転職回数多い人は面接に不利か?メリットデメリットを元採用担当が考える

「転職回数が多い人は面接で不利になるのか?」

今回はこの問題について少し突き詰めて考えてみたいと思うのですが、まぁ結論から言ってしまうと傾向として印象は良くないですよね、やっぱり。

ただ、一言に「転職回数が多い」といっても、その理由は背景は様々なわけで一律にマイナスポイントになるわけではありません。

転職回数が多いことがマイナス評価を受けるのは、”入社3年以内”の短期離職を、”複数回”繰り返しているパターンです。1回ならまだ猶予がありますが、2回3回していると「そういう人間」とみなされるので基本的にはアウトですね。

転職マーケットでも「短期離職経験が複数回」という経歴は書類審査の段階で切る基準としてある種の慣習となっていて、門前払いで終わる可能性が高いです。

私が過去に採用担当をしていたIT企業は中小だったので一律切り捨てはしていませんでしたが、大手だと応募者も山のようにいるわけで、わざわざ短期離職の常習犯を面接してみるなどという非効率的なことはしないでしょう。

とはいえ、「そう言い切られると話は終わってしまうよ」という感じなので、ここからは私が経験した採用側の見解というものを語ってみたいと思います。

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転職回数の多い人の特徴は2種類

私見ですが、「転職回数の多い人」というのは大きく2種類います。

  1. 各社から引っ張りだこでフリーランスに近い働きぶりの優秀な人
  2. 人間関係や仕事に馴染めずに職を転々としている人

1)の引っ張りだこで優秀なビジネスマンは、私がいたIT業界では特によくいました。優秀ゆえに業界に顔が広く、あっちこっちの業界関係者から「うちに来てよ」と言われているような人ですね。そういう人はフットワークも軽いので、ノリと勢いでサクッと転職してしまう人も多いです。

すごい人だと、大きなプロジェクトごとに会社を移るような人もいて、まさに引っ張りだこのフリーランスそのものです。

こういう人が転職で不利になるかというとそんなことはなく、むしろこの手のタイプはスカウトかコネ転職がほとんどなので、正面からの面接などはしません。もちろん本人とて「転職に不利か?」みたいな心配もしていません。

転職回数を気にしている人のほとんどは(2)のタイプ。「人間関係や仕事に馴染めずに職を転々としている人」のはずです。この手のタイプははっきり言って転職に不利です。

転職回数が多く、仕事をすぐに辞めてしまう人は転職に成功しづらい

一般的に短期離職の回数が多い人が転職マーケットにおいてどう見られるかというと、

  1. 理不尽に対する耐性がない
  2. 仕事に対するビジョンを持ってない

こんな感じです。

デメリット1:理不尽に対する耐性がない

職場の人間関係だったり仕事自体に馴染めないですぐ辞めてしまう人というのは、理不尽に対する耐性が弱い人が多いです。

  • 「上司が最悪」
  • 「会社のブラックぶりが酷い」
  • 「つまらない仕事ばかり押し付ける」

などなど。

もちろん、人によってはパワハラやいじめなど重度の被害にあって仕方ない人もいますが、採用側も暇ではないのでいちいち一人ひとりの事情まで汲み取ってくれるなんてことはありません。書類上の転職回数と期間から「耐性がない人」の烙印を押されてしまうだけです。

それに、重度の問題で止むを得ず短期離職した人なんて全体で見ればごく少数ですし、それが「複数回」になるにつれ「本人にも問題があるのでは?」となるわけです。

この手のタイプの人の多数派は「嫌だから」とか「しっくりこない」とか、致命的な理由ではなく、気に食わない理不尽によって「あー、無理だわ。もう辞めよ」くらいのテンションで離職します。採用側からすればそんな人を採用しても再び「あー、ここも何か違うわ」と辞められるのが目に見えるんですよね、ホント。

はっきり言って、多少の理不尽なんてどの会社にもあります。ムカつく上司なんてどの会社にも絶対いますし、嫌な仕事を命じられることだってどの会社にもあります。というかサラリーマン社会なんて理不尽との戦いでもあるわけです。

