ノマドブームの火付け役、安藤美冬の経歴書

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安藤美冬(あんどう みふゆ)/1980年1月9日ー
photo by : http://www.elle.co.jp

「ノマド」という新しい働き方を表す言葉がブームになったのが数年前。ブームの火付け役ともなったのが、安藤美冬さんという女性です。

元は大手出版社の集英社に勤めていながら、「自分らしく、自由に働く」ことを求めて30歳で退社し、以降はソーシャルメディアを活用して、日本および世界の各地を飛び回りながら様々な仕事をしています。

2012年にTBS「情熱大陸」で特集されたことで一躍知名度を上げ、その場所や時間にとらわれない自由な働き方が、若者たちの憧れとして大きな反響を呼びました。

今回は、そんな安藤美冬さんの経歴や活動内容をまとめてみます。

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肩書きは株式会社スプリー代表取締役

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http://nomad.peatix.com

ノマドワーカーといったところで、「実際なんの仕事をしている人なの?」という点が気になるところだと思いますが、 もの凄くざっくり言うと、「色んな仕事」です。

仕事、もしくは「職業」という概念すら1つの枠に定めないのが安藤流のようで、ご本人は自分の職業を、【職業:安藤美冬】とも言っています。

とはいえ現実的に見てみると、『株式会社スプリー』という会社の代表取締役社長という肩書きを持っており、一応法人のカタチを取っているようです。

活動内容の方は、「ノマドワーク」をテーマにした講演やトークライブだったり、テレビや雑誌などメディアへの出演・寄稿、本の出版や企画プロデュースなどなど。2013年からは多摩大学経営情報学部で講師の仕事もしているようです。

また、「セルフブランディング」をテーマにした、「自分をつくる学校」の運営と学長も務めています。

自分をつくる学校 公式ホームページ

安藤美冬 公式ホームページ

といったところで、経歴の方をざっくりと見ていきましょう。

世界を旅した学生時代

世界地図

世界を飛び回りながら生きることが小さい頃からの夢だったという安藤さん。

世界史の教師である父親と、海外文学が大好きな母親のもとに生まれたとあって、幼少期から海外への強い憧れを抱いていました。

10代の頃は英語を必至に勉強し、大学は名門私立の慶応義塾大学に入ったにも関わらず、学業そっちのけで世界中を旅してまわることに夢中でした。

「世界青年の船」という国際交流事業への参加や、オランダ・アムステルダム大学への交換派遣留学、海外バックパック旅などを続けて、訪れた国は55カ国にも及ぶそうです。

このときの経験から「将来は世界中を周りながら仕事がしたい」という欲求をひしひしと抱えるようになります。

とはいえ、現実的に就職活動を迎えた時には、周囲のみんなと同じようにブランド志向に偏っていたようで、大手企業ばかりを受けていたそうです。

幸いにも、大手出版社である集英社に就職することが決まりました。

 

入社3年目でうつ病に……

入社した集英社では広告部に配属され、バリバリのキャリアウーマンになっていくのかと思いきや、 安藤さん、まったく仕事ができなかったそうです。

元来、「やりたいことはとことんやるけど、やりたくないことは一切しない!」という性格だったので、上司から命じられたコピー取りをしなかったり、会議や打ち合わせに遅刻してすっぽかしたりと、ダメダメ社員だったそうです。

毎日怒られながら3年が経った時、安藤さんは抑うつ状態と診断されました。 通勤電車の中でも身体が震えたり、いろいろと人と話していてもぼーっとしてしまうなど、全く仕事に身が入らなくなりました。

そんな症状を受けて、安藤さんは半年間の休職を余儀なくされました。
職場復帰後は、理解のある上司から希望だったPR宣伝部に引き取ってもらい、ライトノベルや金城一紀さんなど文芸作家さんの単行本のPRの仕事に従事しました。

その時にはミリオンヒットを出して、なんと社長賞までもらうことができました。

 

30歳での独立を決意

思考

もともと、将来は独立して自由に働きたいとぼんやり考えていた安藤さん。 20代後半になったころには、「30歳で退職して、31歳で会社をつくる」と密かな目標を胸の内に立てていました。

それが現実となる引き金になったのは、29歳の時に起きた編集長の急死だったそうです。

お世話になった人が突然亡くなるという現実を目の当たりにし、「人生が有限である」ということを強く意識するようになった安藤さんは、「一度きりの人生、自分の名前で仕事がしたい!」と本格的に独立する意志を固めます。
30歳で退職すると決め、残りの1年間はとにかく色んな人に会いにいって勉強することにしました。

大金はたいて色んな経営セミナーを受けたり、異業種交流界やミクシィなどコミュニティのイベントに顔を出したり、多くの経営者やフリーランサーたちと交流を深めました。その数なんと、1ヶ月100人、年に1500人の人と会ったとか。

この時はTwitterのフォロワーを増やすことにも注力していたそうで、一日に10回・20回はつぶやいて何のつぶやきが何回リツイートされたかを分析したり、フォロワーを増やしている人を徹底的に研究したりしていました。

そのおかげで、いざ退社する頃にはフォロワーを1600人まで増やすことができたそうです。

こうして、30歳を期に晴れて集英社を退社し、目標だったフリーランスとなったわけでしたが……。

 

