転職で給料は上がる?下がる? 給与交渉の方法で年収は大きく変わります

誰だって、転職するなら給料アップを望みたいですよね。表立って言わないにしても、給料が上がった方が嬉しいに決まってます。

でも、「じゃあ給料あげてもらうためにどうする?」と聞かれればほとんどの人が、

  • 自分からは特に何もいえない(上がるのを祈る)。
  • 給料の高そうな会社を選ぶ。

と考えているのが、大半の転職者のリテラシーです。

しかし実際は、高給とされる会社に転職したところで自分も同ベースの給料が確保できるわけではないですし、給与交渉しないと上がる給料も上がりません。

給料・年収は絶対大事と考えているにも関わらず、「なるようにしかならない」と捉えている人があまりに多い実情……。

今回はまさにそんな人たちに向けて、

  • 転職時の給料って上がるものなの?下がるものなの?
  • そもそも転職時の給料ってどうやって決まるの?
  • 給料交渉はどうやってすればいいの?

という点をまとめていきます。

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転職すると給料って上がるもの?下がるもの?

年代による給料アップ or ダウンの傾向

そもそも「転職」に対するイメージは人によって違いがあって、「転職はキャリアアップを目指すもの=年収アップ」というイメージを持っている人もいれば、一方で「転職はするたびに年収が下がるもの」というイメージを持っている人もいます。

このイメージの違いは、まんま年代の違いから来ています。

平成28年上半期の厚生労働省の「転職入職者の賃金変動状況」(転職して給料が上がったか下がったかの調査)のデータを見てみましょう。

年齢 1割以上アップ 変わらない 1割以上ダウン
20〜24歳 30% 26% 16%
25〜29歳 26% 25% 18%
30〜34歳 22% 32% 18%
35〜39歳 25% 26% 19%
40〜44歳 21% 29% 24%
45〜49歳 27% 29% 24%

※400万か410万かみたいな誤差を抜くため、「1割以上」の上げ下げに限定。
※非正規社員も統計に含む。

28年上半期は全年代で賃金上昇傾向が強い結果が出ていますね。2010年ごろの氷河期から雇用状況もだんだん回復に転じているようです。

ただ、ここ10年くらいの傾向でいうと、転職で給料が上がる下がるというのは、

  • 20代なら上昇が上回る
  • 30代なら横ばい〜やや減少
  • 40代以降は減少が上回る

という見方がスタンダードです。あくまで一般論ですけどね。

これを見ると、20代の若手ビジネスマンほど転職は「キャリアアップ=給料アップ」のイメージが強めで、30代40代になってくると転職は「給料は下がるけど……仕方ない」みたいなイメージになってくるのが分かります。

なぜ20代の転職は給料が上がりやすいのか

まず、20代だと元の給料が低いのが第一ですよね。これ以上下がりようがない。だから上がるしかないし、上がらない転職はそもそもしない人が多いです。20代ならまだ転職先も「選べる側」なので。

20代だと仕事に対する優先度で「お金」が上位にくるので、当然ながら転職も「キャリアアップと言う名の年収アップ」が目的になりやすいわけですね。がむしゃらに働いてでもお金が欲しい時期です。

これが30代や40代になって家庭を持つようになると、仕事に対する優先度は「お金」より「働きやすさ・労働環境」の比重が重くなってくる傾向にあります。「年収は多少下がってでも家族との時間や休みが取れる職場に移りたい」と、激務高給の地位を捨てる人が増えます。もう身体ももちません。

30代以降の転職で年収アップというとそれまでの実績によるスカウト採用か縁故採用が多いので、とくに光るモノがない30代以降の一般サラリーマンは一般転職で良くて年収横ばい、多少下がってもやむなし……という感じになるわけですね。

転職で年収が上がるのは3割以下のレアケース

最も転職で給料が上がりやすい20代前半でも、10%以上アップするのは30%。つまり、転職で年収が上がった人なんて10人中2〜3人しかいないというのが現実です。

はっきり言ってレアケース。
転職で年収アップを過度に期待するのは禁物ですね。

転職後の給料・年収ってどうやって決まる?

転職後の給料というのは、本来であれば企業がその想定ポストにどの程度の予算を用意しているかによります。

例えば年収600万のプロダクトマネージャー(前任者)が抜けてしまった穴を埋めるための採用であれば、後継の転職者にも理屈ではそのポストに年収600万の待遇が用意できるはず。

しかし、企業側がその額を提示してくることはほとんどありません。往々にして企業は、転職者の前職での給料・年収に近い額を用意しよう考えています。自社ベースではなく、あくまで「あなたの前職ベース」で決めようとするんです。

転職面接では「希望年収は?」や「前の職場では給料いくら貰っていた?」という質問を投げてきますよね?

