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お笑いコンビ「千原兄弟」の兄でツッコミ役の千原せいじさんが、芸人のみならず実業家としても見事な経営手腕を見せているのをご存知でしょうか?
2010年に渋谷区幡ヶ谷に居酒屋「せじけん」をスタートさせ、その後も同店を中心に(本当に半径数百メートル圏内くらいに)、バー、喫茶店(撤退)、ラーメン屋(撤退)、さらにはダンススタジオまで続々と出店していき、『せじけんグループ』を展開しています。
名前の売れた有名人がその知名度を活かして飲食店を出店することはよくあることなのですが、 千原せいじさんの場合は、もともと本人は飲食店経営なんて全くやる気はなかったそうです。
ではなぜ、実業家としてせじけんグループを展開するに至ったのか?
そこには、お笑い芸人たちの兄貴らしい、ちょっとした理由がありました。 今回は、そんな千原せいじさんの飲食店経営事情についてまとめてみます。
千原せいじが経営するせじけんグループ各店
まずは、千原せいじさんが経営する「せじけんグループ」の各店を見てみましょう。
■居酒屋『ずるずる処 せじけん』
こちらは初出店となった居酒屋ですね。
店の感じもごく普通で、予算3000円前後の価格帯もリーズナブル、一般的な庶民も気軽に楽しめる居酒屋です。
この店の一番のウリが何かと言うと、店員が全員お笑い芸人であるというポイントです。(現在は芸人の他にもダンサーやミュージシャンも働いているそう)
千原せいじさんの後輩にあたる芸人さんたちをアルバイトで雇っているのです。実際には無名な芸人さんが多いようですが、中には『エンタの神様』にも出演経験のある芸人さん(例えば「きーづいちゃった、きーづいちゃった♪」のデッカチャンとか)もいるようです。
詳しくは、下記の公式ホームページに店員紹介が載っているので見てみてください。
住所:京王新線幡ヶ谷駅徒歩3分
■せじけんBAR
スタッフ全員が芸人、アイドル、役者、歌手、おなべ、タレント!? 他の居酒屋では味わえない笑いと、リーズナブルな料金で美味しい料理の食べられる、 人気の「ずるずる処せじけん」が名古屋にオープン!! 「面白く」「美味しく」「楽しく」お酒を楽しめます♪ お酒の種類も豊富に、カラオケやゲームもあり、「せじけんバー」メンバー一同、お客様のお越しをお待ちしております。 (公式ホームページより) |
こちらも幡ヶ谷駅から80mほどのところにあるバーです。
幡ヶ谷だけでなく、名古屋にもオープンしているようです。
時間帯は21:00〜5:00までともちろん朝まで営業しています。
こちらのお店もHP紹介文にある通り、芸能関係者をアルバイトとして積極的に雇っているようですね。
住所:東京都渋谷区幡ヶ谷2-8-15 幡ヶ谷K3ビル 3F
【公式ホームページ】
■せじけんスタジオ
なんと飲食店の次はダンス教室まで展開しているようです。 スタジオの校長は、お笑いタレントのパーク・マンサーさん(V6「学校へ行こう」などで活躍した)が務めています。
「エンターテイメント」「ジャズ」「ダイエット&筋力トレーニング」「ヒップホップ」「ポッピング」「社交ダンス」などなど、豊富な講座を用意しているようです。
【公式ホームページ】
撤退した店舗も
中には、惜しまれながら撤退した店舗もあります。
■中華そば 醤和 せじけん
こちらはラーメン屋さん。居酒屋で飲んだあとのシメのラーメンとして展開していたようですが、現在は撤退しています。
■せじけん青茶屋
こちらは喫茶店。「千原せいじ」と「甘味処」というイメージはミスマッチだったのか、現在は閉店しています。
飲食店経営を始めた理由
千原せいじさんが飲食業を始めたきっかけは、ある日の後輩からのふとした相談でした。
「芸人たちのアルバイトがないんですよ」
売れない芸人は生活していくためにアルバイトが欠かせませんが、年々フリーターや非正規雇用が増加してきており、週4・5で入る”アルバイト専業”として雇われる人が重宝されるようになっているのだとか。
一方で芸人は、急なライブ出演やオーディションなどでバイトのシフトも不定期にならざるを得なかったりと、雇う側からしたら使いづらい存在。 そのため、芸人を雇ってくれるアルバイトが減ってきている……という相談でした。
するとその後輩芸人が、「芸人をアルバイトで雇って店員にすれば、上手くいくと思いませんか?」とせいじさんに提案したそう。
せいじさんもその場のノリで「金なら出すよ。でもそんないい物件ないやろ?」と返したところ、なんとその後輩はすでに物件も抑えていたようで、せいじさんは引くに引けず、その物件で居酒屋をオープンさせることになりました。