仕事はナシ。予定も白紙。食べ物もない。

いざ独立したのは良いものの、肝心の「何をやるか」を決めずに走り出してしまった安藤さん。

いざ会社を飛び出してフリーランスになったところで、特別なスキルもなければ、これといった強みもありません。当たり前ですが、誰からも何の声をかかることはなく、仕事も予定もゼロ。退社して5ヶ月間はまったく収入がない状態でした。

自分に社会的な価値はないのだと落ち込み、次第に人と会うのも怖くなっていきました。

自分の臆病さやプライドの高さを恨みながら、部屋に閉じこもって毎日カップラーメンをすすりながら、布団にうずくまって悶々とした時間を過ごしました。

 

復活の原動力となったソーシャルメディア

「さすがにこのままじゃヤバい!」と思った安藤さんは、「何の仕事をどうしていくか」を今一度見つめ直しました。

まず、フリーランスで仕事をしていく上で、絶対に譲れないルールを3つ定めたそうです。

  1. スーツを着ない
  2. 営業をしない
  3. ルーティンワークはしない

という3つ。

このルールを決めたのは、自分の心が望まないことを無理矢理課してしまったら、せっかく会社を辞めてフリーランス(自由)になったのに、フリーじゃなくなる(不自由)と思ったから。
まず「スーツを着ない」というルールに基づき、銀行や官庁といったきっちりとした服装が求められる相手との仕事は選択肢から消えました。

続いて「営業をしない」というルールにおいて、こちらから企画書を持って「仕事下さい」と言わずに済むにはどうすればいいかと考えた結果、ソーシャルメディアを駆使した情報発信とセルフブランディングという方向性に活路を見いだしました。

最後の「ルーティンワークをしない」というルールは、毎日毎日繰り返し同じ仕事をするというのが嫌だということで、一つの肩書きにおさまることなく、毎日色んな仕事をやろうという決意です。
この3つのベースを軸に、「ノマドワーキング」という新しい働き方をつくり上げていくことになります。

とはいえ、もはやニート状態だった当時はまだやりたいこともなく、何をやってもいいか分からない、元集英社ということ以外に何の実績もない状態です。

それがコンプレックスだった安藤さんは、逆にそれを逆手に取り、「私はこんな人間です」とTwitterで名前を顔も出して発信しはじめました。 そうして自分の考えなんかを発信しているうちに、つぶやきを見たフォロワーの人から「こんな仕事お願いできませんか?」と仕事の依頼が少しずつ来るようになりました。
その後2012年に、安藤さんの「場所や時間にとらわれない自由な働き方」がノマドの先駆けとしてTBS「情熱大陸」で特集され、安藤さんの知名度は一気に全国区になり、 その後も、様々な情報番組をはじめ、笑っていいとものテレフォンショッキングに出演を果たすなど、目覚ましい活躍を遂げています。

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仕事は”What”よりも”How”を大切に

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安定した大企業の道を捨て、独立という険しい道を選択した理由を、安藤さんはこう語ります。

「何をやるか(What)よりも、どう働くか(How)を大切にしたかったから」

独立する時も、「スーツを着ない」「営業はしない」「ルーティンワークはやらない」というHowの部分は決まっていたものの、What(何をするか)の部分が決まっていませんでした。

もちろん、一般的にはWhatが先行するのが普通ですが、安藤さんの場合はHowが先に決まっていたからこそ、今のような新しい働き方が生まれたのだと言います。

「何の仕事をするか」よりも、本当に追求したいのは「安藤美冬としてどう生きるか」ということ。「どんな風に人から評価されたいのか」、「どこに住みたいのか」、「どんな人生を生きたいのか」といったライフスタイルを考えたのです。

多くの人は、「どう生きるか」という実現したいライフスタイルが決まっていないから、仕事をしながら迷うんですよ。「どう生きたいか」というところに軸をあわせられれば、あとはそこに仕事を当てはめていくだけです。(引用元

「好きな時に、好きな場所で、好きな人と仕事をする」という自由自在なライフスタイルを目指す安藤さん。

私生活でも9年間で8回も引っ越しをするなど「一所にはとどまれない」タチなようで、自分に合ったスタイルをクリエイトするその姿にはフリーランスの適性を感じます(というか会社員が無理でしょう)。

まとめ

3年を1つのサイクルに仕事の目標を立てているという安藤さん。

1サイクル目の目標は、「フリーランスとして、ワンアンドオンリーのポジションをつくること」でした。

幸いにもソーシャルメディアでの発信力・求心力が高まり、知名度も上がったことで、やりたかった仕事はほぼ叶えられたそうです。

そして現在、2サイクル目の目標は「海外を舞台に仕事をすること」。

今ようやく、幼い頃からの夢だった「世界中を飛び回って仕事をする」という夢を叶えつつあるようです。

向いてない。独立起業してはいけない人のたった1つの特徴

2016.02.07

【おまけ】自分の「才能」に気づいていますか?

デキるビジネスマンと出来ないビジネスマンの差は、意外と「自分の才能・資質を知っているかどうか」だけの差だったりします。

仕事ができる人ほど「自分が得意なこと」を仕事にし、仕事ができない人ほど「自分が好きなこと」を仕事にしようとします。

自分が好きなことと得意なことは違います。残酷なほど違います。一流と三流を分ける海より深い隔たりがあります。

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