クラウドワークスやランサーズの評判はなぜブラックなのか?

プロジェクト

クラウドソーシング」という新しいワークスタイルをご存知でしょうか?

個人が、クライアントとなる企業(または個人)からインターネット上で仕事を受注して報酬を得るという、インターネット上で仕事を完了できるネット時代の新たな働き方です。

仕事を発注する企業(あるいは個人)と、仕事を受注する個人とを仲介してくれるWebサービス(クラウドソーシングサイト)に登録し、お気に入りの仕事を探して契約します。

このような仕事形態は、インターネット上で仕事を発注・受注することから『クラウドソーシング』と呼ばれ、隙間時間で仕事をしたい主婦から、現役バリバリのフリーランスまで幅広い人が活用しています。

しかし、一見すればメリット尽くしのクラウドソーシングですが、内情ではブラックな一面も問題視されています。

今回は、数多くあるクラウドソーシングサービスの中でも、日本最大級の規模と人気を誇る『クラウドワークス』と『ランサーズ』を例に出して、クラウドソーシングのメリットと闇について書いてみます。

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日本で二強のクラウドソーシングサイト

まずは、国内のクラウドソーシングサイトと使い方などをザックリと紹介しておきます。

2016年現在、クラウドソーシングというと日本では下記で紹介する2サイトの二強時代です。この2つに無料登録しておけば間違いありません。

クラウドワークス

クラウドワークス

>>日本最大級のクラウドソーシング【クラウドワークス】

東証一部に上場をしている最大手「クラウドワークス」の会員数は、なんと915,000人以上!(2016年5月18日現在)。名実ともに日本最大のクラウドソーシングサイトです。

約100万人近いクラウドワーカーたちがクラウドワークスに登録し、日々フリーの仕事を受けていることになります。

仕事の受け方は至って簡単です。
まずは下記リンクからクラウドワークスに登録して会員になります。登録自体は無料で、1分程度で簡単に終わるので今のうちに済ませておきましょう。

>>日本最大級のクラウドソーシング【クラウドワークス】

会員登録をしたら、自分のプロフィールを登録します。
これは言って見れば「履歴書」のようなもので、簡単な経歴や得意分野・スキルなどを明記し、クライアントへのアピール材料にします。

登録が終われば、あとは自分好みの仕事を探すだけ。タウンワークで応募するバイトを探すのと同じです。

クラウドワークス

探し方や見方もほぼバイト探しの感覚と変わりません。

常時無数の仕事が募集されており、簡単なブログ記事の作成から本格アプリ制作まで、仕事の種類も非常に多岐に渡ります。

「フリーランス」などと言うと敷居が高く感じるかもしれませんが、実際に募集している仕事には、

  • 引っ越しに関するエピソードを1000字で記事にして下さい
  • 転職で失敗した経験を500字で記事にして下さい

といった、「誰でもこなせる」仕事も非常に多いです。

このような「敷居の低さ」は、クラウドソーシングの魅力の1つでもあり、同時にデメリットでもあります(後述)。特に上記のような記事執筆・ライティングの仕事は、子育てに忙しい主婦の在宅ワーカーなどに人気です。

会員登録後、仕事内容や報酬など好条件の仕事を見つけたら、その募集に「応募」します。その後クライアント側からOKが出れば晴れて契約成立になります。

クライアントとの業務上のコミュニケーションや、報酬(ギャラ)のやりとりなどは、全てサイト上で出来るのが非常に大きなメリットでしょう。

クライアントに直接会う必要もなく、金銭の受け渡しもクラウドソーシングサイトが管理してくれるので、悪徳業者の詐欺に遭う心配もありません。

クラウドソーシングという名の通り、”仕事の受注からギャラの振込まで全てをネット上で完結できる”という点が最大のメリットですね。

会員登録をしたからといって「何日以内に最低一回は仕事しなければならない」といった制約はないので、ひとまず登録だけしてどんな仕事があるのか眺めてみるとイメージが掴めます。

>>日本最大級のクラウドソーシング【クラウドワークス】

ランサーズ

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【ランサーズ公式サイト】  

もう一つ、クラウドワークスに次いで国内最大級のクラウドソーシングサイトが『ランサーズ』です。

会員数は約40万人ほど(記事執筆時点)。クラウドワークスには劣りますが、こちらも国内二強のクラウドソーシングサイトとして拡大を続けています。

会員登録から仕事の探し方まで、中身はほぼクラウドワークスと変わりません。クラウドワークスと二強大手とあって、クラウドワーカーの方たちは両サイトに登録している人が多いです。

