キャリア・転職

ホワイトだけど興味無い仕事 VS ブラックだけどやりたい仕事。どっちを取る?

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仕事人生は長い。このさき65歳まで働き続けるとして、「今の仕事をあと何十年も続けられるか?」という問いに曇りなくイエスと答えられる人は多くないでしょう。

人生の中で「仕事」が占める割合は約3割と言われています。仕事が人生の幸福度に大きな影響を与えるのは言うまでもありません。

堅実に生きるために「安定した仕事」を取るか、充実を求めて「やりたい仕事」を取るかは、誰もが人生のどこかで一度は悩む問題です。おそらくこの記事を読んでいるあなたもそうでしょう。

例えば下記の命題↓

  • ホワイトだけど興味がない仕事
  • ブラックだけどやりたい仕事

もしあなたなら、どちらを取るでしょうか? 
極端な2択に思えるかもしれませんが、世の中この選択に悩んでいる人は大勢います。

給料もいい。人間関係も特に悪くない。会社も安定している。待遇は何不自由ないけど、どうしても仕事内容に興味が持てない。刺激もやりがいもなく、毎日がつまらない。この仕事があと数十年続くと思うと憂鬱になる……。

やってみたい仕事は一応あるけど、今の職場より待遇は厳しくなる。「やりがい」で食っていけないのは分かっているけど、たった一度しかない人生を今の仕事に捧げるのかと思うとゾッとする。

贅沢な悩みだとは分かっているけど、転職すべきなんだろうか……。

……。

…。

今回は、この問題について私なりに考えてみたいと思います。

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答えはない。

ホワイトだけど興味無い仕事を取るか、ブラックだけどやりたい仕事を取るか?

この問題を考えるときにまず最初に言えることは、「明確な答えはない」ということです。

どっちの箱にも「こっちにして良かった」という明るい未来と、「こっちにしなきゃ良かった」という暗い未来は存在して、そのどちらを引き当てるかは結果論でしかありません。結局はクジを引いてみないことには結果がわからないので、2本のクジを前に「どっちを取るべきか?」と考えても答えはないし、悩むこと自体に意味がありません。答えがないのですから。

ただ、こうして悩んでいる人というのはなにも「答え」を知りたいわけではなくて、「背中を押して欲しい」だけなんですよね。自分ではどうにも決められないから誰かに背中を押して欲しい気持ち、分かります。

なので、「答えはない」ということを前提に、私だったらどう考えて決断を下すかというプロセスを書いていきます。

自分がコントロールできることと、できないことを考える

仕事選びだけでなく何事においても大事なのは、「自分でコントロールできること」と「自分でコントロールできないこと」を分けて考えることです。

自分でコントロールできるもの

例えば会社員の仕事でいうと、”やりがい”や”楽しさ”というものは自分でコントロールして生み出すことができます

器用で優秀な人はどんな仕事に対してもその中でやりがいを生むことができ、創意工夫で楽しさを感じることができます。最初はつまんなかったけど、やってるうちにだんだん楽しさが分かってくるという経験は誰にでもありますよね。

たとえ退屈なルーティンワークでも、自分で小さな目標を作って小さな達成感を味わってみたり、ちょっとした創意工夫を取り入れて効率化を楽しんだり、人を効果的に動かすことで「仕事を回す」ということをゲーム化してみたり……などなど、意識の持ち方とひとさじの工夫で仕事はいくらでも面白くすることができます。

また、結果が出れば出るほど人はそれに”ハマる”ものです。現在とくに面白くもない仕事でも、そのうち結果が出せるようになり、周囲にも認められ、おまけに地位や実績までつくようになると、あなたはどんどん仕事が楽しくなるでしょう。もっと結果を出し、もっと認められたいと意欲的に働き始めるはずです。

このように、やりがいや楽しさというものは自分のコントロール(工夫や努力)によって後天的に生み出すことができるものです。「やりがいのある仕事を探すのではなく、その仕事の中でやりがいを見つけるのだ」みたいな格言もあったりしますよね。

