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夜も眠れないほど劣等感に悩むフリーターに伝えたいこと

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フリーターをそれなりに続けていると、ある時期を境に猛烈な劣等感が押し寄せてくる。それはアルバイト中のふとした瞬間だったり、あるいは街中でスーツ姿の正社員とすれ違う時だったり、あるいは夜ベッドで寝ようとする時に襲いかかってくる。

「夜になると、不安に潰されそうになって眠れなくなる」

フリーターの知人からよく聞かされる話だ。

接客のアルバイトをしているとどうしても「同級生たちは今こうしている間も正社員としてキャリアを積んでいるのに、自分はこんなところで一体なにをしているんだろう……」と虚しくなる。

もしや正社員になった同級生や知人がバイト先に客として来るんじゃないかと考えると気が気がではなくなる。バイト姿を見られるなんて恥ずかしすぎて死ねる。

同級生との飲み会でも、友人たちが給料アップやボーナスの話をしているのに入っていけない。大きな取引や海外出張を語りながら着々と大きくなっていく友人たちを見ると、毎日毎日地味で成長のないアルバイト生活を送っている自分が劣等感で死にそうになる……。

とくに20代から30歳前後のフリーターであれば、誰でもこのような不安に悩まされているのではないだろうか。

同情するのは簡単だが、この記事で書きたいのは「打開策」だ。この苦しい劣等感や不安をなんとか解消したい……。そんなフリーターの人へ僭越ながらアドバイスを書いていく。

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劣等感を解消する方法は2つしかない

正社員として働く友人たちに劣等感を感じている、つまり他の人とどうしても比較してしまう性分は何もおかしいことではない。むしろ人間社会である以上、比較や競争の中で生きるのは当たり前だ。

チープな自己啓発本では「自分は自分、他人と比較しても意味ないよ!」などとペラペラな薄い名言が語られるが、人間はそんな単純な生き物にはできていない。

比較してしまう自分に罪悪感を持つことはない。比較して当たり前だし、ときに妬んだり嫉妬したり劣等感を持ってしまう方がよほど人間らしい。

ここでは自己啓発本のような耳障りの良い「キレイごと」ではなく、具体的かつ現実的な解決策を考えてみよう。

フリーターの持つ劣等感を解消する方法は、基本的には2つしかない。

  • 周囲と同等の地位になる(社会的身分や肩書き)
  • 周囲と同等以上の生活レベルを得る(金や生活水準)

この2つだけだ。

中には自分の価値観を持ち、他者と比べず自分なりの幸せや人生を選べる人もいるだろうが、そんな人は少数派だ。繰り返すが、大多数の人は「みんなに負けたくない」という欲求が根元にある。それはごく正常な人間の心だし、だからこそ人は頑張れる。

とにもかくにも、劣等感を解消するには「フリーターから脱出すること」が前提条件になる。当たり前だが、どんなに悩んでもフリーターでいる以上は劣等感から逃げられない。まずはこれを理解することが大切だ。

⇒フリーターを脱出したい!今踏み出せる具体的な脱出方法3つ

 

待った!専門学校や資格勉強に逃げるのは悪手になる可能性が高い

フリーター生活が行き詰まってくると脱出の策として、

  • 専門学校(あるいは大学)に入ってから就職
  • 資格をとって就職

というコースを考え始める人が多い。

しかし、多くの場合このコースは失敗する。なぜなら無駄に年をとるだけで終わることが多いからだ。

中途採用の就職において、能力(実績)の次に価値が大きいのは「若さ」だ。はっきり言って「若い」というだけで資格や学歴よりよっぽど武器になる。なぜなら、若ければ若いほど即戦力スキルよりもポテンシャル(潜在能力や将来性)を評価してもらえるからだ。

つまり、専門学校や資格勉強で1年〜2年を使うなら、1歳2歳でも若いうちに就職活動した方が内定が取れる確率は高くなる。とくに20代の1年には莫大な価値がある。これを中途半端な専門学校や資格勉強で捨てるのはあまりにもったいない。

具体的なメリットデメリットで説明しよう。

専門学校に通うメリット・デメリット

専門学校に通うメリットは、

  1. 何かスキルを身につける
  2. 就職の際の学校のサポート(人脈・コネ)

