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一生フリーターで生きていけるのか?老後破産や生活保護をリアルに考える。

投稿日:2017年7月24日 更新日:

現在フリーターの人は、この記事を読みながら自分の老後までの一生のことをリアルに考えてみてほしい。読み終えたころには、いかにフリーターの将来が絶望的かがわかるはずだ。

結婚やマイホーム、その他暮らしの贅沢を除外すれば、フリーターの収入でも物理的に生活していけないことはない。毎月1万円を切り詰めながら細く生きていくことはできる。

問題は、老後を迎えてからだ。

高齢になるほど受け入れてもらえるバイト数が極端に減るだけではなく、長く酷使した身体がガタを起こすようになる。バイト代が途絶えれば最後の頼みの綱は年金になるわけだが、フリーターが受け取る国民年金はとてもじゃないが生活していける額ではない。

結局最後に待っているのは、老後破産、そして生活保護だ。

今フリーターの人は、こんな将来に向かって今日も一歩ずつ歩いている。

一生フリーターで生きていけるのか?」と聞かれれば、現実はかなり厳しいと言わざるを得ない。その現実をよりリアルに想像するために、この記事では具体的な数字を上げながらフリーターの一生をシミュレーションしてみたい。

※なお、フリーターとして生きていけるかは親の援助や実家の有無などで大きく変わるが、この記事では独身一人暮らしを想定して書いていく。

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フリーターと正社員の生涯賃金の差

https://matome.naver.jp/odai/2141023436482934001

まずは最も重要な生涯賃金を比較してみる。言うまでもないが「生涯通して稼ぐ金額」だ。正社員とフリーターで、生涯賃金はおおよそ下記のようになる。

  • 正社員(全体):約2億円弱
  • 大卒正社員:約2億5000万
  • 社員1000人以上の大企業正社員:約3億円強
  • フリーター:約6000〜8000万円

※いずれもあくまで平均値。

ご覧の通り、正社員とフリーターではもはや桁が違う。フリーターと正社員では約3倍、人生3回分の収入の差があるのだ。

さらにこの数字に加えて、正社員には毎月の住宅手当や家族手当、通勤手当など各種様々な手当を始め、退職金などの制度もある。しかしフリーターには基本的にそのどれもがない。

シンプルに、人生で手にできるお金の量において、正社員とフリーターでは絶望的な差があることが分かったと思う。

フリーターの生涯年収8000万でどこまで生きていけるだろうか?

税金やらでざっくり2割を引いて手取り6400万。独り贅沢せずに年間200万で生きていくとしたら33年分の生活資金になる。大卒(22歳)から一生フリーターとして生きれば55歳で金が途絶える計算だ。

60歳を超えてからの老後の貯金はないに等しい。

老後の生活に必要なお金(老後貯金)

一般的な老後貯金のモデルケース

一般論では、

  • 老後生活に必要なお金は約7000〜8000万
  • 内、老後貯金として3000万円

という数字がよく言われている。一般的な夫婦をモデルケースにして老後25年〜30年を生きる場合だ。

老後に必要な金額(8000万)

=年金5000万+貯蓄3000万

あくまでざっくりとした計算だ。

老後に必要な8000万という数字は、夫婦二人で月20〜25万支出(年間240万〜300万)の生活を続け、介護費用(500万と仮定)や時々の交際費を加味したケースの目安である。

これは”特別な病気などをせず”に健康体で平均的な生活を想定したモデルケースであり、老後に趣味や旅行など余裕のある暮らしをしたいならもっと多額が必要になる。

生涯フリーターの老後貯金モデルケース

さて、フリーターとして生き続けた場合を考えてみよう。

フリーターは結婚が厳しいので、やはり独り身が多い。独身一人暮らしとなると、住む場所にもよるが最低限人並みな暮らしをするのに月15万は欲しいだろう。年間で180万になる。

介護や病気などの事情は一切無視したとしても、老後25年生きるとして4500万の生活費が必要だ。

60代を超えてアルバイトで月15万を稼ぐのは到底厳しいので、やはり年金に頼るしかない。しかしフリーターが受け取れる国民年金の平均月額支給額は約5万円程度しかない。

毎月10万円が不足するとして、年間120万の不足。老後25年計算だと約3000万が不足する。

国民年金を受け取ってもなお、老後を生きるのに3000万の現金が必要になるのだ。

老後までにバイトで3000万貯金するか?
または、60歳を超えてから死ぬまでバイトで3000万(月10万/25年)を稼ぐか?