ひとまず両サイトを使ってみて、なんとなく使いやすい方や、自分の好みの仕事が見つけやすい方に絞っていけばOKです。

2つのサイトに会員登録するのは面倒!どっちがいいか選べない!という人は……

そんな人に、私個人がどちらかをおすすめするなら、クラウドワークスですね。なぜなら、クラウドワークスの方が圧倒的に使い易いから。

私自身、両サイトを現在も利用していますが、ランサーズは使用上色々と面倒なことが多すぎるんですよね……。クラウドワークスなら出来て当たり前のことが、なぜかランサーズではできない……という点が多すぎる。

この話を語りだすと1万文字あっても足りなそうなので割愛しますが、クラウドワークスかランサーズかどちらか1個にしたいなら、私は断然クラウドワークスを推しておきます。

>>日本最大級のクラウドソーシング【クラウドワークス】

外注に使いたいクライアント側の人は、クラウドワークス一択

クラウドワーカー側ではなく、発注・外注するクライアント側の人はクラウドワークス一択です。クライアントとして外注に使うなら確実にクラウドワークスの方が良いです。サイト運営者はコピペチェックも無料でできるのが大きいです。

詳しい理由は下記記事にまとめているので参考に。

【外注比較】ランサーズとクラウドワークスはどちらが使いやすい問題に終止符を

2016.04.23

クラウドワークスやランサーズがブラックと言われる理由は……?

黒猫

さて、ここからが本題です。

クラウドソーシングサイトに登録を済ませた人は、実際に仕事に応募する前に必ず下記に語る「クラウドソーシングの問題点」を読んでおいて下さい。

クラウドソーシングにはメリットも多くあるものの、”ブラックな一面”があります。

試しにYahoo!の検索窓に「ランサーズ」と打つと、「ランサーズ ブラック」などと予測キーワードが出るくらいです。クラウドワークスやクラウドソーシングの単語で検索しても、「安い」「単価低い」などのネガティブワードが見受けられます。

では、具体的に何がブラックとして問題視されているかというと、ずばり『あり得ない単価の低さ』です。

仕事を舐めてるとしか思えない、単価100円の依頼

単価の低さが特に問題視されているのは、「記事執筆・ライティング」の仕事です。

すでに会員登録している人は実際に募集を出している依頼を見てみれば分かりますが、【800文字の記事作成:200円】【1500字の記事作成:500円】、ひどいと【単価100円】といった仕事募集が山のように並んでいます。

(※たいていの場合は、この報酬額からさらに仲介手数料20%前後が差し引かれます)

ライター経験のある人は分かると思いますが、この報酬ははっきり言って低すぎます。依頼の内容にもよるので相場は一概には言えないですが、それでも1文字当たり0.5円を下回ると人道的にみて鬼畜すぎます。

記事のライティングは、キーボードを打つ作業だけではありません。記事のテーマを吟味し、リサーチをし、構成を考え、そして実際に文字を打ち始めます。この行程全てを「ライティング」と言います。

この仕事に対して報酬が200円なんて、時給に換算すれば恐ろしい結果になりますよね。本当かどうかは分かりませんが、報酬が『30円』の仕事募集もあるみたいです。

なぜブラックな(報酬の低い)仕事が蔓延しているのか?

この答えは1つです。

『それでも仕事を受けてしまう人がいるから』

です。

あり得ない低単価で仕事を募集するクライアントも仕事を舐めていますが、そんなあり得ない仕事を”なぜか”受けてしまうライターにも同程度の罪があるように思います。

言葉は悪いですが、両者は市場にブラックを蔓延させている共犯者だと言えます。

市場は常に需要と供給のバランスで成り立っています。仕事を発注する側は、【800文字200円】で仕事を受けてくれる人がいるから、同条件で募集し続けるのです。

もし【800文字200円】で誰も応募してこなければ、報酬を引き上げざるを得なくなることは当然ですよね。しかし、誰かが200円の報酬で仕事を受けてしまう限り、このような不当な仕事がなくなることはありません。

