株・経済・ビジネスが学べるおすすめ漫画ベスト30をランキングします

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  今回はビジネスや経済、マネーに興味がある方々に向けて、「株・経済・ビジネスが学べるおすすめの漫画ベスト30」というランキングを作ってみました。

本当はベスト100とかベスト50とか作りたかったんですけど、よくよく掘り出してみるとこういったテーマのマンガって意外と多くないんですよね。

多くないということは、それだけ探している人にとっては見つけにくい探しにくいことだと思うので、お探しの方はこのランキングをぜひ参考にしてもらえれば嬉しいです。

あくまで私の個人的なランキングであるということをご理解下さい。

また、若干テーマからずれた作品もランクインしていますが、そこは見逃しながらどうぞ!

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目次

お金・経済・ビジネスをテーマにしたおすすめの漫画ベスト30スタート!!

  30位|『ナニワ金融道シリーズ』/作:青木雄二

1990年から連載されている金融漫画。2003年に作者が肺がんで死去してからは、続編「新ナニワ金融道」として青木雄二プロダクションが引き継ぎ、2014年に終了している。

昔ながらの金融娯楽漫画で、金に汚くうるさい大人達が沢山出ててくる。作者が亡くなった後も、その平面的で時代を感じさせる絵のタッチは引き継がれており、ドラえもんや笑うセールスマンを読む時の感覚に近い。今の若者が読むには抵抗を感じるかもしれない。

スマップの中居正広主演で実写化されたドラマは人気を博し、近年でも復活放送されていた。  

 

29位|『砂の栄冠』/作:三田紀房

『ドラゴン桜』の三田紀房が、<高校野球×お金>をテーマに掲げた作品。高校野球のキャプテンがファンであり支援者である老人から1000万円を託されたことで、本気で甲子園を目指すようになるという物語。

一般的な野球漫画の爽やかさよりもブラックな要素が多く描かれており、”爽やか”とか”汗と涙”ではなく、その裏にある人間の欲の塊をえぐり出している。

高校野球を単なるスポーツではなく、『興行』であるという面を強調している面に置いても、今までの野球漫画とはひと味もふた味も違う作品になっている。    

 

28位|『ミナミの帝王』/作:天王寺大 絵:郷力也

現在113巻まで出ているモンスター長寿漫画。トイチ(10日で1割)で金貸し業を営む萬田銀次郎が、ナニワの裏社会を舞台にとにかく暴れまくる。

裏社会といっても、闇金ウシジマくんのようなヤクザや暴力系で攻めて行く漫画ではなく、あくまで理詰めで説く手法で法律の知識なんかも頻繁に出てくる。

ファーストインプレッションでは絵や背景のタッチに何となく北斗の拳に似た「黒さ」を感じるが、それも慣れの問題。

実は最初の10巻ほどしか読んだことがないので、あとの103巻がどうなっているのかは不明。しかしあまりに有名かつ長寿漫画なので、ランキングには入れないわけにはいかないだろう。      

 

27位|『マネーメーカー』/作:KOZO 絵:大久保勝也

東大進学率NO1のエリート高校に入学したにも関わらず、父親のリストラなどで入学金を払えなくなった高校生主人公が株で勝負に出るという漫画。

全3巻と短く、大きめの漫画喫茶にもほとんど置いていないレアな作品。少年漫画ということでかなり無理矢理な面も否めないが、そこは漫画だと割り切ってみていただきたい。      

 

26位|『公認会計士萌ちゃん』/原作:山田真哉 画:高野洋

「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」や「女子大生会計士の事件簿シリーズ」でベストセラーになった作家であり現役会計士でもある山田真哉さんが原作。

「女子大生会計士の事件簿」の漫画版である会計士ミステリー。原作小説を基本ベースにしているが、漫画オリジナルの部分もあり。 現役の会計士が手がけているだけあって、会計知識のない初心者にも適度に分かりやすく、つまらずにすんなりと読める。

原作小説シリーズは人気のため2度漫画化されていて、この公認会計士萌ちゃんの他に、『女子大生会計士』というタイトルでも漫画になっている。    

 

