件を獲得してくる
  • 【面談業務】求職者と面談・コンサルティングして、企業の欲しい人物像に合致する人を送る

このうち、

  • 法人営業部隊と面談部隊が別々に分かれているのが「片面型(分業型とも)」
  • 法人営業から実際の求職者との面談まで同じ人が担当するのが「両面型」

です。

法人営業と面談業務で分業体制を取っているのは膨大な案件を効率よく捌くためであり、必然的に取り扱い求人数の多い大手エージェントほどこちらのタイプです。

大手の分業型はあらゆる求人案件を紹介してくれる一方で、実際に対面する担当者(面談担当)と企業から案件を取ってきた営業部隊が別人なので、企業の情報や欲する人材像を担当者が深く理解していないケース(面談担当と営業担当の間での伝達不足)も少なくありません。

一方の「両面型」は専門領域特化型のエージェントに多く、取り扱っている案件数は少ないものの、法人営業から面談まで一貫して同じ人が担当するので、コンサルティングの質は高く深い情報まで共有できるメリットがあります。

まとめると……

【大手に多い「片面型」エージェントの特徴】

  • 【メリット】紹介してくれる案件数が非常に多い
  • 【デメリット】面談担当者と法人営業が別部隊なので、面談担当者が企業側の情報を細部まで把握できていないケースがある

 

【領域特化型に多い「両面型」エージェントの特徴】

  • 【メリット】法人営業から面談まで同じ人が担当するので、企業側の深い情報までしっかり把握しており質の高いコンサルティングが期待できる
  • 【デメリット】取り扱いの案件数は少ない

「片面型」と「両面型」どちらが良いか? ではなく、どちらも使います。

大手は求人数がやはり圧倒的なので、最初に登録して横断的に求人案件を物色するのに使います。見逃し案件がないよう5社程度は登録しておくのが良いですね。

で、ある程度自分の中で案件を絞れてきたら、その領域特化の両面型エージェントに話を聞きに行きます。「IT特化」「外資系特化」「営業特化」「人事特化」など様々な特化型エージェントがあり、それぞれに深く精通した担当者がいるのでコンサルの質は高いです。こちらも数社登録して実際に会ってみましょう。

転職エージェントにはこんな感じで2タイプあるので、まずはそれぞれの特徴を知り、うまく使い分けることを覚えておきます。

転職エージェントもビジネスである

多くの担当者はあなたの転職が成功するよう親身にサポートしてくれますが、エージェント側もあくまで営利企業でありビジネスとして仕事をしていることを忘れてはいけません。

一人ひとりにノルマがあり、「月に何人転職させたか」という数字に追われているのは普通の営業と同じです。中には毎月厳しすぎるノルマを課している相当ブラックなところもあります。

必然的に、数字(売上)のためだけに無理やり転職させようとする悪質な担当者もいます。

悪どい転職エージェントだと、できるだけ多くの求職者を効率よく転職させるために(つまり効率よく「数字」を上げるために)、求職者の希望など話半分に、手当たり次第ぶち込めそうな企業に面接を通そうとしてきます。

彼らにとってあなたの話などどうでもよく、あなたがどこからしらに早く転職してくれればそれで良いという腹づもりです。

これは悪い例ですが、向こうもビジネスなので100%あなたに寄り添ってくれるわけではありません。エージェントの言うことはあくまで「アドバイス」として取り入れ、意思決定をエージェントに委ねないようにしましょう。あくまで最終判断するのは自分です。

ただ、転職エージェントはあなたが転職成功した段階で、採用企業からあなたの年収の25〜30%前後を成果報酬として得られるビジネスモデルなので、基本的にはビジネスパートナーとしてwin-winな関係です。

あなたが転職成功しないとエージェントも売上が貰えないですし、あなたが高年収で転職するほどエージェントの儲けも増える仕組みなので。

と言う感じで、

  • 転職エージェントには「片面型」と「両面型」の2タイプあり、使い分ける
  • 転職エージェントもビジネスなので、自分優先の悪質な担当者もいる

という点をあらかじめ踏まえておき、その上で優秀な転職エージェントを見極めるのに役立つポイントをいくつか紹介します。

優秀な転職エージェントを見極めるポイント・選び方

1:面談すらしないエージェントは即NG

大前提ですが、面談すらしない転職エージェントはやめてOKです。中には職務経歴書だけ預かってそのまま企業に流れ作業のように送っていく人もいますが、そんな所はお世話になるだけ時間の無駄です。

これはまず大前提。
しっかり面談を設けてあなたの話やビジョンを聞いてくれるエージェントが絶対です。

その上で、できれば模擬面接までしてくれる人を見つけた方が良いですね。想定される質問を向こうが用意してくれるので、それにどう答えるか? という部分を模擬面接形式でコンサルしてくれるカタチです。場慣れしていない人にとってはめちゃくちゃ助かります。

2:返信・レスポンスの速さは超大事

別記事でも何度も書いていますが、私の経験上、レスポンスの早さは概ねそのエージェントの質と比例します。レスポンスの早いところほど親身で丁寧ですし、レスポンスが遅いところほど仕事も投げやりな印象です。