そして居酒屋が思いのほか上手くいきはじめると、今度は「バーとかやれば上手くいくと思いません?」という後輩も出てきて、しかもすでに物件は抑えてある、と。
というわけで、なにぶんアニキ気質なせいじさんは、後輩にのせられるようにして「せじけんバー」もオープンさせました。
すると今度は、バーの常連だったお客さんが、息子がダンス必修の中学に通うことになったからと、「ダンス教室もやってくれ」と頼まれてしまい……。
もちろん、せいじさんはダンスなんかやったこともないので「アホか」と返したそうですが、ちょうどその店でバーテンダーをしていたパーク・マンサーさんが、「僕、ダンスできますけど」と言い出して。
で、いつものように「でも物件ないだろ」と思っていたのに、ちょうどそのバーが入っていたビルの地下1階が空いていたそうで(笑)。
このように、幸か不幸か、偶然か必然かというくらい、あれよあれよと巡り合わせのように新規店舗を開拓するハメになっていったせいじさんなのでした。
しかし、当初の目的であった売れない芸人たちへの”雇用の創出”には大きな貢献しており、数多の後輩たちから慕われるその姿は、まさに会社の『社長』そのものです。
囲い込み戦略で幡ヶ谷に包囲網を張る
幡ヶ谷のごく近い範囲に居酒屋からバーからラーメン屋を展開していた千原せいじさん。
それは、お客の”囲い込み”を狙ったもので、一次会でまず居酒屋、そして二次会でバー、三次会でシメのラーメン、と一次会から三次会までお客を逃がさないための戦略でした。
現在はラーメン店は撤退していますが、幡ヶ谷近辺でのせじけんグループの存在感は同業他社を脅かすほどになっているそうです。
後輩芸人に200万の売上を盗まれたことも
飲食店の経営にはどうしても付いて回る問題ですが、千原せいじさんも例外ではなく、後輩の従業員に売上を盗まれていた経験があります。
盗まれた総額は200万。その時点で気づいて対処しないと、盗まれた分も売上に計上されて税金が発生してしまうので、実質的な存在額は200万以上になります。
この被害は千原せいじさん本人がテレビ番組で告白したことですが、その際に従業員に対してぶっちゃけた思いも吐露しています。
今やせいじさんのお店では芸人のみならずミュージシャンやダンサーも多く働いているそうなのですが、その中でも群を抜いて芸人が”クズ”なのだそうです。
以下、その点が書かれたライブドアニュースの記事を一部引用してみると、
千原は「1回売れかけたりとか、売れたとかがあるヤツはそこそこいい」とし、「1回も売れずに35歳を超している芸人はクズやね」と断言した。 千原いわく、従業員から「店を良くするための意見」を集うと、売れていない芸人は揃って「もっと時給を上げたらやる気を出してがんばります」と言うそうだ。
なかなか過激な発言ですが、何となく分からなくもないという……。
まとめ
曰く、後輩に”ハメられて”飲食店経営に乗り出したと語る千原せいじさん。 即座に行動に移せる資金力や、人材を速やかに揃える人脈もスゴいですが、意外としっかり経営維持できているところに千原せいじさんの商才を感じます。
多くの有名人が店を出しては1年かそこらで撤退していくのが常の世界で、せじけんは2010年から5年以上続けていますからね。ましてや事業拡大していくなんて、運や度胸だけで成せることではありません。
起業はあまり深く考えない”バカ”の方が上手くいったりする、という言われもありますが、ノリで最初のハードルを越えていってしまった千原せいじさんは、まさにこのタイプなのかもしれません。
【おまけ診断テスト】自分の「才能」に気づいていますか?
仕事ができるビジネスマンと出来ないビジネスマンの差は、意外と「自分の才能・資質を知っているかどうか」だけの差だったりします。
仕事ができる人ほど「自分が得意なこと」を仕事にし、仕事ができない人ほど「自分が好きなこと」を仕事にしようとします。
仕事が非常にできる2割の人間は、自分が得意なことを仕事にしている人。
仕事を普通にこなす6割の人間は、自分が得意なことを仕事にしていない人。
仕事ができない2割の人間は、自分が苦手なことを仕事にしている人。
「好きなこと」と「得意なこと」は違います。残酷なほど違います。一流と三流を分ける海より深い隔たりがあります。
世界最高のサッカー選手であるリオネル・メッシは、FW(フォワード)というゴール前20m四方のエリア内でのみ世界最高の選手でいられます。彼は誰よりもディフェンスをしません。なぜか? その仕事場以外では平凡な選手だからです。
つまり「仕事ができる人間」とは、「得意な場所で、得意な仕事をしている人」なのです。
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