大手企業が新卒で体育会系を優遇するのも、厳しい部活動経験で鍛えられた「組織の理不尽に対する耐性」が求められているからです。

それを軍隊だのブラックだの「雇われ側」が揶揄するのは勝手ですが、雇う方からすれば多少の理不尽ですぐ逃げてしまう人より、打たれ強い人間を採用したいのは当然です。

デメリット2:仕事に対するビジョンがない

これも私の経験上ですが、短い期間で転職を繰り返している人の多くは、職歴にも一貫性がありません

「私はこんな仕事がしたい」というキャリアアップの道筋がまるで見えず、色々と手当たり次第受けて採用された職について来た感が丸出しです。

一言でいうと、仕事をただ”条件”で選んでいるタイプの人たちです。

この仕事でこれを成し遂げたいなどのキャリアプランはほとんど介在せず、年収面や年間休日日数などの条件だけにこだわって応募する人は、面接で話を聞けば大体わかってしまいます。

もちろん、そんな人を人間的に否定するつもりは毛頭ありません。
世の中、仕事が生きがいな人だけではありません。仕事が人生の中心ではない人も当然いて、趣味を充実させるための稼ぎとして仕方なく働いているという人の価値観を否定できるはずもありません。

ただ、そういう人は会社の戦力としては要らないですね。というだけの話です。

相手の立場にたって考えてみれば分かりますよね。
一緒に仕事する仲間を募るのに、仕事に生きがいを感じているA君と、趣味のために仕方なく仕事をしているB君がいれば、雇い主としてはA君を取りたいのは当たり前です。

どちらが人間として、また生き方として正しいか? という問題ではありません。単純に雇い主がどちらを好むかという話です。

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転職回数が多いことをメリットと捉える経営者もいる

採用基準というのは当然、その会社の経営者の考えや哲学が色濃く反映されます。経営者も人間ですから色々な価値観を持った人がいるわけで、中には転職回数が多いことをメリットと取る稀有な人もいます。

以前に何かの記事(忘れてしまいました……)で読んだ経営者インタビューでは、転職回数が多い人のメリットを、

  1. 多くの会社を経験していることで、より多くのものを知っているはず。
  2. 不満を持ちながら働き続け(居座られ)るより、すぐ辞めてくれる方がありがたい
  3. 自分の価値を意識して働いている人が多いように感じる

他にもいくつか理由があったかと思いますが、このように語っていました。

この経営者は転職5回以上でも全然アリと答えていて「さすがにポジショントークだろ」とも思いましたが、斬新な価値観を持っていますよね。

私個人としては、上記の1や3の理由は最初に説明した「引っ張りだこでフリーランスに近い優秀な人」だけが持っている特徴だと思うのですが、2の「不満を垂れながら長く居座られるよりすぐ辞めてくれた方がありがたいから」はなかなか面白い意見だなと感じます。

解雇規制が強い日本では、経営者からすると「辞められる」よりも「居座られる=(給料泥棒)」の方が確かに厄介なんですよね〜。これは経営者ならではの鋭い意見でした。

経営者(=採用側)にも色々な人間や価値観があるので、そういう意味で転職は戦略ゲームでもあり運ゲームでもあるんですよね。

短期の転職回数が多いんだけどどうすればいいの?

3年以内の離職を過去複数回やっちまっている人、馬鹿正直に正面突破を狙っても書類でボツにされる可能性が高いので、何かしらの「戦略」が必要です。

どんな戦略かって?
それは個々人の持ってる経歴によりますし、私が知るよしもありません。

なので、そういった人は必ずエージェントを使いましょう。
素人があーだこーだ考えても大抵は悪手に終わるので、転職のプロであるエージェントに素直に相談して下さい。

一応説明しておくと、転職エージェントとは転職者のサポートをしてくれる人たちのことです。書類の書き方から面接対策まで見てくれたり、あなたに最適な企業のピックアップから給与交渉まで担ってくれます。

とくに給与交渉に関しては、個人がこれを行うと相手企業に「面倒なやつ」という印象を与えかねないので、転職エージェントが代理交渉してくれることで大きなメリットになります。