25位|『タカネの花』/作:新久千映

保証人になったことで26歳にして2億円の借金を背負った女が、不動産投資で借金を返済しようとするラブコメ。マンションを購入して大家さんとして収益をあげていくという、なかなか珍しい不動産ビジネスをテーマにしている。

キャラクター的には、カネがない女と、投資の腕はスゴいがモテない男のタッグもので、恋愛テクの指南と投資テクの指南をギブ&テイクで教え合うという構図。

また不動産経営がテーマといっても、ノウハウはほぼ『マンション経営』に特化している作品。不動産投資本で著作も出している金森重樹氏が監修しているため、これから不動産投資を勉強したい人にはオススメ。    

 

24位|『ミリオンロード』/画:あいかわももこ 原作: 森都りりこ

  株式投資をテーマにした少女漫画。広告代理店に入社した新人と先輩のバディもので、「ネットトレード」での株取引を描いている。(手法は確かスイングトレード)

主人公の新米OLの特殊能力が「じゃんけんで負けたことが無い」すなわち「天性の引きの強さ」というキャラ設定なのだが(野生のカンがスゴい!みたいな)、それって投資ではちょっとチート能力過ぎない?って思う面も感じざるを得ない。

だって「この株・・・何か嫌な予感が・・・売っちゃいましょう!」とかいうノリで、その数時間後に本当に大暴落したりする。もうそれ知識とかテクとか関係ないじゃん! と一巻から突っ込んでしまう。 しかし少女漫画ということもありテイストも軽く、ちょっと株というものを知るには読みやすい作品。    

 

23位|『カネが泣いている』/作:国友やすゆき

国友やすゆき氏による、消費者金融を舞台にしたストーリー。主人公は元銀行員で、現在はサラ金会社で支店長をしている。

ブラックの代表とも言える金融業界を扱っているだけあり内容はかなりシビア。罵倒や怒声やパワハラやノルマ地獄やクソ上司など、鬱病まっしぐらになるコースがてんこ盛りである。

カネに対する様々な考え方や、カネを前にした人間の弱さや脆さなど、非常に丁寧に描かれている。国友やすゆき氏の絵は好き嫌いが分かれそうだが、熟年者の描き方が非常に上手いと思う。逆に若者キャラはなんだか昭和の香りを拭えない。    

 

22位|『リスク on まりおくん』/作:川上まりお

  もともとは川崎まりおさんという方が株式投資の失敗談をせきららに載せていたブログが注目を集め、その後ザイ・オンラインでの連載が決まるとこれまた200万PVを集める大ヒットとなり、ついには書籍化までされてしまったという話題作。

絵柄は簡素だが、その軽さが非常にお手軽で、個性豊かなキャラクター達とともにFXトレードの手法を学ぶことが出来る。執筆者のブログ『僕と投資と樹海の日々』にて現在も漫画やコラムがアップされているので、一読の価値あり。    

 

21位|『銀のアンカー』/作:三田紀房

またまたドラゴン桜の三田紀房が原作(途中から画も担当している)。ドラゴン桜では『受験戦争』をテーマにしたように、色々なジャンルの指南系漫画を得意とする三田氏がこの漫画で描くは『就活戦争』。

ドラゴン桜の時と同様な構図で、元カリスマヘッドハンターが迷える就活生たちに就活戦線の現実と真実を教えていくハウツーと自己啓発が混じったような漫画。

三田先生の漫画はキャラクターがあからさまに読者に向けて喋っている(教えている)感じが昔は苦手だったが、経済漫画や社会派の漫画にハマってからは、むしろ「教えてもらってる感」が非常に読みやすいことに気づいた。

今では三田先生の漫画を読むことを「授業」とよんでいる。 ちなみに、この漫画で扱うのは主に『新卒就活』のため『転職』に関してはこの後に紹介する漫画に注目していただきたい。    

 

20位|『銭』/作:鈴木みそ

特定のテーマや業界に対する徹底したリサーチが売りの鈴木みそ作品。今作のテーマは言うまでもなくカネ。

様々な業界のカネ事情や儲けの仕組みを数話のエピソードにまとめて解説している。一応主人公(解説役)が幽霊なのだが、そんなことはどうでもよく、設定やストーリーを楽しむ漫画ではない(たぶん)。