というか、転職エージェントに限らずビジネスにおいてはどこも同じですよね。相手が「大事なお客」であるほど、レスポンスはなるべく早く返すはずです。レスの早い遅いはそのまま顧客に対する対応・態度にも現れるので、最も手っ取り早くその会社の姿勢を探るのに効果的な指標ですよ。

私の場合、最初に10社近く登録しておき、早くレスポンスが返ってきた所から選抜して面談に行っていました。やはり、迅速に返事をかえしてくれる所ほどサービスも親切丁寧だった印象です。

3:大量の求人をいきなり出してくるエージェントもNG

面談に行ってみたらいきなり20社近い求人案件を出してくるような転職エージェントもありますが、こういう所(というか担当者ですね)は基本的に「数打ちゃ当たるスタイル」の人なので避けた方が良いですね。

1件1件吟味するのではなく、「20社出しておけば5社くらいは応募してくれるだろう。そのうち1社受かってくれれば……」というような思考回路です。ノルマに追われてキツいんでしょう。事情は分かりますがそんな人に自分の人生を動かす転職は任せられません。

こういうタイプは大手の分業型エージェントに多いです。面談担当が法人営業とは別部隊なので、企業側の深い情報が伝わっておらず、表面的な情報だけ見て合いそうな案件を手当たり次第出してきます。

「数打ちゃ当たる」のタイプは漏れなく質が低いので避けましょう。「ダメもとでも……」というワードが出たらOUTです。

4:どの程度マッチした求人を出してくれるかがポイント

上記の3つのポイントはあくまでNG担当者を足切りする判定基準です。NGレベルを除いて、担当エージェントの優劣を測るにはやはり「どの程度自分にマッチした求人を出してくれるか?」で判断するしかありません。

  • 自分の条件を全く汲んでいない「はい?」案件を出してくる
  • 一応こちらの条件に沿った当たり障りない案件を出してくる
  • 条件面だけでなく、こちらのビジョンや転職理由などを踏まえた上で最適な案件を「提案」してくれる
  • 工夫とエージェントの腕次第で、本来の実力よりちょい上の案件まで自信を持って「提案」してくれる

この辺りの腕は担当者によって本当にピンキリです。良い担当者に巡り合うか悪い担当者に当たってしまうかで転職の成否は大きく左右されると思って間違いありません。

ただ、この点だけは実際に対面してみないことには判断できないので、最初はとにかく多くのコンサルタントに会ってみることが先決。直接会って話してみてNGレベルの人から順に切っていき、有能そうな人を残していけばOKです。

登録必須の転職エージェント

というわけで、最後に「ひとまず登録しておくべき」と言える転職エージェントを紹介して終わります。

圧倒的な求人数を誇る「片面型」のエージェントは求人を見逃さないために最大手レベルを複数登録しておきましょう。下記で紹介する4エージェントを最初に登録しておけば間違いありません。

リクルートエージェント

まずは最大手と言っていいリクルートエージェント。案件数も圧倒的ですし大企業との繋がりやコネも強いです。

まず最初にここは登録しておきます。

パソナキャリア

パソナキャリアも大手総合型エージェントですが、「IT・通信系」「メーカー」「医療・福祉医療」「営業」といった分野に専門特化したキャリアアドバイザーを置いています。

これらの分野を検討している人は登録必須です。

type転職エージェント

非公開求人を多く扱っているのがこちらのtype転職エージェント。年収アップ率も高くて給与交渉が得意なエージェントですね

こちらもリクルートエージェントの次に登録必須です。

DODA(デューダ)

インテリジェンスが運営する「DODA(デューダ)」も大手ですね。求人数も最大級です。

こちらを含めて3社の総合型を抑えておけば、見逃す求人もないでしょうし、担当の合う合わない問題が出てきても乗り換えられるので準備万全です。

まとめ

大手の総合型エージェントで求人をザーーッと探し、その後は両面型の領域特化型エージェントに話を聞きにいくのが良いでしょう。やはりアドバイザーとしての質は法人営業から面談まで一貫して担当する「両面型」のエージェントの方が高いですし、サービスも手厚いです。

ジャンルや属性に沿った特化型エージェントは多数あるので、意中の案件に特化したエージェントも使ってみてください。

例えばITなんかだと「レバテックキャリア」や「ワークポート」。

フリーターや派遣社員、第二新卒(入社2〜3年目/25〜27歳くらいの人)といった属性の人なら「ハタラクティブ」。

外資系を狙いたい人であれば「外資転職.com」。

などなど、色々あります。

冒頭でも言いましたが、転職エージェントは会社ごとに比較検討してもそこまで意味がありません。あなたの転職を大きく左右するのは、会社ではなくあくまで「担当者」です。

どのエージェント社にも有能コンサルタントとダメコンサルタントがいるので、最初はとにかく数多くのコンサルタントに直接会ってみて、ダメだと思ったら切る、良いと思ったら話を進めていくという流れが効率的で良いかと思います。

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