いじめ、ホームレス生活から起業した兼元謙任<OKwave>の経歴書

兼元謙任(かねもと かねとう)/1966年7月22日生まれ
photo by : http://www.business-plus.net/

 

毎月4000万人が利用する最大級のQ&Aサイト「OKwave」。

ちなみにこの「OK」とはイエスの意味のオーケーではなく、「Oshiete? Kotaeru!」というQ&Aの意味の略語です。

質問サイトというと、yahoo知恵袋を思い浮かべる人も多いかも知れませんが、実はこの「OKwave」こそが昨今の質問系サイトのパイオニア的存在なのです。

そんな先駆的サービスを生み出した兼元謙任さんは、なんと「ホームレス状態から起業した」ことで有名な方です。さらには「在日差別」「虚弱体質」「いじめ」「友人の裏切り」などなど、とても上場社長とは思えないような数々の辛い経験をお持ちなのです。

という兼元さんが、どのようにして起業に至ったのかをまとめてみました。

 

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病気といじめに苦しんだ少年時代

病院

在日韓国人三世として名古屋に生まれた兼元さんは、生まれつき身体が非常に弱く、小学校から高校まで入退院を繰り返すという病弱体質でした。

さらにその過程で、在日であることから激しいイジメに遭い、その時に受けた後遺症で今でも右目が見えづらいほど過酷な暴力を振るわれていました。

あまりの辛さに死を考えたこともあった兼元さんでしたが、一方で虚弱体質はあるプラスの事柄も兼元さんに授けていました。

それが、「デザイン」でした。 いじめと虚弱体質によって、病院で一人の時間を過ごす事が多かった兼元さんは、ペーパークラフトを作る事にハマっていました。

そのおかげで、モノ作りの分野で才能を垣間見せるようになり、何よりもデザインに対する情熱を持つ事ができたのです。 こうしてデザインの道を進み始めた兼元さんは、愛知県立芸術大学美術部デザイン科を卒業し、京都のデザイン事務所に就職しました。

 

起業を約束していた友人に裏切られ、ホームレスへと転落・・・

geralt / Pixabay

就職した兼元さんは、会社勤めの傍らに、自身の闘病経験を活かして、身体障害者向け製品をデザインするボランティア活動をしていました。兼元さんは自身の給料のほとんどをこの活動につぎ込むほど、心身を捧げていました。

「デザインの力で世の中を変えていく」という強い意思を持っていた兼元さんは、それに感銘を受けたという活動グループのメンバーと共に、アメリカでデザイン会社を立ち上げるという約束をしていました。 そして、兼元さんはその一大プロジェクトのために会社まで辞めてしまいました。

しかし、一緒に起業すると約束したはずの仲間たちは、突然に手のひらを返し、兼元さんを捨てて自分たちだけで会社を作ってしまったのです。

会社を辞めたにも関わらず、信じられない裏切りを受けた兼元さん。しかし悲劇はそれでは終わらず、その後には最愛の妻から離婚届を渡されてしまいました。

自分の給料も時間も、家族を省みずに全てをデザイン活動に捧げてきてしまった事の代償でした。家に帰ると、妻と子どもの消えたもぬけの殻となった部屋に、「もう疲れました」というメモが残されていたそうです。

 

こうして、仕事も家族も友人も、全てを失った兼元さんは、ノートパソコン一台と数千円を持って深夜バス乗り、上京しました。なぜなら、デザイングループの活動で知り合った東京の起業家が、「東京には仕事がいっぱいある」と言っていたからです。

しかし、それを期待して上京してみたものの、全く仕事なんてありませんでした。やることなすこと全てが失敗に終わり、やがては生活費も尽き、とうとう兼元さんは公園でホームレス生活を余儀なくされました。

 

駅のトイレでWEB制作の仕事を始めることに

プログラミング

所持金もわずかにホームレス生活を送っていた兼元さんは、何度も何度も知人の起業家に仕事をもらえるよう懇願し続けた結果、見るに見かねた相手からどうにかもらえた仕事は、ホームページの制作でした。

ウェブデザインなど全くの未経験であった兼元さんでしたが、仕事を選んでいる場合ではありません。今日の食い扶持を稼ぐためにも、イチからHTMLを学びはじめます。

仕事場は駅のトイレでした。掃除用具入れのコンセントを借り、便器に座ってパソコンを広げました。

こうして急ピッチでウェブを学び始めた兼元さんですが、未経験の世界は当然分からないことだらけなので、ネット掲示板を使って助言を求めました。しかし返ってくるレス(返事)は「きちんと質問しろ!」や「過去レスを読め!」など初心者に対して横暴で冷たい口調のモノばかりでした。

「もっと、初心者でも気軽に質問できるようなコミュニティがあればいいのにーー」 そう思ったことが、のちにOKwaveを立ち上げる原点となりました。

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WEB技術を身につけ、ホームレスを脱出。仕事も家族も取り戻す!

グラフ

コツさえ掴めば、ウェブだろうと製品だろうとデザインの基本は同じだと言う兼元さん。基本的なHTMLを覚えると、すぐに魅力的なホームページデザインを作成できるようになり、徐々に仕事も増えていきました。

やがて月に30万も稼げるようになると、とうとうホームレス生活を脱出し、アパート暮らしへと昇級しました。

実は兼元さんは、ホームレス生活からこの時まで、手元に1万円だけを残して、残りのお金を全て名古屋の妻へ送金していたといいます。 今まで、時間も金も全てを自分だけのために使ってきたことへの、せめてもの罪滅ぼしだったそうです。

 

やがて仕事の方は順調に稼げるようになってきました。しかし、独り身であった兼元さんは、仕事以外の時間に、ウェブを学び始めた時に思い浮かんだQ&Aサイトの構想を再び考えるようになります。

その後、サイトプランを相談した経営者から助言ももらい、悩んだ末に兼元さんはQ&Aサイトのサービス立ち上げを決心します。

そして、そんな決意をもとに名古屋の自宅に帰ってみると、奥さんが待っていてくれたそうです。

それも、ずっと兼元さんが送金しつづけたお金には、一円も手をつけないまま残してくれていました。

兼元さんは、奥さんが貯めておいてくれたその資金をもとに、ついに念願のQ&Aサイト「OKwave」を開設しました。その結果、サイトは瞬く間に国内再大手のQ&Aサイトへ成長し、2006年にはなんと株式上場まで果たしました。

こうして兼元さんは、様々な試練を乗り越え、ホームレスから上場社長へと奇跡の躍進を遂げたのです。

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【おまけ診断テスト】自分の「才能」に気づいていますか?

デキるビジネスマンと出来ないビジネスマンの差は、意外と「自分の才能・資質を知っているかどうか」だけの差だったりします。

仕事ができる人ほど「自分が得意なこと」を仕事にし、仕事ができない人ほど「自分が好きなこと」を仕事にしようとします。

自分の得意なことを仕事にしている「仕事ができる人間」は全体の2割しかいません。残り8割は、得意ではないことを仕事にしている「普通の人」と、実は苦手なことを仕事にしている「仕事ができない人」です。

仕事が非常にできる人間は、自分が得意なことを仕事にしている人。

仕事をまぁ普通にこなす人間は、自分が得意なことを仕事にできていない人。

仕事ができない人間は、自分が苦手なことを仕事にしている人

自分が好きなことと得意なことは違います。残酷なほど違います。一流と三流を分ける海より深い隔たりがあります。

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