30代までフリーターを続けた人の末路は悲惨だ。
この記事を読んでいる人はもしかすると今もフリーター生活を送っていて、「このままじゃ人生が詰む」という焦りと恐怖に毎晩震えながらも、かといってどう動けばいいのかも分からないし動く勇気もない。
まさに八方塞がりで詰み一歩手前、といった感じかもしれません。
そんな人たちをさらに煽るかのように、30代までフリーターを続けた人の人生が、その末路が、どれだけ悲惨なのかを現実的に考えたいと思います。
そして先に結論を言っておくと、現在まだ20代で目的もなくフリーターをしている人は、20代のうちに必ずフリーターを脱出しましょう。必ずです。いくらぬるま湯が心地よくても、バイト代で月50万稼げていようとも必ずです。
フリーター人生は、30歳からが地獄です・・・。
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フリーターの末路を描いた2ちゃんねるの有名コピペ
いきなり他からの引用で申し訳ないですが、フリーター人生の悲惨さを的確にまとめた2ちゃんねるの有名なコピペをご存知でしょうか?
フリーター人生がどのように詰んでいくか、まずはこれを読んだ方が早いです。
☆20代前半
Fラン大学卒業間近、まわりは正社員に就職出来た方が少なく、フリーターが多数というに環境に安心する
「不景気だから」「就職難だから」「これが普通だから」と自分に言い聞かせ納得する
フリーターもしくは派遣社員としてのスタートを「新社会人デビュー」「フレッシャーズ」と言い張る
零細企業で働いている高校時代の友人より収入が多く、少し天狗になる
就職先を聞かれると迷わずバイト先の親会社の企業名を答える
☆20代後半
正社員雇用に関心を持ち始めるが、転職活動など具体的な事は何もしない
月収はそこまで差はないが、友人たちのボーナスの話がとても気になる
「まだ20代だから」「男は30代が勝負」とまだ余裕があるように自己暗示をかけ続ける
クルマなどの大きな買い物をするとき、ローンが通りにくいと気付く
☆30代
バイト先が20代が多くなってきて居づらくなってくる
バイトから正社員登用を密かに期待していたのに、店長から「そろそろどこかに就職しないの?」と言われショックを受け退職する
重い腰をあげて正社員を目指して就職活動するが、「10年間職歴無し」とみなされどこも受からない
友人たちは次々と役職に付き、結婚したりマンション買ったりしはじめる。が、式や新居に招待されることは無い
30代にして年収で友人たちと150万近くの差がつき、人生に不安を感じる
☆40代
転職、結婚、安定した将来、すべてが幻となった事にはっきり気付く
同じフリーター生活だった大学時代の友人たちが就職したり家業を継いだりという話を聞き、羨望と嫉妬と筋違いの怨恨の感情が芽生える
仕事の選択肢は夜勤と重労働ばかりの日雇い派遣労働しか残されておらず、それすら体力のある20代・30代に横取りされる
☆50代
もはや、人生のすべてを諦めた。日々を生きてゆくことが精一杯である
友人たちは子供が成人して一安心。老後の事が真剣に不安になってきた
高齢の為、派遣屋から仕事が来なくなってきた。やむなく遠方まで行く
☆60代
いざ路上へ・・・さらば人生
大事な部分は赤くしておきました。
以上を読んだ上で、コピぺの彼の人生が「詰み」になった一手はどこだったと思いますか?
私は20代の下記部分、
「まだ20代だから」「男は30代が勝負」とまだ余裕があるように自己暗示をかけ続ける
ここが、彼の人生を詰んだ決定打だったと思います。
周りを見渡してみてください。
「フリーターで十分稼げるし!」
「このご時世で正社員になるメリットってなに?w」
などと余裕の発言をしているのは、決まって”まだ20代のフリーター”です。
では、30代40代の中年フリーターで「フリーターいいよ!フリーターでも全然大丈夫だよ!」と前向きに発言している人がいるでしょうか? 私は見たことがありません。
なぜか?
フリーター人生の「キツさ」は、30歳を超えてからが本番だからです。
20代フリーターの余裕は、20代のうちは”まだ”、フリーターと正社員でそこまで差が開かないことで生まれる
20代のうちは、まだフリーターと正社員でそこまで差がつきません。年収然り、生活レベル然り。これが、20代フリーターの余裕を生み出し、ダラダラとフリーターを続けてしまう要因です。
20代のフリーターは、自分と同年代の正社員組の平均年収を異常なほど気にします。25歳正社員の中央値を取れば手取りベースで月20万程度の人も多く、その程度なら「フリーターの方が稼げる」というケースもあるでしょう。
それを確かめると20代フリーターは、
「ほら、正社員つったって自分と給料ほとんど変わらないじゃん。むしろブラック企業で朝から晩まで働いて同じ程度の給料ならフリーターの方がマシじゃね? ほんと社畜乙ですわ」
という謎のマウンティング思考が働きます。
フリーターはその潜在的な負い目から、自分を正当化するため、ひいては自尊心を守るためにプライドがどんどん肥大化します。
- フリーターも正社員も給料はそこまで変わらないしね
- むしろ楽に働ける分、フリーターの方が良くね?
