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”ヨン様”の愛称で親しまれ、ドラマ「冬のソナタ」で一世を風靡した韓国人俳優ペ・ヨンジュン氏。
日本では元祖韓流スターというイメージが根強いですが、実は祖国韓国では、もう俳優というよりは実業家・投資家としてのイメージの方が強くなっています。
それもそのはず、冬ソナ以降日本ではあまりその姿を見かけなくなった間に、ヨン様は芸能事務所最大株主、そして投資家に転身して大富豪になっていたのです。
今回は、そんなペ・ヨンジュン氏の実業家・投資家としての側面を見てみます。
冬ソナで儲けた金を投資に回す
「冬のソナタ」のブレイクで一躍大スターとなったペ・ヨンジュン氏は、そこで儲けたお金のうち90億ウォン(約9億円)を、当時倒産寸前だったソフト会社「オートウィンテック」に出資し、株式37.5%を所得して筆頭株主になることで経営権を買収しました。
買収と同時にオートウィンテック社を『キーイースト』に社名変更し、当時自身が所属していた事務所『BOF』を子会社へ編入させ、芸能事務所/映画制作を手がける総合エンターテイメント会社として再建、急速に事業を拡大していきました。
この頃からペ・ヨンジュン氏は俳優としての活動を休止し、本格的に実業家として会社経営に専念していきます。
前々からペ・ヨンジュン氏は「韓流ブームが長く続くよう、アジア各国のエンターテイメント業界と双方向で交流を広げる事業」をしたいと語っており、キーイーストはまさに韓流コンテンツをアジア各国へ供給するべく舵を切りました。
2008年には日本支社を設立し、日本のエンターテイメント専門チャンネルDATVを開設して日本市場に進出。2014年には中国の大手テレビ局・江蘇テレビと業務提携するなど、日中韓をまたにかけて拡大しています。
そして今やキーイースト所属俳優も一流が揃い踏みです。
配偶者になるパク・スジンをはじめ、韓流スターキム・スヒョン、イム・スジョン、ハン・イェスル、キム・ヒョンジュン、チョン・リョウォン、チュ・ジフン、ホン・スヒョン、パク・ソジュン、ソ・イヒョン、チョ・アン、イ・ヒョヌら約30人がキーイーストに所属しています。
さらに現在はドラマや映画事業のみならず、音楽事業、化粧品事業、免税店事業へも進出を試みており、キーイーストはもはやイチ芸能事務所には収まらないほど巨大な勢力となっています。
中国進出で大儲け
2014年にキーイーストは、中国の江蘇省の衛星TVと娯楽番組の共同制作契約を締結しましたが、それにはキーイーストの看板スターであるキム・スヒョンが出演したドラマ「星から来た君」が中国で大きな人気を博したことが背景にありました。
中国での韓流ブームの始まりは音楽からでしたが、その後さまざまなチャンネルを通じて韓流ドラマが流通されるようになったことで、中国では本格的に韓流ドラマが消費されるようになりました。
まさにそのタイミングを狙ったかのように中国大手テレビと契約を結び、日本でヨン様ブームが起きたときのように、中国でキム・スヒョンブームを仕掛けました。
まさに過去日本で起きた韓流ブームが中国で再びということですが、中国と日本とでは規模が違います。中国が本格的に韓流コンテンツを消費しはじめたことで、ドラマに登場した俳優たちは爆発的に売れました。 (中でもエースのキム・スヒョンは、キーイーストの売上の30%を一人で叩き出すほどの稼ぎ頭のようです)
その年の8月には、キーイーストは中国のオンラインサービス企業ソフトドットコムとの戦略的提携を結び、TVを通じたコンテンツ制作はもちろん、その流通網までを先取りして本格的に中国市場を攻略し、莫大な利益をあげようとしています。
中国進出を受けてキーイーストの株価は前年の3倍近く上昇、売上高も100億ウォン近く増加し、韓国内でも最大手レベルのエンターテイメント事務所の立ち位置につけました。
過去に日本で起こした韓流ブームの経験から、海外進出のノウハウを確保していたペ・ヨンジュン氏の才覚が中国での成功に大きく貢献したのです。
ペ・ヨンジュン氏の現在の資産額とは
キム・スヒョン人気から中国進出を成功させたことで、大きく株価を上昇させたキーイースト。
そんなキーイーストの最大株主であり、28.8%の株式を保有するペ・ヨンジュン氏。 財閥情報専門サイトの財閥ドットコムによると、ペ・ヨンジュン氏が保有する株の時価総額は1384億1000万ウォン(約151億2800万円)に上るとされています。
これはもはや、財閥級の総資産額だと言われています。