自分でコントロールできないもの

一方で、自分でコントロールできないものの代表格は、待遇や人間関係・上司といった”環境全般”です。

給料や福利厚生、昇進のシステムなどは会社が決めることで自分の意思ではどうすることもできません。同じく、職場の人間や上司に関しても自分では選ぶことができない部類のものです。

あとは会社の立地、転勤の有無などもコントロールできないものですね。

人はコントロールできないものに追い込まれる

それぞれ、コントロールできるものできないものは下記のようになります。

<ホワイトだけど興味無い仕事>

  • コントロールできる(興味):×
  • コントロールできない(待遇・環境):○

<ブラックだけど興味がある仕事>

  • コントロールできる(興味):◯
  • コントロールできない(待遇・環境):×

当たり前ですが、人はコントロールできないものにほど追い込まれやすく、潰されやすいです。楽しかったはずの仕事がクソ上司の存在に潰され、生きがいだった仕事だけど給料が少なすぎて疲弊するのです。

自分の意思でどうこうできないのですから、解決の手段は「逃げる」の一択しかありません。しかし、日本社会は「逃げる」という選択肢に非常に厳しい評価を下すため、追い込まれても仕事を辞めるに辞められない人が続出するのです。

転職を考える場合は、この「自分ではコントロールできない部分」を今いちど真剣に考えてみる必要があります。コントロールできるものが「×」であれば自分次第で「◯」に変えることができますが、コントロールできない部分は永遠に「×」のままだからです。

そして人は、両方を◯にできなければ仕事に本当の充実感を得ることはできません。

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「今の仕事に興味がない」という悩みなら、そのままの方がいい

「他にやりたい仕事がある」ではなく、「今の仕事に興味が持てない(かといって何がしたいのかもわからない)」という漠然とした悩みであれば、まずは今の仕事のなかに小さなやりがいや楽しみを見出す方向で努力した方がいいです。

みすみすホワイトな職場を捨てるのはあまりにもったいない。

そもそも現実的に世の中を見渡してみれば、あなただけでなく99%の人はそれなりのお金のためにそれなりの仕事をして「平凡」に生きています。どうしても「好き」を仕事にして稼ぎもある1%以下の目立つ人に憧れてしまいますが、ほとんどの人はみんな同じような悩みを抱えながらも日常の中に小さな幸せを見出すことで現実に折り合いをつけています。

まずは、今の仕事で取り組み方を変えたりスキルアップを目指すなどして、楽しさや充実感を見出せないか模索してみてはどうでしょうか? 先にも言いましたが、結果が出れば出るほど仕事は楽しくなるものです。

もしくは、仕事の待遇や人間関係の面でストレスがないのであれば、仕事ではなく趣味に生きがいを見出す人だっています。仕事以外で充実感を補給できないかも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

※ただし、仕事環境が劣悪な状況で趣味に逃げるのは悪手です。仕事のストレスは確実にプライベートを蝕みはじめるので、趣味に生きるなら「ストレスのない仕事環境」が絶対のセット条件です。

どうしても「やりたい仕事」が捨てがたい場合

やりたい仕事が明確にあり、待遇は落ちることを承知で挑戦したいという思いが強いのであれば、私なら挑戦するでしょう。明確な理屈や勝算があるわけではないですが、人間、「やった後悔」より「やらなかった後悔」の方が遥かに大きいからです。

ただ、勝負に出る場合は、まずはブラック待遇から逃げ出す手段を取れるかどうか想定してみましょう。

具体的に言うと、「独立」か「キャリアアップ転職」の2択です。

将来的な独立

そもそも「ブラックだけどやりたい仕事」というと、クリエイティブ系かプロフェッショナル(技術)系が多いですよね。例えばデザイナー、アニメーター、料理人、アートディレクター、その他の資格系などなど。