このような低報酬の仕事は、『誰でも書ける系』の記事依頼にとくに多いです。例えば「子育てのエピソード」や「転職のエピソード」のようなタイプです。

専門性のないこの手の記事依頼は、誰でも書けるため応募者も多く、応募者が多ければそれだけ単価は下がっていきます。

クラウドワーカーの中には、単価意識の低い人や、時間や生活に余裕があってヒマつぶし・お小遣い稼ぎ感覚で仕事をしている人も多いので、そういった人たちが時給数十円でブラックな仕事を受けてしまうのです。

もし現在、1文字0.5円未満の文字単価で仕事を受けているフリーランサーの人がいたら、一度よく考えてみて下さい。

あなたがその仕事を受けてしまう限り、ブラックな仕事依頼は決してなくならないのだと。

ブラックな仕事募集は無視すること

「ランサーズもクラウドワークスもブラックなのか……」と意気消沈する全く必要はありません。ブラックな仕事依頼は眼中に入れなければ良いだけの話です。

確かにブラックは目立ちますが、言っても一部の話です。全体でみれば正当な報酬を払ってくれるまともな仕事の方が多いでしょう。

そして何よりも、仕事を選ぶ権利は常にフリーランサー側にあります。

ブラックな仕事に応募しなければいいだけの話です。至極単純な話ですよね。

繰り返しますが、ブラックな募集を受けてしまう人がいる限り、ブラックな仕事はなくなりません(運営側から最低報酬などの規制がでない限りは)。

現状のクラウドソーシングはアルバイト・副業程度の収入に最適

ランサーズ(運営会社)は、2016年に同サービスを通して“年収500万円の個人ワーカーを1万人生み出す”という目標を掲げています。

現に、優秀なフリーランサーの中には、クラウドソーシングで年収800万を稼いでいる人がいるというニュースもありました。

でも現実的に考えてみると、トップレベルで年収800万という数字は理想としては低すぎますよね。この数字から察するに、クラウドソーシングを”本業”とするにはまだまだ難しいでしょう。

上述してきたような問題点が改善されないことには、構造上”プロのフリーランサーを生み出す場”には到底なりえないかと思います。

やはり、まだ全体的に単価レベルが低いことが原因です。

その理由も明らかで、無数にいる素人同然のフリーランサーが全体的な単価を押し下げているからです。

先に説明した通り、クラウドワークスやランサーズを初めとするほとんどのクラウドソーシングサイトでは、会員登録するための審査・ハードルがありません。つまり、本当に誰でも登録できます。引きこもりニートでも登録できます。

すると必然的に、お小遣い程度の副収入を目的とした、フリーランスとは呼べない素人ランサーが増えてきますよね。

そうなると今度は、クラウドソーシングで仕事を発注するクライアント側も「クラウドソーシングは素人ワーカーに安く仕事を発注するための場所。だから単価はバイト同然でいい」という意識に変わってしまいます。

つまり、ワーカー側からしたクラウドソーシングは「副収入を得る手段」となり、クライアント側からしたら「素人ワーカーに軽作業を安く依頼する手段」となってしまうわけです。

多数派のワーカーがあくまで「副収入」を目的としてクラウドソーシングを利用している以上、単価相場も「副収入に見合った値段」になるのは当然であり、それが現状だと思います。

そうした理由から、現段階でのクラウドワークスやランサーズは本業としては物足りないけれども、逆に副業としては最適なワークスタイルであると言えるのです。

なので、副業として収入が得たい人、本業の収入だけでは不安なフリーランサー、家事や子育ての隙間時間に在宅ワークで仕事をしたい主婦の方にオススメな働き方でしょう。

会員登録しただけで結局一度も仕事しなかったという人も多いですが、興味のある方は、どんな仕事があるのかどうか一度覗いてみてはいかがでしょうか。

>>【クラウドワークス】

優秀なフリーランサーほど去っていく構造を何とかしたい

会社員

単価の問題ともう1つ、「優秀な人ほどクラウドソーシングを利用しなくなる」という構造も大きな課題かと思います。

クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトは当たり前ですが、クライアントとフリーランサーの取引から手数料を頂戴して商売をしています。

その手数料というのが、概ね単価の20%

つまり単価10,000円の依頼を受けたとすると、そのうち2000円は手数料として運営会社(クラウドワークスやランサーズ)が取り、残り8,000円が自分の報酬になる仕組みです。これはランサー側にすれば当然、”損”をしている気持ちになります。

