【FX失敗談】私が30万損失した経験から導いた3つの敗因

為替

私は学生時代にFXに興味を持ち、アルバイトや奨学金で貯めたお金を使って投資に励みました。

しかし、初回の投資とは往々にして成功しづらいといわれており、ご多分に漏れず私も大失敗をしてしまいました。

初めてのFXで、約30万円の強制ロスカットです。

この金額を「少ない」と思う方も「多い」と思う方も両方いらっしゃるとは思いますが、少なくとも私個人、奨学金とアルバイトで学生生活をしていた私にとって、30万円という金額は決して無視できる金額ではありませんでした。悔しくて、証券口座はもちろん、銀行口座ごと全部閉鎖し、現金だけで生きていこうかと思ったくらいです。

しかしその後数年経ってから、私は再びFXの世界に戻ってくることになります。

そして、学生時代に損失した30万円を取り戻しながら、現在も微益を上げています。

今回は、私がFXに興味を持ち、実際に投資し、30万円を溶かして損失を出し、再び30万円を取り返すまでの経験の中で、失敗を分析して気づいた3つの敗因についてお話したいと思います。

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FXに興味を持って始めたきっかけ

私は学生の頃から、「いかにしてラクに金を儲けるか」ということだけを考えていたタイプの人間です。

合法、かつ学生が個人で出来る範囲では、色々なビジネスに手を出してきたように思えます。

特によくやっていたのは、当時円高だったことを利用して、海外から多言語対応(日本語対応)のソフトウェアを輸入し、Amazonのマーケットプレイスで売りさばく仕事です。今でも「並行輸入品」とか書いてあるソフトがそれですね。

私はある程度初歩的な英語ができましたので、代理店とメールで話をつけてくることはそれほど難しくありませんでした。よって、ドル建てで商品を買っては国内で売る輸入業で、細々と儲けていたのです。

そこから、「そもそもなぜドル建てで物を買うと良いのか?」「ドルと円って誰が決めているのか?」という好奇心に至り、外国為替証拠金取引(FX)の存在を知るまでの流れは一瞬でした。

「FXはビジネスになるのだろうか?」

2012年の私は考えました。そして、色々な実例を探してみます。

見つかるトピックは、「秒速で儲ける」「銀行預金がバカバカしくなる」「1年で資産100倍」「100万円が1年で1億円になった」といったようなものばかり。

当時の私は、「そんな美味い話があるわけないだろう」と思う一方で、証券口座を開設し、気づけば、15万円を元手に取引を始めていたのです。

FXを初めて30万円の損失

さて、2012年といえば、東日本大震災での対応をめぐり民主党が叩かれていた頃です。

その年の秋ごろからトレードを開始した私は、揺れ動くチャートに一日中張り付いては、取引量が多いとされるUSDJPY(ドル円)を売ったり買ったりしていました。

指標が発表される前後では大きく値が揺れ動き、15万を元手に、10分で3万円近い益を出したこともあります。

今思えば、これが慢心だったのだと思います。「自分にはトレードのセンスがある」と思い込み、NY時間(日本でいう22時〜4時頃)を中心に、ガンガンポジションを持つようになっていったのです。

15万円を元手に国内の証券会社で取引をする場合、最大で「3枚(3万通貨)」程度の取引が可能です。私はチャート見ながら、自分が「上だ」と思えば3枚全力で買い、「下だ」と思えば全力で売りさばいていました。

このトレード方法は、確かに勝つときは大きく利益を上げられますが、負けた時の損失も桁違いです。

そして、絶対にやってはいけない手法だと、今の私は思います。

 

運命の日は、2012年12月16日。自民党が衆院選に勝利し、民主党から自民党に政権が交代した時です。

この時、私は目の前のチャートと指標にだけ注目していました。「政権が変わったところで、経済なんてそう変わらないだろう」と思い込んでいたのです。

その後、上がり続けるチャート。チャートは上げ下げを繰り返すものですから、上がった時に売ればいいと思っていました。その時点でそこそこの含み損が出ていましたが、「きっとまた下がる」と思い込み、マイナスのまま放置していました。

しかし、チャートは下がりませんでした。

赤色が並ぶポジション一覧と、「追加証拠金」の入金催促メール。

それでも「自分のセンスなら絶対に取り返せる」と信じて、私は別で保有していた株を売却し、追加証拠金として15万円をFXに投入します。

結果として、元手の15万円と追加の15万円、合わせて30万円は、翌年の春、強制ロスカットで消滅してしまいました。

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3年間の分析と観察で見つけた3つの敗因

チャート

それからしばらく、私は投資そのものからは遠ざかることになりました。当然です。めちゃくちゃ悔しかったからです。

しかし、気になる為替と株価。「アベノミクス」により、チャートは軒並み上昇していきます。「どうしてこんなに上がるのだろう?」と色々と調べるようになりました。そして、「どうして自分は負けたのだろう?」と徐々に冷静さを取り戻して、分析していくことになります。

そういった分析の過程で、当時の私の敗因と、改善すべき点が浮き彫りになってきました。

それは主に、以下の3点です。

敗因1:リスク管理意識がない

15万円あるとおよそ3枚のポジションを持つことができたのは先に述べたとおりですが、実際に3枚全部を使って投資することは、絶対にやってはいけません。

確かに、含み益が出ているポジションを見てみると、「あぁ、これを倍買っておけば利益も倍なのになぁ」と思うかもしれませんが、これは完全なる罠です。

倍買っておけば利益が倍になるのは勝っているときの話負けているときは損失も倍になります。大きなリスクです。

FXでは、元手が増えたら増えただけポジションを取れますが、元手が減ると回復する手段がないのです。ですから、”勝つことよりも負けないこと”に主眼を置くべきなのだ、という結論に至りました。