対してデメリットと言えば、

  1. 学費がそれなりにかかる
  2. 1年〜3年程度の年数を費やす
  3. 専門卒のフリーターや非正規職が多い

こんなところだろう。

それなりの知名度と業界内でのパワーを持つ専門学校であれば、学費が年間100万近くかかるところも多い。それでも卒業後にフリーターや非正規になる生徒が非常に多いことを考えると、やはり支払うコスト(時間やお金)に対して得られるメリットはかなり薄い

私も過去に企業の採用担当をしていたことがあるので正直に言ってしまうが、とくに大卒が多い企業では「専門学校卒」に対して「大学に行けなかった人」のような”下のイメージ”を持っている人が結構いる。もっと言うと「専門卒って高卒と変わらんだろう」と考える人事も正直多い。

企業から見れば、1年や2年学校で学んだスキルなんて素人に毛が生えたようなものだ。ましてや実務経験がないスキルにそこまでアドバンテージはない。それならもっと若い大卒を採用してゼロから教育した方がいいと考える人事もいる。

繰り返すが、就職では毛の生えた程度のスキルより「若さ」の方がずっと価値があるのだ。それなら若いうちに無難に正社員に就職しておき、独学でスキルを磨いて理想の転職を狙った方がいいだろう。

専門学校にもピンキリあるので全てとは言わないが、実態はかなりヒドいところも多い。とくに地方の専門学校はフリーター予備軍の巣窟となっている(「就職したくないから専門きました」みたいな高卒が多いから当たり前だ)。

聞いた話だと、あるデザイン系の専門学校ではいざ就職活動という頃になるとハローワークやリクナビに登録させられるそうだ。学校側としては見た目の「就職率」をあげたいために、ブラックだろうと非正規社員だろうと容赦なく押し込みたがる。それならフリーター就活と同レベルだし、金と時間払って専門学校に通った意味がまるでない。

繰り返すが、全ての専門学校とは言わない。が、入学前に抱いていた期待とは大きく外れる結果に終わることが多いのは紛れもない事実だ。これは確率の問題。貴重なお金と時間をかけるには、専門学校は「勝率」が低すぎる。

※ただし美容師や医療関係など、専門資格がないと仕事自体ができない系の職種は例外である。

資格勉強に励むメリット・デメリット

フリーターのままじゃ就職できる気がしないから、せめて何か資格を取ろうと勉強を始める人もいる。簿記を始めたりTOEICを勉強したりするのは定番だろう。

しかしこのケースも、往々にして勉強に使った時間の損失の方がはるかに大きくなる場合がほとんどだ。

まず、就職に苦しんでいる人ほど「資格」というものに夢を見すぎている節がある。新卒採用ならまだしも、中途採用で資格の有無は驚くほど評価されないのが現実だ。

資格というものは本来、実務経験をバックアップするために取るもので、実務経験を伴わない資格所持になんら意味がない。どころか採用担当によっては資格だけ持っている人を「資格マニア」としてイメージダウンする場合もある。

相当高度な資格でない限り(TOEICなら900点以上は欲しい)、大したアピール材料にはならない。資格に費やす時間があるのなら、1年でも若いうちに就職活動を始めた方がいいだろう。

⇒転職で資格なしはダメ?資格が有利なんて幻想を抱いている方がNGな理由

※ただし建築や美容師や看護師など、業務上必須は資格は例外である。

結局、就職を先延ばしにしたいだけ

つまりそういうことだ。専門学校に通うにしろ資格勉強に励むにしろ、その動機の根底には、

(まだ就職したくない。今すぐに就職活動するのは怖い。もっとスキルをつけてからにしよう……)

という先延ばし、すなわち「逃げ」の感情が含まれている。

今までを思い返して欲しい。

  • 「ひとまず食ってけるしまだフリーターでいいか」
  • 「まだ若いし、今すぐ就職する必要もないよな」
  • 「もっとやりたい仕事を探してからでないと」

など、何かと理由をつけて就活を先延ばしにしてきた結果が今の状況ではないだろうか?