- ブラック企業で社畜とか何が楽しいんだ? 俺は嫌だね。
- 男は30代からだから
全て、自分がフリーターであることを正当化するための自己暗示です。
20代のうちはこの自己暗示でなんとか耐えていけます。まだ、同世代の正社員組と「目に見えるほど」の格差が出ないからです。
まだ、20代のうちは。
そう、現実的には正社員とフリーターの差が決定的になってくるのは30歳を超えてからです。
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年収に社会的地位……30歳以降の正社員とフリーターの格差は絶望的に開く
30歳を超えてくると、正社員とフリーターでどれほど人生の差が出てくるのか?
- 年収の格差
- 社会的地位の格差
の両輪を具体的に考えてみましょう。
フリーターと正社員の平均年収差は30歳時点で2倍以上
厚労省の統計だと、フリーター含む非正規雇用者の70%以上は年収200万円以下です。
仮に時給1000円 × 1日8時間 × 月22日で計算すると月給176000円/年収210万円ほどなので、地方は時給が低いことも加味して専業フリーターの平均年収は180万〜200万と仮定しましょう。
問題は、正社員の平均年収です。
よく「サラリーマンの平均年収は400万円」と言われたりしますね。多くの人が勘違いしていますが、「サラリーマンの平均年収」には派遣や契約社員の「非正規」も含まれているので、”正社員のみ”の平均年収ではありません。
では、”正社員のみ”の平均収入がどのくらいか?
国税局の「民間給与の実態調査結果(平成29年度)」によると以下の通り。
雇用形態別の平均年収
- 正社員(全体):493万7000円
- 正社員(男):547万5000円
- 正社員(女):376万6000円
- 非正規社員(全体):175万1000円
- 非正規社員(男):229万4000円
- 非正規社員(女):150万8000円
これが正社員と非正規(フリーター含む)の「本当の収入格差」です。
さらに、この記事の読者である20代〜30代前半世代に絞ってみると、厚労省の賃金構造基本調査(平成29年度)を参考に年代別の賃金が以下の通り。
▼正社員の平均賃金(月給)▼
男性正社員の平均賃金 | 女性正社員の平均賃金 | |
20〜24歳 | 212,900円 | 206,300円 |
25〜29歳 | 252,000円 | 232,500円 |
30〜34歳 | 294,600円 | 252,700円 |
男性正社員だと30歳で月の平均賃金が30万くらい。それなりに大手企業だとここにボーナス4ヶ月分やら残業代やらが上乗せされてくるので、「平均賃金 × 15〜16ヶ月分=年収」で計算すると、
上場企業クラスの男性正社員で30歳年収500万円弱というのが目安となります。実際に私の周囲の正社員を見てもこの水準は大体あってる感覚です。中小ならボーナスも低いので100万ダウンで年収400万前後という感じでしょうか。
いずれにせよ、平均年収200万のフリーターとは30歳時点ですでに2倍を超える年収格差が生まれます。
さらに厳しい現実があります。
正社員は年次が上がるごとに年収も右肩上がりで増えますが(ピークは50代)、フリーターはいくら年を重ねても年収が上がることがありません。どころか肉体労働は次第にキツくなり雇ってくれるバイト先も限られてきて、中高年になるほどバイト収入が下がる可能性すらあります。
つまり、年を取るほどフリーターと正社員の年収格差は広がり続けます。
それが分かりやすいグラフ↓
正社員と非正規の賃金が近いのは20代まで。30歳を超えてからは格差がどんどん広がっていくのが分かります。
正社員のピークとされる50歳〜54歳で男性平均年収は実に650万ほど。フリーターが体が壊れるまで働いても正社員の半分も稼げなくなります。
そして最終的に、フリーターと正社員の生涯賃金(一生で稼ぐお金)は3倍以上の差に・・・。
生涯賃金の比較
- 正社員(全体):約2億円弱
- 大卒正社員:約2億5000万
- 社員1000人以上の大企業正社員:約3億円強
- フリーター:約6000万円
※いずれもあくまで平均値。
フリーターと正社員で、人生3回分もの差が出るわけです。
余裕をこいて20代をフリーターで居続けた「ツケ」は、その後30代〜50代にかけて取り返しのつかない格差となって返ってくるのが数字としてわかったと思います。
フリーターと正社員、社会的地位や家族など生活レベルの差も残酷になる
30代で差がつくのは何も年収だけではありません。それに応じた社会的地位、家族の有無、生活レベル、総じて「人生レベル」にも大きな差がつきます。
正社員の場合、30代半ばにもなると次第に役職が付き始めます。給料が大きく伸びるのはこのためですね。当然年収も社会的地位も上がり、結婚する人が増えてきます。
盤石な経済力とパートナーを得て結婚し、20代を過ごした安いアパートを離れ、ファミリータイプのマンションに引っ越して家族と暮らし始めます。正社員であればローンも組みやすいので、マイホームを購入する人も出てきますよね。
ほどなくして子供も生まれて、幸せがまた一つ増えるでしょう。
それに対して、30代のフリーターはどうでしょうか?