韓国の芸能関係者の株資産ランクとしては、「BIGBANG」が所属するYGエンターテインメントの梁鉉錫(ヤン・ヒョンソク)代表に次いで2位の資産家として名を連ねています。
ちなみにこの数字は事務所株のみの数字で、この他にペ・ヨンジュン氏は推定95億ウォン相当の自宅など、他にも多数の資産を保有しており、株式投資のみならず不動産投資も行っているようです。
一部では訴訟沙汰も……。
元祖韓流スターで現大富豪のペ・ヨンジュン氏も、景気の良い話ばかりではありません。
韓国ではペ・ヨンジュン氏のことを拝金主義者としてみる傾向も少なからずあり、現にペ・ヨンジュン氏は金銭問題で訴訟を起こされています。
発端は、ペ・ヨンジュン氏が95%の株を持ち筆頭株主を務める食品メーカー「ゴリラライフウェイ社」(以下、ゴリラ社)と、同じく食品メーカーである「コジェ社」との間に結ばれた契約のこじれからでした。
どんな契約だったかを簡単に説明すると、 2009年にコジェ社は、同社の扱う高麗人参製品の日本における独占販売権を、ペ・ヨンジュン氏が大株主であるゴリラ社に与えました。
コジェ社としては、ヨンジュン氏の日本での人気を当て込んでの契約でした。 契約金は50億ウォン(5億円)で、コジェ社は半額の25億ウォンを、日本での市場調査費や流通会社との契約費としてゴリラ社に先払いしていました。
しかし、ヨンジュン氏側のゴリラ社は、いつまで経っても日本で販売しようとする動きがありません。
そのことについてコジェ社がクレームをつけると、ヨンジュン氏側は「残りの25億ウォンが支払われていないから契約を解除する」と一方的に恫喝してきたそうで、約束していたはずの5億円の契約は不当に解約されてしまいました。
先払いした25億ウォンに加え、高麗人参の製造コストなども無駄にされたコジェ社は激怒し、10億円にのぼる損害賠償を求めてヨンジュン氏に対して訴訟を起こした、という流れです。 (以上の経緯は、訴訟裁判での”コジェ社側”の証言をもとにしたものです)
ちなみに一審ではヨンジュン氏側が勝訴し、現在は控訴審が進んでいるところです。 一審で勝つには勝ったヨンジュン氏ですが、コジェ社側の人間からは連日のように自宅前や裁判所前でデモを起こされており、イメージダウンは必至のようです。
いかがでしたか?
すでに俳優としての活動は7年ほど休止しているというペ・ヨンジュン氏。もう完全に実業家・投資家へと転身したと見た方がいいでしょう。
映画会社に投資したり、カフェや飲食店にも投資したりと、年々投資先や実業の幅を広げてお金持ちになっているヨン様ですが、やはり拝金的イメージがついてしまったのか、韓国での好感度はあまり高くなくなっているという感じも見受けられます。
最近でいうと、女優のパク・スジン(29才)と交際3か月での電撃結婚を果たしたことが日本でもニュースになりましたが、実はこの電撃結婚は、以前2013年から交際していたLG財閥令嬢ク・ソヒさんとの破局からわずか5か月後のことでした。
”乗り換え”があまりに早すぎるとして、一部ファンからは困惑が上がっていました。
そもそも財閥令嬢と破局したのも、ヨン様が前述した食品メーカーから訴訟を起こされたことが致命的原因だったようで、やはりネガティブな印象が色濃く残っているようです。
とはいえ、倒産目前だった会社を買収して再建し、キーイーストを国内屈指のエンターテイメント企業へと躍進させたのは、実業家として確かな手腕によるものです。
見ない間にすっかり実業家として大物になっていたヨン様の動向に、今後は目を離せません。
【おまけ診断テスト】自分の「才能」に気づいていますか?
仕事ができるビジネスマンと出来ないビジネスマンの差は、意外と「自分の才能・資質を知っているかどうか」だけの差だったりします。
仕事ができる人ほど「自分が得意なこと」を仕事にし、仕事ができない人ほど「自分が好きなこと」を仕事にしようとします。
仕事が非常にできる2割の人間は、自分が得意なことを仕事にしている人。
仕事を普通にこなす6割の人間は、自分が得意なことを仕事にしていない人。
仕事ができない2割の人間は、自分が苦手なことを仕事にしている人。
「好きなこと」と「得意なこと」は違います。残酷なほど違います。一流と三流を分ける海より深い隔たりがあります。
世界最高のサッカー選手であるリオネル・メッシは、FW(フォワード)というゴール前20m四方のエリア内でのみ世界最高の選手でいられます。彼は誰よりもディフェンスをしません。なぜか? その仕事場以外では平凡な選手だからです。
つまり「仕事ができる人間」とは、「得意な場所で、得意な仕事をしている人」なのです。
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