逆にもしランサー側に10,000円の報酬を渡すとすると、クライアントは手数料を上乗せして12,000円支払う必要があります。これはクライアント側にしても、”損”をしている気持ちになります。

つまり何が言いたいかと言うと、

「今後は直接取引しないか? いちいちクラウドワークスでやりとりすると20%も手数料とられるし、お互い損でしょ」

という結論を両者が抱くのは当然なのです。

もちろん、クラウドソーシングサイトではこのような「直接取引」を禁止していますが、現実には当たり前に横行しています。クラウドワークスを飛ばして直接発注・直接受注したほうが、クライアントは外注費が安くなるし、フリーランサーは報酬が増えてまさにWin-Winですからね。

こうなると、”お得意様”を確保できるプロのフリーランサーからどんどんクラウドソーシングを離れていくことは容易に想像できます。

するとどうなるか?

クラウドソーシングに仕事を出すクライアント側は「優秀な人はそもそもクラウドソーシングなんか使わない」という考えから、「どうせ優秀じゃないランサーなら予算はかけられないよ」という結論に至り、単価が安くなっていきます。

単価だけではなく、重要で大きな仕事は発注できなくなり、結果アルバイトみたいな仕事の割合が増加していきます。

「アルバイトみたいな仕事なら私にも出来るかも!」と、特別スキルのない人たちがどんどん参入してきます。

結果、クラウドソーシングとは「アルバイト・副業」の場所と化すわけです。

この問題を解決する方法はただ1つ。

クライアント・フリーランサー双方に、手数料20%を負担してでも、”継続的に”クラウドソーシングサイトで取引した方が良いメリットを生み出すことです。

「継続的に」←ココが大事。

現状のクラウドソーシングサイトは、「一期一会の出会いを見つける場」としての利便性が大きいです。

  • 簡単に仕事を発注できる
  • 簡単に仕事を探せる
  • 簡単によい相手を探すことができる

婚活の場と似ています。出会いの場として、または初回デートの場としては非常に優れたサービスです。初回の出会いのためなら、手数料20%払っても全然いい。

でも、一度知り合って仲良くなってしまったら? 

次回以降のデートも婚活会場でするメリットはあまりありません。むしろ手数料が発生する分デメリットの方が大きく感じてしまうのです。

ここに何か新しい価値を生み出して欲しいなぁと個人的には思います。同じ人同士で継続的に仕事をするにしても、直接取引ではなく、手数料20%を負担してでもクラウドソーシングを使いつづけていく理由。規則とかの話ではなく。

クラウドソーシングはまだこれから進化していく

自由

色々と問題点も述べてきましたが、まだまだクラウドソーシングという働き方は生まれたばかりだということを忘れてはいけません。

ランサーズが誕生したのが2008年。クラウドワークスなんて2012年に始まったばかり。クラウドワークスに至ってはまだ3歳です。

たった3年で100万人近い利用者が集まっており、今はまさに1日ごとに成長する赤ちゃん同然の状態です。これからどんどん普及して、年を追うごとにカタチを変えていくでしょう。それが”良い方向”か”悪い方向”かは、今はまだ予測できません。

経済大国アメリカでは、すでに労働人口の4人に1人がフリーランスという時代に突入しています。さらに海外のプロのフリーランサー・クラウドワーカーは高給取りが当たり前になってきています。

日本ではまだまだフリーランスというワークスタイルへの対応が遅れていますが、働き方は時代の変化とともに少しずつ、しかし確実に変わっています。遅かれ早かれワークスタイルのオンデマンド化はもはや不可逆な流れです。

そんな時代の流れに適応しながら、クラウドソーシングの未来がどう変化していくのか、期待を持っていたいと思います。

参考リンク:国内最大級のクラウドソーシングサイト

クラウドソーシングを始めるなら、今回ご紹介した「クラウドワークス」と「ランサーズ」が最もメジャーです。とりあえず試しに覗いてみたい人は、ひとまず国内最大のクラウドワークスに登録しておけば間違いありません。

>>【クラウドワークス】

とはいえ、クラウドソーシング”のみ”で食べていくのは相当厳しいので、最初はあくまで副業・副収入を目的として登録しておくのが良いですよ。 

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