漫画出版に始まり、フランチャイズコンビ二、アニメ、同人誌、ゲームセンター、税金、カフェ、ペット、声優、骨董、メイド喫茶、エロ業界、葬儀、ホストクラブなどなど・・・様々な業界に主人公パーティ(幽霊たち)が忍び込んで、表には出てこない裏のカネ事情を探っていく。

ストーリーというほどの物語性はなく、言わば大人の社会見学的な漫画であり、各業界のカネの流れや儲けの仕組みをそれぞれ分かりやすく解説しているので、漫画読みがてらちょっとした勉強になる。「漫画で分かる◯◯業界のカネ事情」だと思って読んでみるとOK。    

 

19位|『銀と金』/作:福本伸行

「カイジ」や「アカギ」の作者である福本伸行先生による、裏社会での巨万のカネを巡る賭博コミック。競馬でスッカラカンになった男が、裏社会のフィクサー的人物に声をかけられ、怪しい仕事に誘われる・・・というストーリー。

福本先生得意の頭脳戦と心理戦は今作でも健在。頭を使う駆け引きだけでなく、連続殺人鬼との肉弾バトルなどアクション要素もあって、緊張感を持って楽しめる。

この作者は非常にクセのある絵柄なので苦手意識で読まず嫌いの人も多いが、一度読んでみると、そのストーリー展開の巧みさにハマること間違いなし。 カイジやアカギと並んで、福本先生の代表作と読んでも過言ではない一作。      

 

18位|『100億の男』/作:国友やすゆき

1995年にはテレビドラマ化もされた作品。連帯保証人になったせいで100億円の借金を背負うはめになった主人公が、莫大なカネと権力を持った財閥グループのトップを相手に戦いを挑む。

カネあり美女ありの国友やすゆきらしい作品で、マネー戦争もさることながら、主人公と数々の女たちの絡みが昭和のエロさを感じさせている。バブル時代のエロを見たい人はぜひ。    

 

17位|『DWAN  ー陽はまた昇るー』/作:倉科遼 絵:ナカタニD.

初めて一巻の表紙を見たとき、その絵のタッチや雰囲気が「ARMS」を想起させ、これはまた何か面白いバトル漫画が始まるんじゃないかと、思わずジャケ買いならぬジャケ取り(立ち読み)をした。

ペラペラめくってみると、主人公の青年がホームレスに混じって生活していて、何か「ワケあり」な様子。これは「今はホームレスだが実はスゴいヤツ」というよくある設定の出だしだ。

バトル漫画ならここで敵が襲撃してきて、ホームレスなはずの主人公による非現実的な活躍を目の当たりにした周囲のじーさん達が「あ、あんちゃんは・・・いったい・・・」と呟くシーンまでが経験から見えていた。

しかし、ページを進めても敵が襲ってくる気配はなく、どころか主人公は、資本主義や社会を恨み嘆くホームレス達を悠長に囲んでこんなことを言い出した。ーー「俺たちで、会社を興そうぜ」 これバトル漫画じゃなく、バリバリの経済漫画だった。

主人公は世界の金融市場で「伝説の男」と呼ばれた金融マンだった。 読者にノウハウや知識を指南するようなタイプの経済漫画ではなく、あくまで国際経済を舞台にしたストーリー漫画です。ストーリーもなかなかしっかりしていて読み応えは充分。      

 

16位|『M.I.Q』/作:マスヤマコム 絵:浅井信吾

少年マガジンで連載されていた若者向けのマネー漫画。高校にGTO鬼塚バリのアロハシャツ兄ちゃんがやってきて、生徒達に「お前ら、金持ちになりたくないか?」と【MIQ(マネーIQ)】の授業をはじめる。

年功序列は崩壊し、年を追うごとに収入格差は広がっていく。まさに「時代は変わったんだよ」という決めセリフの通りで、今の時代に適応する「お金の知識」というものは知っておかなければならない。 そんなお金の仕組み、経済の仕組み、権力の仕組みなど、少年漫画らしく非常に分かりやすく物語に取り込んでいる。