なるほど、絶望的である。

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理解されていない年金について 〜厚生年金と国民年金

ここで、意外ときちんと理解している人が少ない年金について簡単におさらいをしておく。フリーターは年金知識が乏しい人が多いので、最低限のことは知っておきたい。

年金の種類

一般的に年金には「国民年金」と「厚生年金」という区別がある。フリーターは国民年金を毎月払い、会社員や公務員は厚生年金が毎月の給料から自動で引かれている。

※公務員は以前まで「共済年金」という区別だったが、現在は厚生年金に統合された。

国民年金は「基礎年金」と言われる通り、基本的に全ての人がもらえる年金だ。フリーターが国民年金しかもらえないのに対し、会社員や公務員はこの国民年金+厚生年金が受け取れる。

図のように、年金の仕組みは「2階建て」と表現される。

繰り返すが、フリーターが受け取れるのはベース部分の国民年金のみだ。会社員や公務員が受け取れる年金とは、総支給額に天と地の差が出る。

国民年金と厚生年金の平均受給額

国民年金(フリーター)と厚生年金(正社員や公務員)で、年金受給額にどのくらいの差があるのか?

少し古いデータだが、平成21年度〜25年度の実績データは次の通り。

引用:https://allabout.co.jp/gm/gc/12085/

国民年金の()の数字は、厚生年金受給の権利を持たない人、つまりずっとフリーターや自営業だった人の数字だ。

厚生年金組が毎月15万(国民6万+厚生9万の上乗せ)近く支給されるのに比べ、国民年金のみ組はたった5万弱しか支給されない。ここでも生涯賃金と同じく約3倍もの開きがあることが分かる。

  • 厚生年金組(会社員や公務員):毎月15万円程度
  • 国民年金組(フリーターや自営業):毎月5万円程度

※実際はこの年金にも税金がかかるので、手取りはさらに減る。

国民年金は本来、40年間のあいだ満額を納付し続ければ年間約80万円受け取ることができる。最高で月6.5万円ほどの受給になるわけだ。

しかし実績として、上記データの通り平均受給額が5万弱しかない。これは、フリーターや自営業者で年金を(満額)払ってこなかった人が多いということに他ならない。

2017年度の国民年金の納付率は65%との厚労省の発表があったが、これは学生や納付免除を受けている人を除外した割合であって、被保険者全体を対象にすると実情は40%ほどしか払っていないとも言われている。2014年度のデータでも学生や猶予期間を除いた納付率63%に対して、実質的な全体納付率は40%で横ばいであった。

(参考:国民年金納付率63%に改善 14年度、実質は40%で横ばい

約半数の人が国民年金を払っていない。

この原因は、毎月1万5千円ほどの出費がキツすぎて払えないという人もいるかもしれないが、そもそも年金を甘く見ている人も多い。払えないことはないけど、もったいないから払いたくないという層だ。

「どうせ年金なんて将来なくなりそうだし、今払うだけ損じゃん。なら払わないよ」

こう開き直っている人には残念だが、将来的に年金が破綻する可能性というのは限りなくゼロに近い。

年金は破綻しない

支給額の変動はあれど、年金というシステムが破綻する可能性は限りなく低い。テレビで人気の池上彰は教育番組において「年金が破綻するときは、日本という国が破綻するときです(=つまり破綻はしません)」と言っていた。

もし年金が破綻するようなことがあれば、国民の国家への信頼が崩れ、財政そのものが破綻しかねない。財政が破綻すれば日本円の価値が地に堕ち、つまり世界的に日本の信用が地に堕ちてしまうので諸外国から相手にされなくなるだろう。