転職希望者は、エージェントを無料で使うことができます
エージェントは採用企業側からフィー(報酬)をもらう仕組みなので、転職者側に負担はありません。

無料なのだから、必ずエージェントは使うようにしましょう。
そしてエージェントと一緒に、あなたの短期離職経験のマイナスを埋める「ストーリー」を作って下さい。

他の記事でも書いていますが、採用側とは転職者がある程度「良い子を装ってくる」のは百も承知です。完全にバレる嘘はアウトですが、ブサイク(な経歴)をプロのメイクによって可愛く装う程度はOKです。

むしろ、素の自分や正直者が評価されるはずなんて思っていると損をすると考えておいた方がいいです。

転職エージェントの使い方

転職エージェントの使い方ですが、まず「一つのエージェントに依存しない」というのが前提です。1社に絞ってしまうと出会える求人の幅も狭まりますし、担当との合う合わないが必ず出てきます。

転職者側は無料で使えるサービスなので贅沢に使ってOKです。まず最初に5社程度は登録しておき、担当者の腕や求人の質などを見ながら最終的にお世話になる2〜3社に絞っていくのが賢いかと思います。

転職エージェントは大別すると「総合型」と「特化型」の2種類がありますが、圧倒的な求人数を誇る総合型は2〜3社は必ず最初に登録しておき、自分が狙う業界の「特化型」も2社程度登録しておいた方が良いでしょう。

まず全員が使うべき大手総合型のエージェント

まず、大手どころの総合型エージェントは全員が必ず登録しておきます。なぜなら扱っている求人数が桁違いだからです。

ただし、総合デパート型のエージェントは膨大な求人と転職希望者をさばいているので、一人ひとりに世話を焼いてくれるコストは「特化型」より少ないです。

なので、総合型の大手エージェントは「求人を探す」ためのタウンページだと思って使いましょう。下記は最初に登録しておくべきエージェントです。

リクルートエージェント

まずは最大手と言っていいリクルートエージェント。案件数っも圧倒的ですし大企業との繋がりやコネも強いです。

まず最初にここは必ず登録しておきます。

type転職エージェント

非公開求人を多く扱っているのがこちらのtype転職エージェント。年収アップ率も高くて給与交渉が得意なエージェントですね

こちらもリクルートエージェントの次に登録必須です。

DODA(デューダ)

インテリジェンスが運営する「DODA(デューダ)」も大手ですね。求人数も最大級です。

こちらを含めて3社の総合型を抑えておけば、見逃す求人もないでしょうし、担当の合う合わない問題が出てきても乗り換えられるので準備万全です。

自分に適した特化型のエージェント

続いては「狭く深く」に最適な特化型のエージェント。業界や属性(第二新卒・フリーター・元アスリート)に特化したエージェントも多くあるので、自分に最適なエージェントを必ず見つけておきます。

特化型は案件数こそ少ないですが、業界特化の知識や経験が豊富なので総合型よりも手厚いサポートが受けられます。

とくに業界がまだ若く特殊であるIT業界は、専門のエージェントが多いです。IT業界への転職を狙う人は必ずチェックしておきたいですね。

いくつかおすすめを出すと、IT業界であれば、

また、フリーターや派遣社員、第二新卒(入社2〜3年目/25〜27歳くらいの人)の方にも特化したエージェントがあります。

転職を繰り返している人や離職してからブランクがある人にも特化しているので、恥ずかしがることなくハタラクティブに相談してOKです。

転職エージェントが始めてという人は下記記事も参考に。

無料で使える転職エージェントのメリットとは?複数利用必須なのでおすすめ比較は必要なし

2017.03.25

まとめ

上記のような転職を生業にしたエージェントが雨後の筍のように出てきたのは2000年以降になってからですが、つまりそれまでの日本社会では終身雇用が前提で「転職なんて普通しない」が常識だったんですよね。

それが今やどうでしょう。
転職エージェントの急増が物語るのは、今や「転職は誰でもする」が常識に変わったということですよね。

今はまだ、短期転職の回数が多いとマイナス評価を受けやすいですが、今後より人材の流動生が高まればこの常識も変わっていくかもしれませんね。

でもそれは未来の話。いま転職をするなら、今の時代の価値観を見越した戦略をエージェントと一緒に練って挑むことが転職成功への秘訣です。

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