ただ、致命的に残念に思ったのは、この漫画は株式投資の中でも「デイトレード」を扱って(推奨して)いて、さらに言えば「信用取引のレバレッジ(借金)」を使うことを前提に教えていることだ。

そして大変なことに、信用取引における「追証」のリスクをしっかりと伝えていない。 漫画というフィクションの中ではそりゃ「最後は正義が勝つ」だろうが、現実世界の株式投資においては破産する個人投資家の大半が信用取引によって死亡する。

はっきり言ってしまえばこの漫画は株取引の参考書には成り得ず、むしろ鵜呑みにしたら非常に危険だ。しかし、お金の知識や経済の仕組みなど、その「考え方」はとても身に染みて楽しめる作品。      

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15位|『サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編』/作:本宮ひろ志

紆余曲折を経て外資系投資銀行に入ったサラリーマン金太郎こと矢島金太郎が、世界を舞台にしたマネー戦争に挑むマネーウォーズ編。

一巻からいきなりテレビ局の買収へ乗り出すエピソードは、まさしく元ライブドアの堀江貴文を彷彿とさせ、非常に引き込まれる。

ちょっと専門的な金融用語や経済用語が飛び交うので、この辺りの知識が全くのゼロという人は内容の全てを把握するのは難しいかもしれないが、国家レベルのマネー戦争にまでスケールがでかくなるので、雰囲気だけでも充分に楽しめる。

投資銀行から出版社の再生まで、毎回取り扱う業界を変えていくので、様々な業界の事情やトレンドを知ることができるのもポイント。業界ごとに数話完結型なので、これまでのサラリーマン金太郎を読んでいなくとも内容的には十分楽しむことができる。

ストーリー設定や登場人物の多くが前編から引き継がれているため、以前の作品を読んでいないと繋がりが分からない部分もある。が、スケール大のマネー戦争を読みたい方にはオススメの一作。      

 

14位|『ビリオネアガール』/作:支倉凍砂 画:桂明日香

アルバイトを探していた平凡な男子大学生が数学の家庭教師についたのは、株のデイトレードで170億の資産を持つビリオネアガールだったーーという設定のラブコメ?もの。

いわゆる「美少女もの」の漫画であり、一応は億トレーダーというヒロインの設定上、投資に関する知識やノウハウも出てくるが、ストーリーの軸としては「カネ以外何も持っていない孤独な美少女」と「ごく普通の大学生」という超格差カップルのラブストーリーである。

そのため、「株について勉強したい」と思っている人が知識習得を目的に読むと少し肩すかしを食らうかもしれない。ラノベ系が好きな人は、株とか関係なく楽しめると思われる。    

 

13位|『クロサギ』/作:黒丸

ジャニーズの山下智久主演でテレビドラマ化され、一躍有名になった経済クライム漫画。シリーズ累計800万部を突破している大ヒット作である。

詐欺師を食う詐欺師『クロサギ』として、法律に経済知識に話術に心理術を駆使して暗躍するダークヒーローは、何とも中二病をくすぐる設定となっている。金儲けの漫画ではないけれど、詐欺を暴き、そして仕掛ける過程で、色々な法律知識や社会知識が出てくるので読んでいると少し賢くなれるかもしれない。

ドラマ版は観ていないけれど、設定だけ借りて海外ドラマで実写化したら「ホワイトカラー」のような傑作になりそう。    

 

12位|『エンゼルバンク』/作:三田紀房

3作目のランクインとなる三田紀房の指南系漫画。今作のテーマは『転職市場』。転職市場の裏表や様々な業界の転職事情も、作者の徹底したリサーチによる現実的なデータに基づき勉強できたりする。

ちなみにドラゴン桜の井野真々子先生が主人公であり、教師から転職代理人にジョブチェンジする。ドラゴン桜の主人公だった桜田先生も引き続き登場している。

「人の価値は相場で決まる」「30過ぎたら利息で暮らせ」など、三田紀房得意の名語録も多く登場し、転職というものの厳しい現実を突きつけてくれる。 現在や将来に転職を考えている、または可能性のある人は読んでみて損はない作品。