結局のところ、その先延ばしにするクセ、「逃げ」の精神を破らないとフリーターはいつまでも続くし、劣等感からは逃れられない。

どうせいつかは就職活動をする。
なら、いつだって今この瞬間から動くのが最善だ。

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劣等感の解消法1:就職する

フリーターの劣等感を解消する方法は、

  • 周囲と同等の地位になる(社会的身分)
  • 周囲と同等以上の生活レベルを得る(金や生活水準)

根本的にはこの2つしかないと言った。

このうち「周囲と同等の地位になる」方法は、当然だが就職である。最もシンプルで単純明快な方法だろう。

正社員になるか、あるいは公務員もある(公務員は試験勉強に年月=若さを捨てるリスクが大きいのであまりオススメできないが)。ひとまず、友人たちと同等の社会的身分や肩書きを手に入れればフリーターの劣等感からは解放されるだろう。

もちろん正社員の中でも中小/大手といった劣等感はあるが、それでもフリーターの劣等感に比べれば断然マシだ。なぜなら正社員であれば転職でいくらでもステップアップすることが可能だからである。少なくとも不安に押しつぶされて夜も眠れなくて枕を濡らすほどの劣等感や恐怖ではないから安心して欲しい。

フリーターの正社員就職については他の記事でも何度も書いているが、20代の若さがあれば余裕で就職は可能である。贅沢に職を選ぼうとすれば道は狭まるが、ひとまず正社員になれないなんてことは100%ないので安心して欲しい。

就活についてだが、ひとまずハローワークはやめること。あそこはブラック求人の温床だし、相談員の人たちは期間契約のおじさんなので中身は非正規の素人でしかない。とてもじゃないが就職相談なんてできるわけがない。

⇒転職エージェント・転職サイトとハローワークの違い。どっちを利用すべきかは明白。

20代なら民間のフリーター就職エージェントがあるので、必ず転職のプロコンサルタントに相談しよう。

ハローワークと同じく利用は無料だ。関東圏の人なら最大手の「 ハタラクティブ 」、それ以外の地域の人なら「 ジェイック 」に相談してみるといいだろう。

参考記事20代は急げ!大卒で社会人経験なしの既卒フリーターが就職する方法

 

劣等感の解消法2:正社員以上に稼ぐか、物価の安い国に移住する

フリーターの劣等感を解消するもう一つの方法が、「周囲と同等以上の生活レベルを得る」である。社会的な身分や肩書きはともかく、生活レベルの格差を解消する方法だ。

これには具体的な方法が2つある

  1. 起業して正社員以上に稼ぐ
  2. 物価の安い国に移住して、フリーターの賃金でも日本の正社員と同等以上の暮らしをする

それぞれ説明しよう。

起業して正社員以上に稼ぐ

基本的に、人の不安や劣等感のほとんどはお金を持つことで解消できる。正社員でもなくとも、正社員以上に大金を稼いでいれば劣等感を持つことは少ない。それほど金のパワーは偉大だ。

起業といっても「会社を起こして従業員を雇って〜」みたいな従来の起業ではなく(それでもいいけど)、一人または少数で小さくスモール起業するコースが現実的だ。起業というと大げさなので「個人事業主・フリーランス」といってもいい。

今の時代、ネットの発達によって一人で始められるスモールビジネスが非常に増えている。もはや「独立起業」は一部の優秀な人がするものではなく、フリーターでも主婦でも誰でもできるようになっている。

アイディアと行動力次第で、月50〜100万円以上を稼ぐ個人がうじゃうじゃいる。個人がこれほど稼ぎやすくなった時代はまさに革命と言えるだろう。

ただし、プチ起業・独立するにしてもまずは「副業」として小さく始めるのがベストだ。1日の半分はアルバイトして一定収入を得ながら、空いた時間で副業を始める。コツコツ続けて副業収入だけで食えるようになったらアルバイトを辞め、「本業」として独立起業する流れだ。

(とはいえ、私は正社員+副業が最強だと思っているので、やはりフリーターは一度就職することを勧めるが)

「副業と言っても何していいかわからない。教えて」

なんて思ってしまったあなたはいつまで経っても底辺から抜け出せない。他人から答えを示してもらうのではなく、自分で調べて自分で判断して自分で行動しよう。ネットで副業とググればいくらでも情報は出てくる。