こう質問されると、ほとんどの求職者は”攻めた”年収を答えられません

仮が前職が年収500万だったとして、「希望の年収は?」と聞かれても”調子に乗った額”は言いづらいので多少色をつけて「550万くらい……」と謙遜してしまうのが一般的な感覚ですし、「前職ではいくら?」と聞かれても大抵の人は正直に「500万」と答えてしまいますよね。

結果的に、ここで「500万」と答えてしまうと、企業としては本当は年収600万出せるとしても、年収500万で採用します。抑えらる人件費は抑えたいのが企業の本音です。

年収600万の人材が抜けたポジションに、年収500万で入ることになる。企業からしたら年100万の人件費が浮いてグッドですが、転職者からしたら損した気分になるのは当然。かといってイチ新顔がどうこう言えるはずもありません。

こうした損を被りたくないなら何をすべきかと言うと、転職時に上手く給料交渉するしかありません。

給料交渉は転職エージェントに任せること

転職時の企業との給料交渉は、個人でするのは悪手です。

お金に関する面は非常にデリケートなので、個人がお金の話を持ち出すとどうしても相手側に「がめつい奴」という印象を与えかねません。そこで仮に交渉成功したとしても、いざ転職してから「達者なのは口だけかよ」という周囲の無言のプレッシャーを感じて仕事しづらくなる人も多いです。

なので、給料交渉は必ず転職エージェントに任せるようにしましょう。

エージェントならビジネス上の取引先として企業側と対等な交渉ができますし、企業側の情報も調べ尽くしているので該当ポジションの年収相場(前任者の年収など)も知りえます。それが分かれば同程度の年収で交渉をしてくれることが期待できますからね。

転職エージェントは、あなたの転職先での年収の25%前後を成果報酬として企業側から貰う仕組みなので、あなたが高年収で転職成功するほどエージェントの儲けも増える、つまりエージェントも自分たちの売上のために積極的に給料交渉してくれます

エージェントに代行してもらった方が話もまとまりやすいですし、年収アップしてもあなた自身は後ろめたさを感じずに済みます。あなたもエージェントもwin-winなのでこれが理想パターンですね。

大手エージェントだと各企業の人事部長や役員クラスとパイプを持っていることが多いので、そういった有能な担当者を見つけるだけで、年収500万が年収600万になる可能性も大いにあります

ひとまず下記の大手4社は必ず登録しておき、各社利用してみて有能そうな担当者を探しましょう。

 

転職エージェント自体がなんなのかよく分かっていない人は、下記記事を参考に。転職エージェントは無料で使えるので転職時は必ず利用しましょう。

無料で使える転職エージェントのメリットとは?複数利用必須なのでおすすめ比較は必要なし

2017.03.25

転職で給料アップしたときのデメリットは?

有能なコンサルタントの交渉のおかげもあり晴れて年収アップでの転職に成功したとして、さて良いことづくしなのかというとそうでもありません。

給料アップすることで、「その給料に見合った成果を出さなければいけない」というプレッシャーに悩まされる人がまた多いのです。

給料の高い新顔が入ってくることに少なからず不満を抱く既存社員は必ず出てくるものです。「中途採用とる余裕あるなら今いる社員の給料あげてくれよ……」という気持ちは分からなくもありません。

ましてや交渉で年収が100万もアップすると、既存社員でいう一つ上の役職(つまり上司)と同水準の給料になってしまい、社内秩序が乱れて様々な人間関係上の問題を誘発しかねません。

人によっては、あるいは職場によってはそうした態度を露骨に出してくるところもあります。「何だよ、高い給料貰ってるのにその程度かよ」という既存社員たちのプレッシャーに耐えきれず、せっかく転職したのにまたすぐに辞めてしまう人は思いのほか多いのです。

給料アップで入社するということは、それだけ自分に高いハードルを設けることだという自覚と覚悟が求められますね。

まとめ

個人的には、転職時点での給料アップを狙うより、給料に伸び代が大きそうな会社に転職してから内部昇給による給料アップを狙った方が健全で良いかと思います。社内評価と一体の給料アップであれば周囲の理解も得やすく不満も出にくいので。

そもそも転職で給料が上がるのは3割にも満たないのですから、転職における優先度で給料アップを一番上には持ってこない方がいいかと思います。

もっと大局的に見て、自身のキャリアやスキルが向上できそうかどうなのかで判断した方が絶対にいいですね。

 

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