結論から言うと、何も変わりません。
住む家も20代と同じ安いアパートのまま、時給だって良くて100円上がる程度です。結婚はおろか、恋人を見つけることさえ難しくなるでしょう。
むしろ「30代フリーター」の負い目はどんどん重くなり、周囲のバイト仲間はみんな一回りも年下になっています。気を遣われ、内心でバカにされている不安に怯えながら、次第にバイトに居づらくなるでしょう。
かといって、30代から正社員の道を探そうにも困難です。
私の友人(32歳フリーター)が今まさにそんな状況なのですが、居づらくなった大手チェーンの居酒屋バイトを最近辞め、現在は日雇いに近いイベント設営のバイトをしています。毎回人間が変わる仕事なので、そっちの方が気が楽なんだとか。
20代後半を過ごした家賃6万8千円の離れ、築40年以上の家賃6万のアパートに引っ越して1万円を切り詰める生活を送っています。恋人ができるはずもなく、休日に会う友人も年々減っていきました。
この生活は、よほど大きな転機がない限りはこの先10年経っても今より良くなることはありません。それどころか年を追うごとに格差と孤独がより一層重くなり、現実的にシミュレーションすると一生フリーターの場合、老後破産からの生活保護になる可能性が高いです。
出口が開いている20代のうちにフリーターを脱出したい
20代ではまだそこまで差がないからといって安心してフリーターを続けていると、30歳を超えた時点で詰んでいきます。
フリーター人生の悲惨な末路を回避するためには、20代のうちにフリーター脱出するのがラストチャンスだと思った方が良い。絶対に。30歳を超えたらキツいです。
理屈で言えば、28歳と31歳なんてヒトとしては何も違いません。でもこれはもう「高卒より大卒だよね」と同じくらい社会の常識として浸透してしまっている”見えない壁”なんです。
20代のフリーターであれば、「20代フリーター専門の就職エージェント」があります。20代フリーターならまだ正社員になれる土壌があるからこそ、そこにこうした就職支援ビジネスが立ち上がっているわけですね。
公式HP ハタラクティブ
例えば上記は20代フリーター向け就職支援サービスの最大手「 ハタラクティブ 」ですが、利用者のほとんどが20代かつ、半数以上が正社員経験なし。それでも1000件を超える未経験OK求人を揃えているので、20代ならフリーターからの脱出先はまだいくらでも残っています。
JAICを含め、ほとんどのフリーター専門エージェントは「29歳以下のフリーター」が対象です。その意味でも「20代のうちに」なのです
「就職活動なんてどう動いていいか分からない……」というフリーターは、ブラック求人やから求人の多いハローワークではなく、こうしたフリーター支援サービスの力を借りること。
ハタラクティブ のような就職支援サービス・エージェントは無料で利用できるので、まだ20代のうちに相談して1年でも1ヶ月でも早くフリーターから脱出しましょう。
今後の人生プランは、一度どこかの正社員になってからゆっくり考えればいい。正社員レールにさえ乗ってしまえば、正社員の間のレール乗り換えはいくらでもできますから。
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まとめ
特別な目的もなく、ただダラダラと30代までフリーターを続けた人の末路は悲惨です。
もちろん全員が全員ではありませんが、「全員がそうなわけじゃないだろ」と例のごとく余裕ぶってマウンティングしているタイプのフリーターの末路は確実に悲惨です。
その多くがこの先の人生で今より良くなることはなく、尻すぼみになっていきます。年収も、生活も、友人の数も、人付き合いも。
20代という期間はその1年1年が数千万、数億円くらいの価値があると思います。今20代フリーターの人は、1年間フリーターを続けるごとにどれだけの財産を失っていることか。
今日が人生で一番若い日です。
フリーターを脱出したいと考えているならば、1年でも1日でも若い今がラストチャンスです。
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