これからの時代、自分の頭で考えて行動できない人は一生単純作業を与えられる運命だし、それすらいずれロボットに奪われて仕事をなくしフリーターから生活保護になるのがオチだ。

 

ちなみに、独立起業コースはサラリーマン以上に稼ぐ必要がある。独立起業と正社員での安定感・社会保険・年金の差をプラマイゼロにするには、サラリーマンの2倍稼いでも足りないくらいである。生半可な覚悟では到底難しい道だ。人間性的に起業には向いていない人もいる。

⇒独立起業してはいけない、経営者に向いてない人のたった1つの特徴

 

私としてはやはり、多少給料が安くても時間の取れる会社に正社員の椅子を確保し、その上で副業としてプラスαの収入を狙うのがベストだと思う。

まぁとにもかくにも、今すでにフリーターであれば正社員就職を目指すにしろ諦めるにしろ、副業(プチ起業)を始めるのは絶対のメリットがあるのでオススメする。むしろデメリットがない。それは下記記事でも書いている。

⇒一度人生のレールを外れた人ほど今すぐ副業をすべき理由

 

物価の安い国に移住する(海外就職)

もう一つ、最近珍しくなくなってきたコースが「海外移住(海外就職)」である。物価の安い国に移住すれば、日本のフリーター並みの給料でも十分豊かに暮らすことができるのだ。

「より稼ぐ」のではなく、「同じお金でより良い暮らしができる場所に移る」という新手の方法である。

人気のテレビ番組「ボンビーガール」ではよく、日本で貧乏生活を送っていた若者が海外に移住して人生を変えるという企画を取り上げている。この人気番組の影響もあり海外移住を増やす若者が増えているそうだ。

同番組でもとくに人気なのが、タイ移住だ。

まずタイは物価が安い。生活水準は日本の3分の1程度だそうだ。ボンビーガールでは日本から移住した20代女性が月15万円程度の収入で、まるでホテルのような家に住んでいる様子が放送されていた。タイで月15万を稼げれば日本でいう月収40〜45万レベルに相当するという。

そして、タイには日本企業の職場が多数ある。代表的なのが大企業のコールセンターやホテルの日本人向け案内だ。もちろん仕事はほとんど日本語なので支障はない。件の移住したボンビーガールも英語やタイ語はほとんど喋れないと言っていた。

他にも、日本語教師や日本人観光客向けのインストラクターなど月10〜月20万円くらいの仕事は多くある。これくらいの月収でも下手すれば友人たち正社員よりずっと自由で余裕のある暮らしができるだろう。

何より海外移住そのもので人生のリフレッシュ感があり、日本社会の格差による劣等感を忘れることができるかもしれない。いかに自分が日本という小さい国の中だけで悩んでいたのかを実感し、視野を広げることもできるだろう。

ただし、海外生活は人による相性が大きい。馴染める人にはすぐに溶け込んで新生活を謳歌できるが、馴染めない人はすぐに脱落して帰国するだろう。現地人の気質もそうだし、サービスの質、食事の合う合わないもある。

(ちなみに私も途上国は(住むには)ダメなタイプだ。海外に行くたびに日本のきめ細やかなサービスの素晴らしさを再確認してしまう)

とはいえ、ボンビーガールのように日本ではフリーターや非正規で貧乏生活していた人間が、ちょっとした勇気と行動力で海外へ行き人生を変えている例は多くある。海外移住もぜひ1つのコースとして参考にして欲しい。

まとめ

フリーターの劣等感は、フリーターでいる以上は逃れられない。とにかく1年でも若いうちにフリーターから脱出することが先決だ。

幸い今の時代は多くの企業が若手の人材不足に悩んでいてフリーター就職の追い風になっているし、スモール起業や海外移住などを目指すにしても10年前にはなかった方法や道がどんどん生まれている。

絶望することはない。道はたくさんある。

だが、1年歳をとるごとに道幅は狭まっていくことを忘れずに。ゆっくり考えている時間はなく、動くならいつだって「今」が最善だ。

(とくにフリーターは30歳の壁を超えると非常に厳しくなる)

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