偉大な経営者・起業家たち

破天荒すぎる天才起業家、Facebook初代社長ショーンパーカーの経歴

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photo by : http://www.davidandersonwealth.com/

2000年当時、アメリカではあるITサービスと音楽業界が激しい対立関係にありました。

きっかけは、『Napster(ナップスター)』という画期的な音楽共有サービスが世に生まれたからです。

最先端のIT技術を駆使して音楽業界と全面戦争を繰り広げていたのは、当時まだ19歳の青年でした。

彼の名は、ショーン・パーカー。

シリコンバレーの誰もが認める天才でありながら、その奔放すぎる性格が災いして幾度と辛酸を舐めてきた連続起業家です。

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Facebook初代社長

ショーン・パーカーという名前だけは聞いたことあるという人も多いかと思います。

なぜなら、彼はFacebookの初代CEOであり、当時まだ大学生のヒヨッコだったマーク・ザッカーバーグ(現CEO)に、経営というものを教え込んだメンターでもありました。

その様子は、大ヒットした映画「ソーシャル・ネットワーク」でも一部描かれています。

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(左がショーンパーカー(役)、右がザッカーバーグ(役))

当初は「The Facebook」と名付けていたザッカーバーグに、「”the”を取れ、”Facebook”の方がシンプルだ」と去り際にアドバイスしたシーンは印象的でしたね。

イチ大学生のプライベートプロジェクトから始まったFacebookに、企業としての体制を構築させたのはショーンパーカーの功績でした。映画でも、ザッカーバーグがパーカーのビジネスマンとしての才覚に信頼を寄せている様子が見て取れます。

パーカーがザッカーバーグと出会い、Facebookの初代社長に就任したのは24歳のとき。

これでも信じられないくらい若いのですが、実はパーカーは、Facebookに来る以前に”二度”も事業を興している経験があります。

音楽ファイル共有サービス「Napster」

1431351966486 パーカーが最初に世界に衝撃を与えたのは、19歳のとき。 P2P技術を用いて、音楽ファイルをインターネット上で共有できるサイト「Napster(ナップスター)」を友人と共同開発し、ユーザー同士が音楽ファイルを交換できるという(実質どんな曲でもタダでダウンロードできたよう)革命を起こし、一大ブームを巻き起こしました。

それまで音楽というものはレコードやCDであったわけですが、それをパーカーは「これからの音楽は、データだ」と宣言しました。

当時はまさにアップルがiTunesが生み出したところでしたが、Napsterはそれに先駆けて音楽産業を根底から覆そうとする勢いでした。

ーーがしかし、Napsterには致命的な問題点がありました。それは、『著作権の無視』です。

Napsterは著作権を侵害しているとして音楽関係者は激怒し、Napster側と音楽業界の激しい対立が生じました。

レコード産業はパーカーを「犯罪集団の扇動者」と非難し、3千万人のNapsterユーザーがメタリカ(Napsterを猛批判していた)を「メジャーレーベルの犬」と罵りました。

最終的には、アメリカレコード協会(RIAA)やメタリカをはじめとするアーティストから訴訟を起こされてしまい、Napsterはあえなく倒産に追い込まれました。

「僕らは音楽に自由(Freedom)を与えたかった。無料(Free)が目標ではなかった」

と言い残したパーカー。

Napsterというネーミングがそもそも”泥棒”を匂わせることから、著作権無視は確信犯であった可能性も大いにありますが、何にせよパーカーの先見性と優れたセンスに世界は衝撃を受けました。

アドレス共有サービス『Plaxo(プラクソ)』

1431351997584 Napsterでは音楽業界からの集中砲火を浴びて敗れ去ったパーカーでしたが、 2002年には、早速つぎなるサービス『Plaxo』を友人2人と共に立ち上げました。

これはMicrosoft Outlookと統合してアドレスブックを共有できる新サービスとして大きな期待が寄せられましたが、パーカーはここでまたしても敗北を喫してしまうことになります。

きっかけは、サービスうんぬんではなく、パーカーの”人間性”でした。

彼の秀でたクリエイティブの才能は誰も文句がつけられないほどだったのですが、いかんせん私生活が”やんちゃすぎ”でした。

パーティや乱痴気騒ぎが大好きで、酒や女と戯れ、それはもう心配なくらい派手な生活だったのです。

そんなパーカーの自由奔放すぎるライフスタイルを嫌ったVC(ベンチャーキャピタル)との間に確執が生まれ、しまいには共同設立した友人2人からも縁を切られ、パーカーは会社を追い出されてしまいました。

自分が立ち上げた会社をクビになる、という展開はアップルを追放されたスティーブジョブズのそれと全く同じですね。
こうして、リベンジで立ち上げた2つ目のサービスも潰えてしまった残念なパーカー……。

そんなときに評判を耳にしたのが、ハーバード大学でマーク・ザッカーバーグが生み出したFacebookでした。

 

Facebook初代社長に就任するも……

 