一点のみ言わせてもらうと、全巻を通して主人公の井上真々子にいちいち腹が立つことくらい。      

 

11位|『銭華』/作:和気一作 画:倉科遼

金持ちの財閥一家に母親もろとも性奴隷にされて育った女子高生が、財閥にカネで復讐するために株の世界でのし上がっていくという作品。

相場師をテーマにしており、株式市場を何百億のカネで操るような上層の支配者層世界を描いているためか非常に奥が深くて面白い。

格上の権力者に対して性接待も厭わないなど、汚職にまみれた汚い世界もリアルに描かれていてエロ描写も満載。 株の中でも仕手戦(莫大の資金を武器に人為的に株相場を操作し、短期的に利益をあげること)にフォーカスしていて、まさに食うか食われるかの「戦い」が濃密に描かれている。

全3巻と巻数は短いが、非常に内容が詰まっていて読み応えのある作品。読者に向けて株のイロハを教えながら進むタイプの漫画ではないので多少の専門用語や前提知識などの不足で追い遅れることもあるかもしれないが、軽い感じではなく本格的な株漫画を読みたい方にはオススメ。    

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10位|『グラゼニ』/作:森高夕次 画:アダチケイジ  

プロ野球界の「カネ事情」をテーマにした作品。野球選手という旬の短い職業につく上での金銭問題やセカンドキャリア問題についてリアルに描いている。

主人公は年棒1800万の地味な中継ぎ投手。特技は全球団の一軍選手の年棒をソラで言えること。まさにカネ勘定しか考えていない選手による野球漫画である。

勝つか負けるかというような一般スポーツ漫画的な試合描写はほとんどなく、選手同士の年俸がどうとか、来年の契約はどうなるとか、引退後の就職のあてがどうとか、そういったリアルな人生問題を深く掘り下げている。

ちなみに「グラゼニ」とは、「グラウンドには銭が埋まっている」という主人公の座右の銘から。    

 

9位|『マネーの拳』/作:三田紀房

安心と安定の三田紀房先生4作目。銀のアンカーの「就活」、エンゼルバンクの「転職」ときて、今作のテーマはずばり「経営」。

引退したボクシングチャンピオンがホームレスを集めてアパレル事業で起業し、いくつもの困難を乗り越えて東証一部上場まで上り詰めていく堂々たるビジネス漫画になっている。

取引先や商社とのバトルや社内での社員達の派閥争いなど、経営者がぶつかる壁や苦難が分かりやすく描かれていて、漫画としても楽しめるうえ、経営学の指南書としても勉強になる。起業からの経営をテーマにしている数少ない貴重な漫画。    

 

8位|『東京闇虫』/作:本田優貴

「人生でもっとも選びたくないシナリオ」というキャッチコピーで2009年に新人デビューした本田優貴の作品。内容は、借金を返せなくなったダメ青年が取り立て屋という裏社会にずるずると足を踏み入れていくという、まぁちょっとありがちなテイスト。

闇金ウシジマくんと新宿スワンとカイジを全部足し損ねて割った感じ。それら先人達と比べると画力やストーリー含め漫画としてのクオリティはやや低め。 まだ作者がデビューして5年ちょっとのようなので、今後の活躍・成長に期待している。    

 

7位|『賭博黙示録カイジ』/作:福本伸行

もはや説明は不要な漫画。ただのギャンブル漫画と思う事なかれ、この漫画が描いているのは人間の人生だ。

ぶっちゃけこのランキングのテーマと違うだろうとは薄々感づいているが、一応は「カネ」(ギャンブルだが)が主軸になっているという点で許して欲しい。

登場する様々な「ゲーム」は既存のものとはひと味違い、互いの頭脳、知恵、戦略が試される余地が与えられている。息のつまるような心理戦にページをめくる手が止まらない。

一度読み出したら本当に止まらないので、未読の方はぜひネットカフェで一気読みすることを勧める。 ちなみに一巻は、藤原竜也で映画化されたギャンブル船のエピソード「限定ジャンケン」が描かれている。