将来的に独立が前提としてあるのであれば、あくまで下積み期間として一時的にブラック(待遇が今より劣る)なところに飛び込むのはアリです。

いずれ独立を果たせば「稼ぎ」「労働環境」「人間関係」は全て自分でコントロールできるものに変わるので、全てが自分次第にできます。労働量も自分でコントロールできるし、好きな人とだけ仕事することもできます。収入は不安定で実力次第ですが、実力さえあれば青天井で伸びていきます。

必然的に、一般的なサラリーマンよりも独立した人の方が仕事に対して熱意があるし、やりがいや充実度を高く感じている人が多くなります。

あくまで独立への通過点だと割り切れるのであれば、待遇が悪くなってもキャリアダウンしても転職するのは一つの方法です。

将来的なキャリアアップ転職

もしくは、「ブラックだけどやりたい仕事」に一度転職して、そこから経験を積んで業界トップ層にキャリアアップ転職する作戦です。労働環境はあくまで企業によりますが、給料は上げることができるでしょう。

ただし、このパターンを決行するのは20代でないと厳しいです。30歳を超えると未経験職種への転職はかなり厳しく、キャリアダウンで未経験職種に転職できたとしても、そこから上げることは難しくなります。

なので、ブラックホワイト問わず、やりたい仕事(未経験と仮定)に転職するなら20代の早いうちにしておくのがマストです。

衝動で今の会社を飛び出さないこと

とはいえ、やりたい仕事に転職するにしても、衝動に任せて今の会社を退職するのは絶対やめましょう。在職のうちに転職活動をしてみて、本当に納得できる転職先を確保できたらの退職です。場合によっては候補の企業ラインナップを並べてみたら転職する気が失せるかもしれませんからね。

まずは転職エージェントに無料相談してみて、条件に沿った求人票をいくつか見せてもらいましょう。実際の企業や条件を見てみてから考えても遅くありません。

無料相談 リクルートエージェント

30歳を超えると「やりがい」より「ホワイト」の優先順位が高くなる

仕事選びおいて「やりがい」的なものの優先度が高いのは圧倒的に20代です。もしかして今悩んでいるあなたも20代の若者かもしれません。

これが30代を迎え、結婚して子供が生まれ家庭を持ち始めると、仕事における優先度は一転して「やりがい」よりも「労働条件」が高くなる傾向にあります。年収よりも家族との時間を大切にしたいという価値観に変わっていくのです。

私も大学時代の友人たちと飲んでいる時によく仕事の話になるのですが、既婚者は決まって年収よりもホワイトな職場を優先して転職しています。お金よりもとにかくストレスフリーな職場が一番なんだそう。プライベートの変化によって仕事に対する価値観も変わるものです。

漠然とした「やりがい」は、30歳を超えて「ホワイト」に優先順位を抜かれるかもしれません。その時すでにホワイトを手放していても時すでに遅し。そんな未来の可能性も少し考えてみましょう。

まとめ

何にせよ、

最初に言った通り、転職してもしなくても、そのどちらにも「して良かった」という未来と「しない方が良かった」という未来の両パターンが存在します。答えは踏み出してみないと分からないので、今どれだけ悩んでも誰に相談しても答えがわかるはずはなく、結局最後は”勇気とカン”で決断するしかありません。

私の場合の判断基準は、転職したい衝動の根源によります。

  • 「今の仕事に興味がなさすぎる」
    → 今の仕事の中で楽しみの見つけ方を考える
  • 「他にやりたい仕事がある」
    →独立やキャリアアップ転職を想定し、その通過点として転職する

こんな感じ。やりたいことがあるかどうか、が全てですね。あるのなら思い切って挑戦します。

私の人生を振り返っても、「やった後悔」よりも「やらなかった後悔」の方が遥かに大きく心に残り続けているからです。

あなたはどうでしょうか?

 

※「やりがいがない」「やりたい仕事が見つからない」という人は下記記事もどうぞ。

やりがいの見つけ方|転職したいけどやりたい仕事がないという人へ。

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