ある日、ふとしたことから目にしたFacebookという話題のサービスに興味を持ったパーカーは、マークザッカーバーグに出会います。

その時はまだFacebookも大学生のお遊びベンチャーの域を出ておらず、ザッカーバーグもただの優秀なプログラマーに過ぎませんでした。そこでパーカーは、ザッカーバーグに遊びをビジネスにするためのイロハを助言していきます。

やがてFacebookが加速度的に大きくなっていくうちに、パーカーは資金調達や人材確保など会社組織を構築する上で欠かせない存在となり、最終的には7%の株を取得してFacebook初代社長に就任しました。

……がしかし、3度目の正直でもパーカーはやはり悲惨な結末を迎えてしまいます。

なんと、今度はコカイン所持容疑で逮捕されてしまったのです。

この辺りは映画「ソーシャルネットワーク」でもパーティ中に警察に逮捕されるシーンが描かれているのですが、パーカーの服に入っていた麻薬は、”実はザッカーバーグが仕込んだものだった”みたいな印象を与える感じで描写されていましたね。

ザッカーバーグがパーカーを追い出すために仕掛けたのか、本当にパーカー自身が麻薬を使用していたのかは定かではありません(映画にはかなりのフィクションが入っていますし)

結局、パーカーは証拠不十分で不起訴となりました。

しかし、この麻薬騒動がまたしてもベンチャーキャピタルの怒りを買い、パーカーはFacebookを去ることになりました……。

ここまでくるとちょっと可哀想な気もしてくるパーカーなのですが、

実はFacebookを辞めるときに自分の持っていた7%の株だけは死んでも手離しませんでした。

そのおかげで、Facebookの上場に伴い、パーカーは当時32歳にして20億ドル(約2000億円)の資産を手にして若き大富豪になりました。

 

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現在はベンチャー投資家としての活動も

ビリオネアとなった後のパーカーは、事業家だけではなく、ベンチャー投資家としてスタートアップの支援をしたりしています。

2009年には、音楽ストリーミングサービス『Spotify(スポティファイ)』1500万ドルを出資しています。

音楽ストリーミングサービスということで、自身が過去に失敗したNapsterの面影を見ているのかもしれませんね。

また、”4度目”の起業として、ビデオチャットサービス『Airtime』を開発していましたが、こちらのサービスは中止となっているようです。

しかし、稀代のシリアルアントレプレナー(連続起業家)は何度だって事業を興します。
2015年現在、起業の天才が次に向かっているのは『アレルギー研究』。

実はパーカーは小さい頃から重度のアレルギー持ちで、ピーナッツを口に含んで死にかけたことが幾度とあったそうです。

2015年、パーカーはアレルギー研究のために米スタンフォード大学に個人で2400万円を寄付し、その資金でスタンフォード大学に『ショーン・N. パーカーアレルギー研究センター』を設立する意向のようです。

さらにそれだけではありません。 パーカーのミッションはさらなる広がりを見せ、アレルギーのみならず、癌やマラリアなどの治療法を見つける壮大な試みを支援するために、700億円の私財を投じて「パーカー財団」を設立する意志を表明しました。

まさに”何度でも立ち上がる男”。これぞ真の連続起業家だと言わざるを得ませんね。

 

子供のころから生涯起業家

何度失敗しても、何度でも再起業するパーカーですが、その起業家キャリアは実は少年時代にまで遡るというから驚きです。

7歳のときに父親のパソコンに興味を持ち、プログラミングを教わったパーカー。まずはプログラミング言語「BASIC」を学び、さらに「C言語」と「Perl」についても勉強していきました。

その類いまれな商売センスは小学生の頃には芽を出し、なんと12歳の時には新聞の発行を試みたそうです。

やがて、商品を安く大量に仕入れて高く売るだけで誰でもお金を稼げるというアイディアに夢中になったパーカーは、模型飛行機を大量に下ろしてくれる業者を見つけて、その模型飛行機の販売で200ドルほどの利益を上げていました。

その後まもなく自分でウェブデザイン・ショップを始め、続いて「クロスウォーク」と名付けたセキュリティー会社を作ったそう。

16歳の時にはクラッキング(ハッキング)でFBIに逮捕された経験もあり、この頃にはすでに並外れたコンピュータスキルを持っていたようです。 子供時代から、天才的な問題児だったのですね。

まとめ

こうして経歴を見てみると、パーカーが打ち出すサービスにはある共通点が見て取れます。

「Napster」は音楽を共有するサービス。「Plaxo」はアドレスを共有するサービス。Facebookはプライベートや生活情報を共有するサービス。

どのサービスも、コンテンツや情報をみんなでシェアするサービスなんですね。

やはり根底にあるのは、Napsterで語っていたように、”コンテンツを自由にする”ということなのでしょうか。

「私は明らかに自由を獲得したいと欲している。ただ最大のモチベーションになっているのは金を稼ぐことではなく、インパクトを作り出すことだ」

なんていう言葉も残しているパーカーですが、 世界に最もインパクトを与えたのは、作り出したサービスによるインパクトよりも、何度失敗しても挑戦することをやめないショーン・パーカーという素晴らしい起業家の姿勢なのだと思います。

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