初巻からトップギアで面白いのだが、絵柄に慣れていない人には少し時間が必要かもしれない。とくに先端恐怖症の人はこの漫画で命を落としかねないので、細心の注意が必要。        

 

6位|『闇金ウシジマくん』/作:真鍋昌平

闇金業者の主人公うしじま君を中心に、ニート、フリーター、水商売、ホストなどなど、社会的な底辺に堕ちていく人々に焦点を当てている作品。

ヤクザなどが絡んでくる裏社会の側面もなかなかエグく描かれている。 各編ごとに借金にすがる多種多様な堕落者を描いているが、ラストに必ずしも救済が待っているわけではなく、悲惨で残酷な結末を迎える話も多い。

社会の底辺を生きる人達の悲惨な生活状況や歪んだ思考回路などがリアルすぎて読んでいて嫌な気持ちになることもあるが、そこが妙にクセになるのもまた事実。

個人的に好きなエピソードは、「フリーターくん」と「サラリーマンくん」。どちらも登場人物のダメ男加減がたまらず、またラストに一差しの救いが見えるところが良い。

また30巻前後の「フリーエージェントくん編」では、明らかに「秒速1億円稼ぐ男」で有名な与沢翼さんをモデルにした人物について描いていて話題をよんだ。結構なレベルで与沢さん(をモデルにしたキャラ)をボロクソに描いていたが、その辺りは了承済みなんだろうか・・・。      

 

5位|『大東京トイボックス』/作:うめ

ゲーム業界を舞台にした今作。弱小ゲーム会社を率いる主人公が社員の仲間達とともにゲーム作りに奮闘していく。

ビジネス的な側面は少し弱いが、会社という船を通して涙あり笑いあり感動あり熱気ありという少年漫画の王道を行くような爽快なストーリーになっている。

ストーリーテリングとしても中々風呂敷を広げており、最後は世界規模の問題まで発展していく。 題材や絵柄のみでなく、ストーリーテラーとしても非常に魅力的であるうめ先生。その風呂敷の広げ方はかの浦沢直樹氏を想起させるほどだが、ラストに至る過程でしっかりと畳めているので文句なし。

一定のテーマに対して非常に入念なリサーチを武器にしているので、今後も色んな業界・業種の漫画を描いていって欲しい。

ちなみに本作「大東京トイボックス」の前に「東京トイボックス」という全2巻もあるが、これは言わばエピソードゼロ(ちょっと違うが)みたいなもので、いきなり「大東京トイボックス」から読み始めても問題はない。    

 

4位|『ナナのリテラシー』/作:鈴木みそ

Amazonで電子書籍を個人出版してヒットした鈴木みそ先生の作品。あまりに絵柄が変わったから気づかないかもしれないが、この作家さんは20位の「銭」に続いて2度目のランクイン。

今作は、天才ITコンサルタントと弟子のスーパー女子高生コンサルタントが出版業界やソーシャルゲーム業界の問題に切り込んでいく様を描いている。 作者自身をモデルにしたであろう漫画家が電子書籍で勝負していくエピソードもあり、フィクションだがとても現実性が高い。

出版業界の未来やソシャゲのコンプガチャ問題などテーマもタイムリーで面白い。 あとがきによると3巻で打ち切りになってしまったようで非常に残念。いつかまた、単行本でもネット上でも電子版でも、媒体は問わずぜひ続きを書いて頂きたい。    

 

3位|『市場クロガネは稼ぎたい』/作:梧桐柾木

『学園内で稼いだ”金”が進級・卒業・就職の全てを決める』という特殊な教育システムを取り入れた巨大学園を舞台に、金儲けの手腕を磨いていく学園ビジネス漫画。

各部活動が『会社』となっており、主人公のクロガネは有能な人材を各部活へ紹介する『人材派遣』の部活を設立し、ビジネスで学園の頂点を目指していく。

ビジネス漫画といえど難しい専門用語や分析などは出てこず、少年漫画のライトさと絵からも分かる萌え要素を兼ね備えているため非常に読みやすい。

『儲けたカネで全てが決まる』という学園の設定が非常にユニークで面白く、青年向けや大人向けの一般的なビジネス漫画には出せない味を持っている。    

 