そのため、年金は破綻しないというより、政府が意地でも”破綻させない”のだ。破綻しそうになったら、他からいかなる手段で金をかき集めてでも維持させる。国の信用に関わる問題なので絶対に破綻させないのだ。

なので、「年金なんてどうせ将来もらえない(破綻している)から、払っても払わなくても同じ」という浅はかな考えでいると、老後になって詰む可能性が高い。自業自得だ。

行く着く先は老後破産か生活保護か

話を戻そう。フリーターを続けた先、老後の余生は質素に月15万で細く暮らしていくとしても、国民年金は平均5万程度しか受給できないのでとてもじゃないが金が足りなくなる。

月5万しか収入がなければ家を借りて暮らすこともできずにホームレスになる可能性も高い。

バイト代で多少補おうとしても、還暦を超えた身体じゃできる仕事も限られてくるし、年齢が年齢なので採用してもらえる仕事も激減する。うまくして時給800円のバイトにつけたとしても、月10万円の不足分を補うには1日7時間労働で1ヶ月18日間勤務を死ぬまで続ける必要がある。とてもじゃないが現実的ではない。

そうして生活していけないとなると、行き着く先は「老後破産」「生活保護」といった道しかない。

以前にNHKスペシャルで「老後破産の現実」が放送されていたが、独身高齢者の貧困は言いようのない悲惨さに包まれていた。正直「あーなりたくない」という気持ちでいっぱいだった。

放送内容によると、独り暮らしの高齢者は全国600万人に及び、その半数300万人が生活保護水準以下の年金収入しかないそうだ。しかし、そのうち実際に生活保護を受けている人は70万人に留まるという。

残りの230万人はお金がないせいで満足な医療や介護も受けられず、孤独のうちに亡くなってしまう人も多い。「安楽死させてくれ」なんて声を聞くと、見てるこっちも本当に胸が締め付けられる思いになる。

しかし、一生フリーターで生きていこうと思っているなら、こんな苦しい未来が待っている可能性が高い

冒頭でも言った通り、「一生フリーターで生きていけるのか?」と聞かれれば、現実はかなり厳しいと言わざるを得ないのだ。

可能ならば、悪いことは言わないから今すぐにリカバリーを図ることをおすすめする。

参考記事フリーターを脱出したい!今踏み出せる具体的な脱出方法3つ

まとめ

30歳フリーターの悲惨な末路。20代でなぜバイト人生を続けてしまうのか?」という記事でも書いたが、フリーター人生というのは30歳を境に先細りしていく。そして今回見てきた通り、老後になると自立して生きて行くことすら難しくなる可能性が高くなる。

こうした将来の不安を取り除きたいのであれば、人生のなるべく早いうちにフリーターを脱出し、厚生年金の受給資格がある正社員、あるいは少なくとも社会保険のある会社で派遣や契約社員になっておくべきだろう。

まだ20代フリーターであれば、正社員の道は腐るほどある。正社員になれないと思っている人はアプローチ(就活方法)を知らない・間違っているだけだ。まずは20代フリーター専門の就職支援エージェントに相談に行くこと。

最大手の「 ハタラクティブ 」なんかは利用者の半数以上が”社会人経験なし”のフリーターだが、1000件以上の求人を誇り、就職内定率は80%を超えている。


ハタラクティブ

こうした20代フリーターに特化した就職支援サービスがあるので、まずは身体一つで相談に行くこと。20代の若さであればそこからいくらでも正社員の道は開ける。

30代以上のフリーターでも、 リクナビNEXT くらいは最低限チェックしておくべきだろう。多くは書類すら通らない厳しい現実に向き合うだろうが、それでも諦めずに動かなければ人生は変わらない。

一生フリーターで生きていくのは、はっきり言って無謀だ。

若い頃は金がなくても自由を謳歌できれば満たされていたかもしれないが、年を重ねて老後になれば自由もクソもなくなる。体力もなくなり、気力も弱り、金もない。そんな老後の生活はとても苦しいし切ない。

「今を最大限自由に生きる」のがフリーターの醍醐味だとしても、一度立ち止まって、自分の将来のことも考えてみてほしい。

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