敗因2:「市場の空気」を読もうとしない

相場において、市場の「空気」を感じ取ることは重要です。

その「空気」とは、色々なもの要因に形成されていくものです。

分かりやすいものでいえば「雇用統計」等の「経済指標」の結果があるでしょうし、 少しマイナーになると「災害」や「テロ」なども関係します。それ以外にも様々な要因により、市場の「空気」は常に変動します。

全世界でコンピュータによるトレードが行われている今でも、最終的には、そのコンピュータを操る投資家たちの思惑や不安により、市場というものは動いていきます。

投資家の全員が冷静沈着で合理的な判断をできるのであれば、リーマンショックのような大暴落は起きなかったでしょうし、それより前のバブル崩壊だって起きなかったかもしれません。

いずれにせよ、市場を動かしているのは人間であって、その人間達の間で形成される「空気」を読むセンスがないと、市場からは爪弾きにされてしまうのです。

この「空気」を読むために、私は利益をたくさん出している有名トレーダーのブログやTwitter、メルマガなどを購読することにしました。WSJ、東洋経済、ダイヤモンド・オンラインなども時々読むようになりました。むしろ今まで読んでなかったのか、という話でもありますが。

こういった情報収集をするにつれ、「今、世界の投資家は何を考え、それはどの金融商品にどのように反映されているのか」が、おぼろげながら見えるようになってきました。これは今でもまだまだ勉強中です。

敗因3:「待つのも相場」であることを知らない

かつての私はトレードをしている間、常にチャートに向き合い、画面を凝視し続けていました。

深夜でも早朝でもおかまいなく、学生という身分を活かして四六時中張り付いていたのです。

しかし、よくよく自分のトレードを見ていると、「日中のトレードでは利益が出せていることが多く、夜間のトレードでは利益が安定的に出せていない」ということが分かりました。

日本時間の深夜帯は、アメリカの指標が多く発表される時間です。よく荒れやすいです。しかも、日中の疲労が貯まって判断力が鈍っているこの時間帯に盛んにトレードをすることは、完全なる自殺行為だったということに後から気づいたのです。

日単位・週単位でも、自分の予想が外れることがあります。その「予想が当たりやすい時」と「予想が当たりにくい時」を自分なりに見極め、「予想が当たりにくい時にはトレードをせずに待つ」ということを考えるようになりました。

これを、人々は「待つのも相場」と言っているそうです。身に沁みる言葉ですね。

そして、再びFXにリベンジ

そんな風に研究し、反省すること約3年。

私は2015年の末から、再び元手の15万円を証券口座に入金しました。

  • 「過度な利益確保に走らない」
  • 「上手に負ける」
  • 「今が、自分の得意な相場か苦手な相場かを見極める」

休業中だった約3年の反省を踏まえて、慎重に慎重にトレードを重ねるようになりました。

許容する含み損の割合は元手の5%と決め(15万円なので、大体7500円程度です)、それを超えた損失を出した場合には、しばらく休むというルールも設けました。

こうして地道にトレードを続けていった結果、2015年12月で+2万円、2016年1月で+5万円。増資して、2月で+13万円、3月で+10万円と、約4ヶ月かけて、3年前に失った元手を取り戻すことができたのです。

4月からはあまりFXに割ける時間がなくなったため、暇な時に少しだけ「様子見」して微益を出す程度に留めています。

 

最後に:平常心でトレードするということ

メモ

ここに書いた反省点と回復術は、万人には当てはまらないものかもしれませんし、プロの目から見れば「当たり前だろう」と思うこともかもしれません。

しかし、この3年間の経験を通して、「これは誰に対しても絶対に言えるだろう」と思える普遍の法則を、私は見つけることができました。

それは「投資とは、精神力のベンチマークである」ということ。

最終的な敵は、持ってはいけないときにポジションを持とうとする自分であり、ロスカットすべき場面でロスカットできない自分であり、利益確定すべきときにできない自分なのです。

これらの「自分」に打ち勝てるのは、やはり「自分」しかいません。そして、自分の欲望や恐怖を御しながら、マーケットという巨大な世界で生き残っていくには、とにかく強靭な精神力が必要なのです。

投資の実力と精神力は比例していると思います。どれだけ負けていても、精神力さえ強ければ、いずれ勝つことができるかもしれません(もちろん、できなかった例もたくさん見ましたが)。

とにかく、投資を行う上で最も大切なスキルとは、自らを客観視し、自分が今ネガティブなのかポジティブなのか、強気なのか弱気なのかを見極め、それをコントロールする技術だと、私は思います。

言い換えると、「平常心でトレードする」ということでもあるのですね。

学生時代の私のように、過激なキャッチコピーに乗せられて、FXを安直に始めることはおすすめしません。

しかし、リスク管理意識を常に持ち、アンテナを張り、平常心でトレードを続けていけば、地味なものの、自然と「勝てる」トレードができるようになるのではないか、と私は思います。

自身の現金を運用することで学ぶことはたくさんあります。政治と経済ニュースの読み取り方、世界で起きている何らかの事件、事象に対する視点がどんどん変わってきます。

そういった勉強もかねて、まずは少し(本当に少しですよ)だけの金額で投資を始めてみるというのも、今後の世の中の「空気」を上手に読み、上手に生きていくための一つの手段なのかもしれません。そういったスキルは、投資以外の世界でもきっと役に立つはずです。

以上、私の赤裸々で未熟な体験談が、読者の皆様の心の糧の一つになることを願います。

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