2位|『インベスターZ』/作:三田紀房

もはや指南漫画界の白ひげこと三田紀房先生の最新作です。今作のテーマは『株式投資』。

伝統あるエリートマンモス校の学園運営費用が、実は秘密の地下組織『投資部』による資産運用益で全て捻出されているという非常にユニークな設定。

各学年の成績トップが入部するという投資部に、新入生トップとして足を踏み入れることになった主人公が、株式投資のいろはを学んでいく。

もはやストーリー漫画というよりかは、『漫画で分かる株式投資!』といったテイストであり、読者に対して非常に慇懃丁寧に株式投資のいろはを教えてくれる。

また、現実の企業の株価データや経営戦略などを多く用いて指南してくれるため、その点でも勉強に成る点が多い。 現在では株式投資に限らず、FXのエピソードも出てくるなど、幅広く『投資』全般をテーマに扱っている。

投資には興味あるけど、知識とか全然ない・・・という人には投資の入門書の意味でもオススメの漫画。          

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☆第1位『スティーブズ』/作:うめ

栄えある第1位は、「大東京トイボックス」を手がけたうめ先生の最新作「スティーブズ」。

タイトルの通り、スティーブジョブズ(と、相棒のスティーブウォズニアック)がAppleを創業し世界一へ導いていく軌跡を、うめ先生流の極上のエンタメ漫画に仕上げている。

ジョブズの伝記は書籍でも漫画でも色々出ているが、エンタメ性という面で本作が最も”漫画として面白い”。

出典:http://matome.naver.jp/odai/2143441883372256801

ジョブズの身勝手な奔放さ(ジョブズ可愛いよ、ジョブズ)や、ウォズのお人好しさ、ビルゲイツの狡猾さなど、各キャラの立ち具合も抜群。コンピューターの未来をかけた戦いの様子は読んでいてとてもアツくなれる。

セリフ回しや、コマの見せ方も非常にカッコ良くてグッド。ジョブズとビルゲイツが初めて対面するシーンなんか胸が熱くなりすぎて一回休憩はさんだわ。 この記事執筆時点でまだ2巻しか出ていないが、続きが待ち遠しくてしかたない。

ジョブズを知らない人でもビジネスに興味がない人でも、純粋にエンタメ漫画としてハマることは間違いない。私レベルになると、もはやジョブズのことを「スティーブ」と呼ぶのは当たり前だ(スティーブ可愛いよ、スティーブ)。

ビジネスや起業に興味がある人は、スティーブジョブズという人間に興味が無い人はいないだろう。まだ読んでいないなら、必ず読んで然るべき一作。  

 

総評まとめ

ここまでお読み頂き、お疲れ様でしたーー。

ランキングはいかがでしたでしょうか? 全く納得のいかない方もいるかと思いますが、あくまで私の主観で作ったものなので結構テキトーです。笑 先にも書きましたが、やはりランキングを作ってみて思ったのは、意外とこのテーマを扱っている作品て少ないということです。

ここには30作品しかありませんが、有名どころは一通り抑えていると自分では思っています。むしろ、もしこのランキングに入っていなくてメジャーな作品があればぜひ教えていただきたいです。  

 

今回は、「お金」「経営」「闇金」「株」など様々な種類の漫画を出しましたが、どれを読んでもあなたにとって何かしらの糧になると思います。

所詮漫画だと侮ることなかれ。 漫画はすでに立派な文化であり、「物を語ること」に関しては最も有効なメディアと言っても過言ではありません。

それほど漫画から得られるものは大きく、気づきも多いはずです。

漫画がきっかけで多くの人が人生を変えてきました。 「人生で大切なことは全て漫画から教わった」と言えるくらい私も色んな漫画を読んできました。多くのことを学び、多くの感動をもらい、多くの関心と興味を与えてくれたのが漫画です。

やっぱり漫画って素晴らしいです。今はこうしてWEBサイトを駆使して小さく情報発信をしていますが、もし生まれ変わったら来世は漫画家になって情報発信していこうと思います。  

 

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